古美術永澤 presents ミッツ・ザ・コレクション

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2025.02.16

2025年2月16日放送『変声期前の男子ボーカル・ボーイソプラノの世界』

音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、

毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽を

ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。

第149回目のテーマは『変声期前の男子ボーカル・ボーイソプラノの世界』。

今は立派な大人のシンガーになったあの人たちの幼き時代の歌声を、

洋邦織り交ぜながらご紹介していきました。

 

まず最初にお聴き頂いたのは、1950年代。

フランキー・ライモン&ザ・ティーンエイジャーズによる、

1956年に全米・全英で大ヒットした「恋は曲者(Why do fools fall in love?)」。

このフランキー・ライモン&ザ・ティーンエイジャーズは、

黒人とヒスパニック系によるアメリカのドゥーワップグループであり、

そのリードボーカルであったフランキー・ライモンは当時13歳。

変声期前の素晴らしいボーイソプラノを武器に、多くのヒット曲を放ちました。

いわゆる「黒人系男性アイドルグループ」の先駆けであり、

後のジャクソン5やダイアナ・ロスなどにも大きな影響を与えたグループとしても知られる

フランキー・ライモン&ザ・ティーンエイジャーズですが、翌67年には、

早くもフランキー・ライモンがソロ歌手としてデビューするためにグループを脱退。

しかしながら、人気は徐々に停滞し、1960年頃(18歳)を境に

本格的な変声期(男性としてはかなり遅い声変わり)を迎えます。

その後も、魅力的な声質で素晴らしい録音がたくさん残したものの、

再び大ヒットを出すことなく、25歳という若さでこの世を去りました。

子供の頃に名声と富を手に入れ、15歳からヘロインを常用していたという、

これまた「有名子役の悲劇」の先駆けにもなってしまったという悲しい最期でした。

 

続いてご紹介したのは、ご存知「マイケル・ジャクソン」です。

1969年にモータウンレコードからデビューし、

一世を風靡したジャクソン家の兄弟たちによる「ジャクソン5」

まさに70年代のアイドルシーンを席巻したジャクソン5ですが、

そのリードボーカルこそ、ジャクソン家の5男で、デビュー当時は若干11歳だったマイケルでした。

79年のソロデビュー以降の功績は、もはや説明は不要でしょう。

日本でも、フォンガー5を始めとした多くのグループやシンガー、

そして世界のボーイバンド市場にとてつもない影響を与えたジャクソン5のデビュー曲

「I Want You Back(邦題:帰ってほしいの)」をお聴きいただきましたが、

今回はさらに、1999年に沖縄出身のティーングループ「Folder」がカバーした

日本語バージョンも合わせてお送りいたしました。

「Folder」は、1997年にデビューした沖縄アクターズスクール出身のグループであり、

そのメインボーカルだった三浦大知さんは、当時10歳。「和製・マイケル・ジャクソン」を

子供の頃から体現し、今なおスターシンガーのひとりとして君臨し続けています。

Folderには、他にも女優として花を咲かせた満島ひかりさんも在籍していました。

今回は新旧、そして洋邦の「I Want You Back」をメドレーでお聴き比べ頂きました。
 
 

続いては、今や立派な大人の男性シンガー、俳優として輝いている、

ふたりのスターの少年時代の歌声をお聴き頂きました。

まずはカナダ出身の世界的スター歌手・ジャスティン・ビーバー

現在30歳の彼がデビューしたのは2009年。15歳の時でした。

当時の彼は、変声期真っ只中の男子特有の「高く掠れた声」でしたが、

作品によっては美しいボーイソプラノを聴くことができます。

そんなジャスティン・ビーバーの世界的出世作とも言える

2010年ヒット曲「Baby」を今回はお聴き頂きました。

さらに続けてお聴き頂くのは、昨年20歳を迎えた鈴木福さんが、2012年、

8歳の時にリリースしたシングル「イヤイヤYO~!」です。

前年に芦田愛菜さんとのデュエットマル・マル・モリ・モリ!が、

国民的ヒットとなったのを受けて制作された、鈴木福さんソロデビュー曲であり、

作詞作曲は、奇しくも三浦大知さんのデビュー時代をプロデュースしたコモリタミノル氏です。

 

お別れの曲は、Ya-Ya-yahで「勇気100%」でした。

Ya-Ya-yahは、当時平均11.5という超若手グループで、

後にHey! Say! JUMPのメンバーになる薮宏太さんや八乙女光さんが在籍していました。

楽曲のリリースは、この1枚のみでしたが、

数ある勇気100%の中でも、特にこのYa-Ya-yahバージョンは、

メインボーカルの薮宏太さんと赤間直哉さんの変声期前の歌声と、

思春期ならではの少し背伸びした歌唱法が非常に味わい深い仕上がりになっています。

番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、

mco@1242.com までお寄せください。

お葉書は、

〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。

次回の放送は、2025年2月23日(日)17:30〜です。

どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!

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パーソナリティ
  • ミッツ・マングローブ
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    ミッツ・マングローブ

    ドラァグ・クィーン・歌手・タレント。総じて「女装家」。
    1975年 4月10日 神奈川県横浜市生まれ
    10代中盤ををロンドンで過ごす。 慶應義塾大学法学部を卒業後、 英国ウエス卜ミンスター大学に入学。商業音楽全般を学ぶ。帰国後2000年ドラァグ・クイーンとして東京でデビュー。以降、各地のクラブを中心に様々な活動やイベントの主催をする傍ら、05年に星屑スキャットを結成。07年スナック「来夢来人」にて丸の内初の女装ママに。
    09年頃からテレビでも活躍。
    2011年「若いってすばらしい」で歌手デビュー。2012年3人組コーラスグループ“星屑スキャット”のメンバーとして「マグネット・ジョーに気をつけろ」で日本コロムビアよりメジャーデビュー。2018年星屑スキャット1stアルバム「化粧室」をリリース。野外フェスティバルへの出演含め精力的に活動中。
    2019年星屑スキャット初の全国ツアー「あ々喉仏」開催。
    2021年4月中野サンプラザを含む星屑スキャット全国ツアー「色、色々」開催。