音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽をミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。
第38回目のテーマは『タクシー』。
以前取り上げた「鉄道」に続く、乗り物シリーズです。
タクシーは、単に移動手段としてだけでなく、
感情や思い出に浸ることができる、格好の場所にもなるようです。
今回は、このタクシーが恋や人生の歌にどのように描かれているのかを探ってみました。
まず1曲目は、鈴木聖美さんで「TAXI」。
34歳という遅咲きのデビューながらも、この年の日本有線大賞・新人賞を受賞し、
今なお名曲として歌い継がれているナンバーです。
主人公が、雨の中タクシーで向かうのが、
かつてふたりでよく行ったと思われるジョージの店です。
単なる思い出の店と思いきや、
別れた相手は今も常連客として顔を出している・・という、
現実の世界でもありがちな状況が、
多くの人の胸に刺さったのかもしれません。
終わった関係の中に友情を見出そうとしたり、
別れても逢いたくなってタクシーに乗ってしまう、
そのどうしようもない行動もまた、
多くの人の共感を得たとのだと思われます。
続いて2曲目は、天馬ルミ子さんで「その時わたしはTAXIを停めた」。
1978年、ピンク・レディーの「妹分」としてデビューした、
天馬ルミ子さんの3枚目のシングルです。
若いお嬢さんが東京の世田谷あたりからタクシーに乗り込み、
しばし道案内をしたあと、
なぜ急いでいるのかを運転手さんに打ち明ける、そんな内容です。
3曲目は、山口百恵さんで「BLACK CAB (ロンドン・タクシー)」。
この曲が収録された12枚目のアルバムのレコーディングは、
実際にロンドンで行われました。
百恵さんにとっては初の海外レコーディングだったそうで、
旅先での不安ながらもタクシーに乗って出かける様子が描かれています。
ロンドンでは、タクシーのことは、「ブラックキャブ」と呼ばれています。
このロンドン・タクシーは、長い歴史と伝統を誇り、世界一安全で、
運転手になるための試験が、かなり難しいといわれているそうです。
お別れの曲は、星屑スキャットで「真夜中のドライバー」でした。
こちらは、1995年にリリースされた、
沖縄音楽をうたう「ネーネーズ」の「真夜中のドライバー」を、
ミッツさんが所属する星屑スキャットがカバーしたものをお送りしました。
番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、
mco@1242.com までお寄せください。
お葉書は、
〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。
次回の放送は、2022年8月21日(日)17:30〜です。
どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!
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