古美術永澤 presents ミッツ・ザ・コレクション

2023.05.29

2023年5月28日放送『ドキッ!しばり』

音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、

毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽を

ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。

第72回目のテーマは『ドキッ!しばり』。

みなさん、最近「ドキッ」としたことはありますか?

今回は、そんな「ドキッ」をテーマに、

タイトルに「ドキッ」が入った曲ばかりをセレクトしました。

 

まず1曲目は、山下久美子さんで「赤道小町ドキッ」。

ドキッ・・といえば、

この曲を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

1982年の、夏のカネボウ化粧品キャンペーンイメージソングとして起用。

広告代理店がキャンペーン・コピータイトルを

『赤道小町ドキッ』と決めたうえで、山下久美子さんにオファーしたそうです。

曲は、当時すでにスターだった松田聖子さんを手がけていた

松本さんと細野さんの「はっぴぃえんど」コンビ!

70年代後半から、資生堂とカネボウのイメージソング合戦が

繰り広げられ、数々のヒット曲が出ていました。

 

この曲のヒットによって

「ドキッ」という言葉が口ずさまれ、一気に広まりましたが、

それより少し前に、こんな曲がリリースされています。

伊藤咲子さんで「いい娘に逢ったらドキッ」。

1976年リリースで、伊藤咲子さん8枚目のシングル。

『男性が、いい娘にあったらドキッとするのは当たり前、

普通の感情よ、だけど毎回はいやよ』という歌。

たまに聞こえてくる低音のダンディボイスは、

伊藤さんと事務所が同じだった、神太郎さんという方。

確かにこの声が出て来るとドキっとします…。

「赤道小町ドキッ」が、この「ドキッ」に影響を受けたのかは謎です。

 

1982年の「赤道小町ドキッ」のヒットの2年後、

84年にリリースされた、スージー・松原さんの「ガンモ・ドキッ!」。

この曲は、当時放送されていたテレビアニメ『Gu-Guガンモ』のオープニングテーマ。

歌っている「スージー・松原」さんというのは、

シンガーの「松原みき」さんのこと。

松原さんといえば、79年に「真夜中のドア〜Stay With Me」でデビューし、

今やシティ・ポップ界隈で欠かせない存在に。

演奏は森雪之丞さん率いる「雪之丞シンジケート」。

『Gu-Guガンモ』なのに、ラテンジャズベースのダンスナンバーでかっこいい!

 

お別れの曲は、酒井法子さんで「月夜でドキッ!」でした。

1987年リリース、2枚目のシングル「渚のファンタシィ」のB面曲。

ドラキュラや狼男、ゾンビなどが出て来る、

女子的にドキッとしちゃう、そんな曲です。

モータウン調のごきげんナンバーで

B面でありながら好きな人が多いようです。

番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、

mco@1242.com までお寄せください。

お葉書は、

〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。

次回の放送は、2023年6月4日(日)17:30〜です。

どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!

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パーソナリティ
  • ミッツ・マングローブ
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    ミッツ・マングローブ

    ドラァグ・クィーン・歌手・タレント。総じて「女装家」。
    1975年 4月10日 神奈川県横浜市生まれ
    10代中盤ををロンドンで過ごす。 慶應義塾大学法学部を卒業後、 英国ウエス卜ミンスター大学に入学。商業音楽全般を学ぶ。帰国後2000年ドラァグ・クイーンとして東京でデビュー。以降、各地のクラブを中心に様々な活動やイベントの主催をする傍ら、05年に星屑スキャットを結成。07年スナック「来夢来人」にて丸の内初の女装ママに。
    09年頃からテレビでも活躍。
    2011年「若いってすばらしい」で歌手デビュー。2012年3人組コーラスグループ“星屑スキャット”のメンバーとして「マグネット・ジョーに気をつけろ」で日本コロムビアよりメジャーデビュー。2018年星屑スキャット1stアルバム「化粧室」をリリース。野外フェスティバルへの出演含め精力的に活動中。
    2019年星屑スキャット初の全国ツアー「あ々喉仏」開催。
    2021年4月中野サンプラザを含む星屑スキャット全国ツアー「色、色々」開催。