古美術永澤 presents ミッツ・ザ・コレクション

2025.06.22

2025年6月22日放送『湿っぽくない雨ソング』

音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、

毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽を

ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。

第163回目のテーマは『湿っぽくない雨ソング』。

6月といえば傘が手放せない季節。

そこで今回は、ウエットにならない「湿っぽくない雨ソング」を中心にお送りしました。

 

まず1曲目は、シュガー・ベイブで「雨は手のひらにいっぱい」。

シュガー・ベイブは、ちょうど50年前、1975年にデビュー。

つまり、達郎さんは今年がデビュー50周年になるわけで、

今年4月にデビューアルバム「SONGS」の50周年記念盤がリリースされました。

そのアルバムに収録されている「雨は手のひらにいっぱい」、

作詞・作曲と、ピアノ、ボーカルは達郎さん。

エレクトリックピアノは、メンバーの大貫妙子さんが弾いています。

 

2曲目は、ZARDで「Good-bye My Loneliness」。

1991年2月にリリースされた、ZARDのデビュー曲です。

これは、中村雅俊さん主演のドラマ『結婚の理想と現実』の主題歌でした。

作詞は、坂井泉水さん自身、作曲は織田哲郎さんです。

いきなりオリコン最高9位、20万枚以上のヒットになりました。

ミッツさん曰く、「坂井泉水は雨が似合う最後の歌謡歌手」だと思っているそうです。

 

3曲目は、ハイ・ファイ・セットで「霧雨で見えない」。

こちらは、松任谷由実さん提供曲。

1984年、アルバム『Pasadena Park』に収録された曲で、

のちにユーミン自身も、1987年リリースのアルバム

『ダイアモンドダストが消えぬまに』でこの曲をセルフカバーしました。

ちなみに、ハイ・ファイ・セットのデビュー曲「卒業写真」は、

ご存知の通りユーミンの曲で、こちらもハイ・ファイ・セットの方がリリースは先。

ユーミンが後でセルフカバーしました。

山本潤子さんの、澄み切った歌声に注目してお聴きください。

 

4曲目は、槇原敬之さんで「Rain」。

大江さんのオリジナルバージョンは、1988年リリースのアルバムに収録された曲で、

当時はシングルになりませんでした。

槇原敬之さんは、この曲を高校時代から愛聴していたそうで、

大江さんをシンガーソングライターの先輩として尊敬しています。

2014年に、大好きなこの曲をアルバムでカバー。

知らずに聴くと、槇原さんのオリジナル曲に聞こえるかもしれません。

 

お別れの曲は、今井美樹さんで「オレンジの河」でした。

こちらは、1986年にリリースされた、

今井美樹さんの1stアルバム『Femme』に収録された曲です。

「オレンジの河」は、高速道路の灯りがオレンジ色のランプに照らされて、

まるで河のように見える情景を歌ったもので、バブル期の雨の高速を歌った

「演歌系ポップス」と言えるかもしれません。

番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、

mco@1242.com までお寄せください。

お葉書は、

〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。

次回の放送は、2025年6月29日(日)17:30〜です。

どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!

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パーソナリティ
  • ミッツ・マングローブ
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    ミッツ・マングローブ

    ドラァグ・クィーン・歌手・タレント。総じて「女装家」。
    1975年 4月10日 神奈川県横浜市生まれ
    10代中盤ををロンドンで過ごす。 慶應義塾大学法学部を卒業後、 英国ウエス卜ミンスター大学に入学。商業音楽全般を学ぶ。帰国後2000年ドラァグ・クイーンとして東京でデビュー。以降、各地のクラブを中心に様々な活動やイベントの主催をする傍ら、05年に星屑スキャットを結成。07年スナック「来夢来人」にて丸の内初の女装ママに。
    09年頃からテレビでも活躍。
    2011年「若いってすばらしい」で歌手デビュー。2012年3人組コーラスグループ“星屑スキャット”のメンバーとして「マグネット・ジョーに気をつけろ」で日本コロムビアよりメジャーデビュー。2018年星屑スキャット1stアルバム「化粧室」をリリース。野外フェスティバルへの出演含め精力的に活動中。
    2019年星屑スキャット初の全国ツアー「あ々喉仏」開催。
    2021年4月中野サンプラザを含む星屑スキャット全国ツアー「色、色々」開催。