箱崎みどりのすっぴんトーク

2025.01.07

年始におめでたい展覧会へ

あけましておめでとうございます。

昨年も大変お世話になり、ありがとうございました。
2025年も、ラジオと一緒にお過ごしいただけたら嬉しいです!

 

さて、年の初めにぴったりの展覧会をご紹介します。
1月4日から皇居三の丸尚蔵館で行われている「瑞祥のかたち」を取材してきました。

展示室に入ると、宝船がお出迎え。


宝船「長崎丸」、江崎栄造、大正5年、皇居三の丸尚蔵館収蔵、【展示期間1/4~3/2】

展覧会全体が、宝船に乗り、吉祥をめぐり、
長寿を祈念しながら富士山へ向かう、という構成になっています。
初公開の作品もいくつかあり、注目です。

 

珊瑚、
珊瑚樹鉢植置物、鉢:高橋凌雲、大正3年、皇居三の丸尚蔵館収蔵、【展示期間1/4~3/2】

鳳凰、

銀色絵鳳凰鈕香炉、台:中林笑山、香炉:江戸時代(19世紀)蒔絵台:明治10年、
居三の丸尚蔵館収蔵、【展示期間1/4~3/2】

 

麒麟、

麒麟香炉、江戸時代(19世紀)、皇居三の丸尚蔵館収蔵、【展示期間1/4~3/2】

 

鶴、

鶴巣籠置物、5代清水六兵衛、昭和8年、皇居三の丸尚蔵館収蔵、【展示期間1/4~3/2】

 

そして、展示室の一番奥には、横山大観の富士山!

日出処日本、横山大観、昭和15年、皇居三の丸尚蔵館収蔵、【展示期間1/4~3/2】

 

このようにおめでたい展覧会なのですが、展示品は全て皇居三の丸尚蔵館の収蔵品。
キャプションを見ると、どのような経緯で皇室に納められたのかも分かり、興味深かったです。
お祝いの折が多く、都道府県から献上されたものも目立ちました。

例えば、初めにご紹介した宝船は、長崎県から献上されたもので、
農産物や水産加工物など長崎の物産が二十七種類積載されています。

また、横山大観の「日出処日本」は、「紀元二千六百年奉祝美術展覧会」に出品されたもの。
時代背景にも留意が必要かと思いますが、
圧倒的な絵の力を前に、現代の私たちがどう観て何を託すのかも大切なように思いました。

 

2025年が佳い年になりますように、と願いを込めて、
ぜひおめでたい品々を味わいにお出かけください。

 

「瑞祥のかたち」
会期:2025年1月4日(土)~3月2日(日)
会場:皇居三の丸尚蔵館

※出品作品は全て皇居三の丸尚蔵館収蔵の作品です。