先日の「うどうのらじお」の中継コーナーでは、
来年2/11まで国立西洋美術館で開催中の「モネ 睡蓮のとき」をご紹介しました。
モネの晩年の作品にスポットを当てた展覧会です。
特別に作られた真っ白な楕円形の展示室に並ぶ睡蓮は息を吞む美しさ!
床や照明にも、真っ白なお部屋になるよう工夫が凝らされているそうです。
モネと、モネが追求した光に浸る体験ができます。
国立西洋美術館で開催中の「モネ 睡蓮のとき」は、
金曜・土曜は夜9時まで夜間延長しています。
秋の夜長、お仕事帰りの芸術鑑賞もおすすめです!
詳しくは公式サイトをご覧ください。
そして、同じく上野の東京国立博物館平成館では、
12/8(日)まで、挂甲の武人 国宝指定50周年記念 特別展「はにわ」が開催中。
埴輪といってイメージする人も多い「埴輪 踊る人々」がお出迎え。
埴輪 踊る人々 埼玉県熊谷市 野原古墳出土 古墳時代・6世紀 東京国立博物館
クラウドファンディングで修理が行われ、修理後初めてのお披露目となりました。
昭和5年に出土したはにわで、
今回の修理に際して土汚れを落としたら、赤みが強くなったそう。
「踊る人々」という名前ですが、踊っているという説もありつつ、
最近は、馬を引いている馬子だという説が有力になってきているとのこと。
今回の展示では、背面も見られるので、
「腰紐は手綱?」「鎌を背負っているのは飼葉用?」という推測も、ぜひご自身でご確認ください。
そして、圧巻だったのが、切手として40年近く愛され、馴染み深い、国宝の挂甲の武人と、
その兄弟はにわが揃う展示室。
5体の兄弟はにわが揃う展示室に入った瞬間、私は鳥肌が立ちました。
挂甲の武人の兄弟はにわたちは、同じ工房で作られたものだと考えられているそうです。
埴輪 挂甲の武人 群馬県太田市飯塚町出土 古墳時代・6世紀 東京国立博物館
弓を持ち太刀を提げるのは共通していますが、持ち物も違います。
こちらも、背面も眺められるので、ぜひ兄弟の個性に注目してみてください。
なかでも、シアトル美術館所蔵の挂甲の武人は、
63年前に渡米して以来、初めての里帰り。
埴輪 挂甲の武人 群馬県太田市出土 古墳時代・6世紀 アメリカ、シアトル美術館
長い長い時を超えて、離れ離れになって、また集ったはにわたち。
次に揃うのはいつか分かりませんので、ぜひお出かけください。
他にも、筒形、
家形、
船形、
動物形、
ひざまずく人、
埴輪 ひざまずく男子 6世紀 大阪歴史博物館保管/埴輪 ひざまずく男子 6世紀 文化庁(群馬県立歴史博物館保管)
土俵入りする人など、様々な人型はにわたち。
約5年かけて準備され、
各博物館のエース級・120点以上のはにわが揃う、奇跡の展覧会です。
古代に想いを馳せるひとときを、ぜひ上野で。
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