箱崎みどりのすっぴんトーク

2025.03.29

お花見と一緒に楽しめる展覧会

東京では桜が満開に、プロ野球も始まりました!

今年も、「ニッポン放送 ショウアップナイター」のスタジオを担当しますので、
どうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、お花見と一緒に楽しめる展覧会をご紹介します。

3月29日(土)から東京藝術大学大学美術館で行われている
「相国寺承天閣美術館開館40周年記念 相国寺展 金閣・銀閣  鳳凰がみつめた美の歴史」を一足早く観てきました。

上野駅から、お花見で賑わう上野公園を抜けると、伝統息づく華やかな世界が広がります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「第一章 創建相国寺――将軍義満の祈願」では、
夢窓疎石の自筆、

 

 

 

 

 

 

 

 

夢窓疎石墨蹟 春屋字号并偈 夢窓疎石筆 南北朝時代 貞和2年(1346) 鹿王院

 

足利義満像、そして足利義政の遺品など、

 

 

 

 

 

 

 

 

足利義政遺愛品 硯、硯屏、墨、筆、水滴 中国・明時代 15世紀 慈照院

歴史の中の人々と繋がる貴重な品が展示されています。

その後も、秀吉ゆかりの茶碗や朱印船貿易で使われた朱印状、
紫衣事件で知られる後水尾天皇の宸翰など、相国寺の歴史を示す品とともに、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後水尾天皇宸翰 円明 後水尾天皇筆 江戸時代 寛文7年(1667) 相国寺  前期展示(4月27日まで)

 

雪舟、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

渡唐天神図 雪舟筆 室町時代 15世紀 個人蔵

 

狩野探幽、

 

 

 

 

 

 

 

 

観音猿猴図 狩野探幽筆、狩野尚信筆、狩野安信筆 江戸時代 正保2年(1645) 相国寺  前期展示(4月27日まで)

 

池大雅、 円山応挙などの名品が並びます。

 

そして、何と言っても、伊藤若冲!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竹虎図 絵:伊藤若冲筆 賛:梅荘顕常筆 江戸時代 18世紀 鹿苑寺

 

竹虎図は、梅荘顕常の賛もあり、迫力と見応えがあります。

向井理さんが担当する音声ガイドで知ったのですが、
明治維新で、相国寺が廃仏毀釈によって存亡の危機に陥ったとき、
それを救ったのが、伊藤若冲の国宝「動植綵絵」。

若冲が寄進した「動植綵絵」を宮内庁に売却した資金で、相国寺は存続したそうです。
長い歴史の中で紡がれてきた相国寺の歴史を感じさせるエピソードです。

伝統が息づく世界へ、ぜひお花見も兼ねてお出かけください。

 

「相国寺承天閣美術館開館40周年記念
 相国寺展 金閣・銀閣
 鳳凰がみつめた美の歴史」

   会期:2025年3月29日(土)~5月25日(日) ※会期中、展示替えあり
   前期:3月29日(土)~4月27日(日)
   後期:4月29日(火・祝)~5月25日(日)

   会場:東京藝術大学大学美術館