熊谷実帆 カラフルダイアリー

2021.03.16

3.11から10年 千葉県旭市の今

先週、2011年3月11日から10年の節目を迎えました。
10年だからといって特別なことはないかもしれません。
この10年、絶えず復興に向けて尽力した人たちがたくさんいます。
大学時代、私は三陸の物産イベントでアルバイトをしました。
「みんなで一丸となって頑張っていこう」という三陸のみなさんのまっすぐな思いに胸を打たれたのを思い出します。

三陸以外の場所でもたくさんの努力が積み重ねられてきた10年。
10年だからと一区切りというのは違いますが、数字として一つの節目であることは間違いありません。3月11日はみなさんがそれぞれの場所でいろんな思いを抱いたと思います。

私はこの日、千葉県旭市で取材をしていました。
千葉県旭市の飯岡海岸。この日の飯岡海岸は、とても穏やかで、春のうららかな日差しがキラキラと水面を照らしていました。

そんな海が、一瞬で脅威に変わります。

当時、飯岡には最大7.6メートルの津波がやってきて関連死含めて14名、行方不明者2名となりました。

この町の人は、口をそろえてこう言います。

「津波は何度も繰り返しやってくる」
「自分は大丈夫だろうと決して思うな」

町の人から聞いたこの言葉を少しでも多くのリスナーの方に伝える。
これが放送局で働く私の使命だと思います。
あの日を忘れないために、これからもラジオを通じて伝え続けていきます。

(津波が飯岡を襲った17:26で止まったままの時計)

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