音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽をミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。
第18回目のテーマは『痛み』。
歌世界においての「痛み」とは、恋愛ソングに多く、
「この胸の痛み」「あなたの愛が痛い」など、恋をしながら生きる乙女の鉄板ワードとも言えます。
しかし、今回は「精神的な痛み」ではなく、「肉体的・身体的な痛み」に絞ってセレクトしました。
まず1曲目は、伊東ゆかりさんの「小指の想い出」。
テーマが「痛み」ならば、この曲をかけなければ始まらない、とスタートダッシュの1曲目。
ミッツさん曰く、「痛みソングの草分けにして金字塔」なんだとか。
この曲には「噛む」という痛みが使われており、
どういう状況で小指を噛まれたのかはわかりませんが…
その噛まれた小指を愛おしく想う女性が描かれた、少し色気のある「痛み」ソングでした。
続いて2曲目は、桃井かおりさんの「メイク23秒」。
この曲は、いわゆるOLのモーニングルーティーンを描いたような楽曲ですが、
「太腿の青いあざ 鈍い痛みに 夕ベの男の横顔 思い出すよ」という歌詞から始まります。
その「青あざ」は、夕べの男にどうやってつけられたのか…
聴く者の解釈によって、その「痛み」の出処と行方をいろいろと楽しめる1曲です。
続いて3曲目にセレクトしたのは、少年隊で「ルール -歯が痛い-」。
こちらは今までとは違い、「自発的な体の痛み」である「歯痛」をテーマに歌った歌です。
どんなにロマンチックでセンチメンタルでセクシャルな場面も凌駕して、
どうでもよくなってしまう威力を持つのが「歯痛」。
この曲では、恋人関係だった二人が別れ、男性の方がその悲しみを「歯痛」で表している1曲。
4曲目は、松任谷由実さんの「Happy Birthday To You 〜ヴィーナスの誕生」。
この曲は、ミッツさんが知る限り、日本で初めて?唯一?の「陣痛・出産ソング」。
ユーミンはいつも、自身の楽曲制作を「産みの苦しみ」と表現しますが、
そのポジティブで軽快な歌声とリズムを刻めば刻むほど、
人や物が誕生する瞬間の壮絶な痛み・苦しさがあるのがわかります。
お別れの曲は、星屑スキャットで「愛のミスタッチ」でした。
地味だけど、辛い痛みの代表格「深爪」のやるせなさ・どうにもならなさを、
ミッツさん自身が綴った1曲です。
番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、
mco@1242.com までお寄せください。
お葉書は、
〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。
次回の放送は、2022年3月22日(火)21:00〜です。
どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!
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