音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、
毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽を
ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。
第180回目のテーマは『ヨーロッパ周遊の旅』。
「行楽の秋」ということで、以前タイトルに「トレイン」が付く曲を
選んでみましたが、今回は飛行機の旅を味わっていただきました。
行き先は「ヨーロッパ」。曲でヨーロッパを巡っていきました。
まず1曲目は、KANで「サンクト・ペテルブルグ–ダジャレ男の悲しきひとり旅–」。
ユニークで音楽性の高い曲を多数残して、
おととし61歳の若さで惜しまれつつこの世を去ったKANさん。
この曲は1998年に発売されたシングルで、飛行機でロシア上空を飛んで
パリに向かいダジャレを飛ばしながら、ヨーロッパを旅するという、
いかにもKANさんらしい曲です。
サンクト・ペテルブルクは、かつてレニングラードと呼ばれた
ロシアの街で、冒頭のCAさんとのやりとりがちょっと笑えます。
2曲目は、庄野真代さんで「モンテカルロで乾杯」。
庄野真代さんは、1978年4月に発売したトルコの街が舞台の
「飛んでイスタンブール」がオリコン最高3位のヒットを記録。
その3ヵ月後に出した「異国の街シリーズ」の続編がこの曲で、
こちらもオリコン最高5位のヒットになりました。
今度は西に行って、モナコ公国にある街・モンテカルロが舞台。
ただし「飛んでイスタンブール」のイメージは継承しようと、
イントロや間奏で、インドの楽器・シタールが使われています。
作詞はちあき哲也さん、作曲・編曲は筒美京平さんで、
「飛んでイスタンブール」と同じコンビです。
3曲目は、BOROで「ネグレスコ・ホテル」。
この曲は、ニースにある「ホテル・ネグレスコ」をモチーフに
BOROさんが作詞。作曲と編曲は井上大輔さんです。
フランスはメートル法を使っていますが、
「♪あと50マイル 南に走ろう」という歌詞はイギリスっぽくて
その無国籍なところがまたいい感じです。
4曲目は、平尾昌晃さん・畑中葉子さんで「エーゲ海の旅」。
1978年1月にリリースした「カナダからの手紙」が大ヒットした
平尾さんと畑中さんですが、2人はもともと、
「平尾昌晃音楽学校」の先生と生徒という関係でした。
これは2人のデュエット第2弾で、「カナダからの手紙」では、
主人公の女性は一人旅をしていましたが、こちらは恋人と仲良く2人で
ギリシャを旅して、遺跡巡りなんかを楽しんでます。
でも、曲が売れたのは淋しい「一人旅」のほうなんですよね。
冒頭の歌詞「♪街の灯りが とてもきれいね」は
「ブルー・ライト・ヨコハマ」とまったく同じですが、
それもそのはず、作詞は同じ橋本淳さんです。
お別れの曲は、ちあきなおみさんで「ハンブルグにて」でした。
2004年リリース、ちあきなおみさんの仮想ライブアルバム
『バーチャル・コンサート2005』より。
この曲は、エディット・ピアフの日本語カバーで、
ちあきさんの演じるような歌で聴くと、
ピアフとはまた違ったハンブルグの景色が浮かんできます。
番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、
mco@1242.com までお寄せください。
お葉書は、
〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。
次回の放送は、2025年11月9日(日)17:30〜です。
どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!

2025.11.02
2025年11月2日放送『ヨーロッパ周遊の旅』
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