音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、
毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽を
ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。
第93回目のテーマは『ため息ソング』。
ため息とは、溜めて長く吐き出す息です。
苦しみや失望、落胆をした時、思い悩んでいる時だけでなく、
感動や安堵した時にも出るという、意外と使い勝手がいいものです。
今回は、日本の楽曲の中にある「ため息ソング」をお届けしました。
まず1曲目は、青江三奈さんで「伊勢佐木町ブルース」。
歌詞を手がけたのは、作詞家の川内康範さん。
歌の舞台は、当時若者たちが集まっていたクールな夜の社交場・伊勢佐木町です。
川内さんはレコーディングをしながら、「なにか物足りない」と感じ、
「ため息」を入れるアイディアを思いつき、それが功を奏して大ヒットにつながりました。
青江さんの「あん、あん」という声は、
当初「ため息スキャット」と呼ばれましたが、お色気ムードが強く、
「きわどい吐息」と感じる人が多かったようです。
紅白歌合戦では、その部分がNGとなり、
代わりに「カズー」というアフリカの民族楽器を、
他の歌手たちがブーブー吹いて、お色気路線を消したそうです。
2曲目は、由紀さおりさんで「バラのためいき」。
「伊勢佐木町ブルース」ヒットの翌年、
由紀さおりさんの「夜明けのスキャット」が大ヒットしますが、
この曲のB面が、まさに思い悩んでいる「ため息ソング」です。
3曲目は、少年隊で「じれったいね」。
こちらは1988年リース、少年隊の12枚目のシングルです。
タイトルにあるように、じれったい時に出る「AH」という、ため息が聴き取れます。
4曲目の「ため息ソング」は、山下達郎さんで「高気圧ガール」。
こちらは、出て来る「ため息」が歌っている本人のものではないパターンです。
1983年、全日空の沖縄キャンペーンの
コマーシャルソングとしてヒットした「高気圧ガール」。
この曲の途中で聞こえるのが女性の「ため息」です。
ご存じの方も多いと思いますが、その「ため息」の主は、
当時、山下さんと結婚したばかりの竹内まりやさん。
まりやさんの弾けるような「ため息」によって、高気圧ガールという女性の存在が
よりリアルに感じられのではないでしょうか。
お別れの曲は、convertibleで「oh-darling」でした。
convertibleとは、観月ありささんが、モデルのKAYATOさんと結成したユニットで、
1998年に、1st Singleとしてこの曲をリリースしました。
当時、観月さんが主演を務めていたドラマ
「ボーイハント」の主題歌になっていたので、
覚えている方もいるのではないでしょうか。
番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、
mco@1242.com までお寄せください。
お葉書は、
〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。
次回の通常放送は、2023年11月26日(日)17:30〜です。
どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!
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