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2024.10.31

【第189回】観音温泉で合宿!天道館・清水健太道場長が語る「合気道」とは?

伊豆・奥下田「観音温泉」の魅力をお伝えしている「観音温泉るんるんタイム」。観音温泉・鈴木和江会長と上柳昌彦アナウンサーが一緒に観音温泉ゆかりの人や場所を訪ねてお送りしています。今回は観音温泉で合宿中の、合気道「天道館」の清水健太道場長にお話を伺いました。

合気道「天道館」の合宿

―観音温泉・正運館2階の武道場にやって来ました。今回は一面に畳が敷かれていて、柔道着を着て、袴を身につけた方が、受け身の練習をしています。合気道の合宿にお邪魔しています。小学校低学年くらいのヨーロッパから来たお坊ちゃんも柔道着を着て練習をしていますね。

鈴木:かわいいね!

観音温泉るんるんタイム収録風景

―数えましたら海外からお見えだろうという方が、だいたい15人くらいはいらっしゃいますね。この合気道の団体は「天道館」といいまして、真ん中に「天道」と書かれた掛け軸のようなものがあって、竹の棒が3本、角松のように設えられ、その下には花も活けられています。皆さん、汗をうっすらかきながら一生懸命練習されています。今回は、「天道館」の道場長の方にお話を伺います。

観音温泉るんるんタイム収録風景

―キリッとしたお顔の合気道「天道館」清水健太道場長にお越しいただきました。番組には以前、お父様の清水健二管長にご出演いただきましたが、鈴木会長は、道場長が小さい頃からご存知だそうですね?

鈴木:そうですね。息子というか、孫のような存在です。お父様は(たまたま)山を登っていらして、「この先、泊まるところはありますか?」と聞くものですから、「この先は山で何もないですよ」とお答えしたんです。そこで「じゃあ、しょうがない、泊めていただこう」となったんです。そこが(天道館とのご縁の)スタートです。

清水道場長:以来、45年あまりにわたって、お世話になっています。

【第105回】天道流合気道・清水健二管長が観音温泉を訪ねたきっかけは? | 観音温泉 るんるんタイム | ニッポン放送 ラジオAM1242+FM93

合気道「天道館」清水健太道場長

―私たちは(収録)前日夕方の稽古を見ていたのですが、その模様が(収録当日の)伊豆新聞に載っていました。簡潔に、“ドイツ・オランダ・スペイン・メキシコなど6か国から、およそ60人が参加した。”とあります。私は合気道を初めて見たのですが、無理に力を入れるわけではなく、相手が向かってくるところをスッと合わせて、技を返していくんですね。これが合気道というものなのでしょうか?

清水道場長:今回の合宿は、最年少は7歳から、最年長の方は88歳の方が参加されています。合気道の技自体は、侍の闘争手段として生まれたものなんですけど、ちょっとタイミングをずらしたりすると、危険な技にもなり得るものです。ただ、小柄な女性の方が大きな男性の方を制すには、真正面からぶつかってしまうと、体力差(の勝負)になってしまいます。合気道は、「出来るだけ少ない力で大きな力を制すか」というところを研究した武道だと思います。まずは、相手の力に逆らわないで合わせて、相手がバランスを崩したところを投げたり、関節技を決めたりしていくのが、非常に面白いところだと思います。昔から武道家が、何百年も人間の体を研究して、生理的弱点を突いた技が育まれてきたわけですね。

―朝の稽古が始まるので、参加されている皆さん、正運館へ向かっていらっしゃいますが、女性の方が多いですね。

清水道場長:最近、多いですね。なぜでしょうか?男性が弱くなったんでしょうかね(笑)。

合気道「天道館」の合宿

―昨日、お父様の清水健二管長がお話をされていたのを聴いていたのですが、「合気道は勝負、試合というものが無いんだ」ということをしきりにおっしゃっていました。

清水道場長:勝負をしないというところが、合気道の非常にユニークなところだと思います。なぜ、侍が武道の稽古をしたのかというと、自分が相手より強いのだということを誇示するためではなく、武道の概念ともいえる「いかに生きていくか?」というところなのだと思います。技術を磨くことも、もちろん大事ではあるんですけど、武術から「武道」になっていった背景には、侍がどういう人生を歩んでいくかというところを見極めていくための手段になっていたというものがあると思うんです。余計な争いをしてしまうと、相手の命を奪ってしまうかもしれないし、自分も死んでしまうかもしれません。出来るだけ礼儀正しく、尊敬の念を持って相手に接することで、お互いに命を落とさずに、精神と技術を磨いていく「道」として受け継がれてきたのではないでしょうか。もっとも、侍の闘争手段から始まったものだけに、危なくて競技化できなかったという点もあるのですが。

観音温泉「正運館」

―観音温泉での合宿はいかがでしょうか?

清水道場長:最高の環境ですね。心が洗われます。まるでパワースポットのようです。(毎年、秋に合宿を行うことで)1年間の心と体をきれいにしてくれる場所だと思っています。門下の人たちはみんな大好きですし、一度来ると、また来ようと思う方が多くて、鈴木会長も顔なじみの方が結構、いらっしゃいますよね。

鈴木:この武道館は、父が建てました。教育の一環だと言ってね。このとき父はもう、亡くなるのが分かっていたんでしょうね。(生きた証に)何かを置いていけないかと。そう言う面では、先生がおっしゃったように(観音温泉が精神と技術を磨く場として)歴史は受け継がれているわけです。こうして話を伺うことで、「日本の精神はどこから来るのかな」ということが、すごい勉強になりますね。

―会長のお父様が願ったことがこうして引き継がれて、そして「天道館」も、清水健二管長から、清水健太道場長が引き継いで、さらに道場長のお子さまも合気道をやっていらっしゃるそうです。共に脈々と受け継がれているわけですが、女将が道場長を孫を見るかのような目でご覧になっています。今回は稽古の前にありがとうございました。

(合気道「天道館」清水健太道場長インタビュー、おわり)

観音温泉・鈴木会長、天道館・清水道場長、上柳アナ

伊豆・奥下田の地に湧き出す超軟水・ph9.5の天然温泉「観音温泉」。お聴きのアナタからは、引き続き、鈴木会長への“人生相談”も、「上柳昌彦 あさぼらけ」の番組メール(ue@1242. com)で受け付けています。ユニークな発想力で、様々な苦難を乗り越えている鈴木会長。癒しのお声で語る、その“哲学”に、アナタも“生きるヒント”を感じてみませんか?

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      上柳 昌彦

      上柳 昌彦

      ■生年月日:1957年8月1日
      ■星座:しし座
      ■血液型:B型
      ■出身地:生まれは大阪、以降父の仕事の関係で各地を転々。
      ■最終学歴:立教大学 法学部
      ■趣味:
      ジョギング、ジム、トレッキングの後の一杯。
      鶴瓶さんの番組におじゃましてさりげなく出演すること。
      「ブラタモリ」を観ながら「そうなんだ」「そうなんですよ」と相槌を打つこと。
      商品開発担当者の方に開発秘話を伺うこと。

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