音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、
毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽を
ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。
第96回目のテーマは『タバコの銘柄が出て来る曲』。
昔から「タバコ」というフレーズが出て来る歌は多くありますが、
中には銘柄そのものが出て来る場合もあります。
銘柄によって人物像を推測できたり、時には、年代や時代背景を感じとることもできます。
今回は、そんな「タバコの銘柄」が出て来る楽曲を通じて、
タバコの煙が立ち込めていた昔を、懐かしんでみました。
まず1曲目は、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドで「スモーキン・ブギ」。
1974年に大ヒットした楽曲。
出てきたのは、フィルターが無い両切りタバコの「ピース」です。
誕生したのは第二次世界大戦が終了した翌年の1946年。
ネーミングは一般公募によってつけられ、
「平和な未来」への願いが込められているそうです。
長さによって「ショートピース」「ロングピース」と呼び分けたり、
缶入りのものを「ピース缶」と呼んだりしますが、
この曲には、「親父のマネをして、初めてショートピースを試したら、
強くてクラクラした・・」というくだりが。
2曲目は、かまやつひろしさんで「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」。
こちらは「スモーキン・ブギ」の翌年、
1975年にリリースされた外国産タバコにまつわる歌です。
大ヒットシングル「我が良き友よ」のB面で、「ゴロワーズ」とは、フランスのタバコです。
誕生は1910年。ジタンと同じくゴロワーズも、
黒タバコと呼ばれるタイプで、独特な香りと、煙が重いのが特徴です。
昔からフランスでは、労働者に好まれていたタバコだと言われますが、
日本では、この曲の影響もあってか、
音楽好きな「通(ツウ)」が吸うタバコともいわれているようです。
3曲目は、太田裕美さんで「ひぐらし」。
出て来るのが、「eve(イブ)」というアメリカのタバコです。
アメリカでは60年代にウーマンリブ運動が盛んになり、
その影響で70年代になると、
女性向けのタバコ「バージニアスリム」が発売され大流行したそうです。
それに対抗して別会社が発売したのが、この「イブ」です。
パッケージに描かれているのは、女性と花のイラストで、タバコとは思えないデザインです。
作詞は松本隆さん。当時の流行をサラリと取り入れています。
4曲目は、井上昌己さんで「メリー・ローランの島」。
出て来るのが、「セーラム」というタバコです。
70年代に女性の間で流行ったバージニアスリムは
女性向けのメンソールタバコでしたが、80年代後半になると、
それまでは主に男性が吸っていたとされる「セーラム」が、
若い女性の間で人気となりました。
どちらかいとうと、意志が強めのタイプの女性が好んで吸っていたようです。
お別れの曲は、椎名林檎さんで「罪と罰」でした。
タバコの銘柄が出て来る曲の中でも有名な1曲です。
番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、
mco@1242.com までお寄せください。
お葉書は、
〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。
次回の放送は、2023年12月10日(日)17:30〜です。
どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!
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