音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、
毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽を
ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。
第182回目のテーマは『木枯らしソング特集』。
11月も半ばを過ぎて、寒くなってまいりました。
晩秋から初冬にかけて吹く、木の葉を散らすような北寄りの風を「木枯らし」と呼びます。
この「木枯らし」は曲のテーマになりやすいのか、歌謡曲にもよく出てくるワードです。
ということで今回は、「木枯らし」にまつわる名曲特集でお送りしました。
まず1曲目は、伊藤咲子さんで「木枯しの二人」
日本テレビのオーディション番組『スター誕生!』出身で
1974年4月に「ひまわり娘」でデビューした伊藤咲子さん。
当時16歳でしたが、歌唱力は新人離れしていると評判でした。
この「木枯しの二人」はデビュー第3弾シングルで、10代のカップルが駆け落ちする歌です。
そういう歌を16歳のアイドルに歌わせる作詞家は、
『スター誕生!』の審査員だった阿久悠さんしかいません。
寒さを感じさせるロシア民謡っぽいアレンジの曲は、三木たかしさんが書いています。
2曲目は、南沙織さんで「木枯しの精」。
当時、南さんはデビュー7年目で、この翌年・1978年に突然引退。
カメラマンの篠山紀信さんと電撃結婚します。
作詞・作曲は1976年に「どうぞこのまま」をヒットさせた、シンガーソングライターの丸山圭子さん。
丸山さんによると「渋谷の公園通りを歩いているときにひらめいた」そうで、
南さんともたくさん話をして、声質に合った歌詞とメロディを書きました。
3曲目は、アリスで「木枯らしの街」。
1972年に発売されたアリスのファーストアルバム『アリス Ⅰ』に
収録されている曲で、歌詞はほとんど「♪ラン・ラン・ラ・ラ・ラ〜」。
若き日の谷村新司さん・堀内孝雄さんの息の合った掛け合いが聴けます。
メジャーデビューしたばかりの頃の、貴重な歌声をどうぞ。
4曲目は、島倉千代子さん・片岡鶴太郎さんで「木枯らしのクリスマス」。
お千代さんが歌うクリスマスソングとして企画されたこの曲。
作詞が秋元康さん、作曲は三木たかしさんです。
人目を忍んでクリスマスに逢う2人、という設定が「道ならぬ恋」を連想させますが、
お千代さんの歌いっぷりは、まさに「お千代節」。
お相手に選ばれた鶴太郎さんの「二枚目な声」も聴きどころです。
お別れの曲は、松任谷由実さんで「木枯らしのダイアリー」でした。
失恋した元カレを思い出しながら「♪木枯らしよ めくってダイアリー」と歌う切ないこの曲。
木枯らしは、辛いことを吹き飛ばして、新しい恋を連れて来てくれる風、
という意味も込められているのかもしれません。
番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、
mco@1242.com までお寄せください。
お葉書は、
〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。
次回の放送は、2025年11月23日(日)17:30〜です。
どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!

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