古美術永澤 presents ミッツ・ザ・コレクション

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2025.01.05

2025年1月5日放送『1995年の1週目オリコンチャート』

音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、

毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽を

ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。

第143回目のテーマは『1995年の1週目オリコンチャート』。

 

まず1曲目は、松田聖子さんで「輝いた季節へ旅立とう」。

こちらは18位にランクイン。

松田聖子さんが6年ぶりの復帰を果たした94年の紅白。

そこで披露されたのがまだリリース直後であった「輝いた季節へ旅立とう」。

定番のヒットソングではなく、いきなり新曲を紅白で歌うという攻めたスタイルが印象的でした。

 

2曲目は、小沢健二さんで「ラブリー」。

こちらは22位にランクイン。

こちらも松田聖子さん同様、94年の紅白で歌唱されたことにより、

年明けのチャートで順位が再浮上した曲。

 

3曲目は、Mr.Childrenで「Tomorrow Never Knows」。

そしてそのまま続けて、SMAPで「たぶんオーライ」聴いていただきました。

94年レコード大賞「innocent world」で受賞したにもかかわらず、

レコード大賞始まって以来、初めて「大賞受賞者が会場に来ない。歌わない」というのは、

日本の歌謡史において事件でした。

しかし、それでも大賞を獲るだけの勢いがミスチルにはあり、

その次のシングル「Tomorrow Never Knows」と「シーソ-ゲーム」がベストテンに同時ランクイン。

 

 そして、SMAPがいよいよ社会現象に。まだ6人体制でした。

この年最初のチャートで初登場1位「たぶんオーライ」。

SMAPの「たぶんオーライ」、そしてミスチルの「Tomorrow Never Knows」をみると、

「近い将来何かが起きるのでは?」と思わされるメッセージを感じませんか?

 この後起こる、大激動の95年をまだ知らなかった1月2日。

2週間後の1月17日は阪神・淡路大震災が発生。

3月には地下鉄サリン事件、

そこから長きに渡るオウム関連の事件や疑惑に怯え続けた1995年でした。

 

お別れの曲は、松任谷由実さんで「春よ、来い」でした。

そんな1995年を念頭から、まるですべてを知っていたかのように、

ずっと流れていた祈りにも似た楽曲。

当時の朝ドラの主題歌としてヒットしていた一方で、95年以来、日本人が危機に面した際、

常に安らぎと希望をもたらしてくれるスタンダード曲となりました。

番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、

mco@1242.com までお寄せください。

お葉書は、

〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。

次回の放送は、2025年1月12日(日)17:30〜です。

どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!

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パーソナリティ
  • ミッツ・マングローブ
    ミッツ・マングローブ
    ミッツ・マングローブ

    ミッツ・マングローブ

    ドラァグ・クィーン・歌手・タレント。総じて「女装家」。
    1975年 4月10日 神奈川県横浜市生まれ
    10代中盤ををロンドンで過ごす。 慶應義塾大学法学部を卒業後、 英国ウエス卜ミンスター大学に入学。商業音楽全般を学ぶ。帰国後2000年ドラァグ・クイーンとして東京でデビュー。以降、各地のクラブを中心に様々な活動やイベントの主催をする傍ら、05年に星屑スキャットを結成。07年スナック「来夢来人」にて丸の内初の女装ママに。
    09年頃からテレビでも活躍。
    2011年「若いってすばらしい」で歌手デビュー。2012年3人組コーラスグループ“星屑スキャット”のメンバーとして「マグネット・ジョーに気をつけろ」で日本コロムビアよりメジャーデビュー。2018年星屑スキャット1stアルバム「化粧室」をリリース。野外フェスティバルへの出演含め精力的に活動中。
    2019年星屑スキャット初の全国ツアー「あ々喉仏」開催。
    2021年4月中野サンプラザを含む星屑スキャット全国ツアー「色、色々」開催。