supported by honegori 元気をチャージ!ごりごりタイム

2025.10.28

【第27回】テーピングに光るプロの技!

お聴きのあなたの様々なカラダの悩みに寄り添いながら、健康維持の大切さについてお伝えする「元気をチャージ!ごりごりタイム」。10月はスポーツの秋に因んで、ほねごりグループの鍼灸師・鈴野賢幸(すずの・としゆき)先生、バドミントンの実業団チーム・ほねごり相模原の金子大(かねこ・まさる)トレーナーを迎えて、スポーツと体のメンテナンスに関する話題を伺っています。

元気をチャージ!ごりごりタイム収録風景

―今回は、金子トレーナーに「テーピング」を巻いていただこうと思いますが、金子さんの前には、何種類かのテープがあります。どんな違いがあるのでしょうか?

金子:まず白いテープがあります。業界では「ホワイトテープ」と呼んでいて、コットンで出来た固定力の高いテープです。固定力が高いということは、引っ張っても「あまり伸びない」テープとなります。ベージュのテープはキネシオロジーテープといいまして、同じく綿で出来たテープですが、より伸び縮みするテープです。筋肉や関節で多用されます。そしてオレンジ色のテープは、アンダーラップといいまして薄いスポンジ生地となります。手で簡単に切れて、ホワイトテープを巻く際に下地として、(肌の)かぶれを防止したり、テーピングのずれを防ぐために使います。これら3つのテープを組み合わせてテーピングを行います。

元気をチャージ!ごりごりタイム収録風景

―前回はテーピングのポイントを3つ伺いました。「シワを作らない」「正しい肢位(関節の位置)」「正しい部位」ということでしたが、私は今、靴下を脱いで足首を出しています。早速、足首にテーピングを施していただけますか?

金子:まずはアンダーラップから巻いていきます。正しい関節の位置で固定しますので、足首の場合は90度に曲がった状態をキープして下さい。足の甲から土踏まずのほうへグルグルと巻いていきます。ここからスターアップといって、足首の横・かかとの動きを調整するテープを、くるぶしの辺りからタテに巻いていきます。通常、足には体重がかかりますので、しっかり固定できるように、3~4本入れていくのが一般的です。それから足首からかかとに重ねていきます。最後はきれいに圧迫するように巻いていきます。

テーピングを巻く金子トレーナー

―すごく固まってきた感じがしますね。まるで「かかと」が吊り上げられているような感じがします。シワもなく、まるでギブスをはめているような感覚になりました。ピタッと足首が固定されています。見事です!これはすごいなぁ。でも、結構、重労働ですね。

金子: トレーナーのときは、これをいつもやっています。(奥深い世界ですが)何年、テーピングを巻いてもまだまだだと思いますし、テープなので湿度や温度によって、糊の付き方だったり、伸びも違ってくるんです。

―お相撲さんって、ひざやひじを、いつもテーピングでガチガチに固めている印象があるんですが、あれを巻くのに、どれくらい時間がかかると思いますか?

金子:1カ所でどうしても5分はかかると思います。3カ所あれば、15分くらいは時間をかけていると思います。その日のコンディションに合わせてテープを組み合わせたり、専門家の方が力士の方と話を伺いながら巻いているのではないでしょうか。それによって蹲踞(そんきょ)などでひざを折り曲げても、しっかり固めた状態に巻いているというわけですね。

―鈴野先生に伺いますが、足首がガッチリ固定されているんですよ。でも、足の指の先がうっ血したようなイヤな感じはないですね。

鈴野:これがプロの技でございます。テーピングは巻き方によって全然変わってきます。熟練度も違いますし、スポーツの最前線に立っている方ですので、こういった技術も研鑽されているのではないかと思います。

―見よう見まねで足首にテーピングしたりするとうっ血したりします。逆に症状を悪化させてしまうこともあります。自治体などで開催しているテーピング講習を受講したりするのもいいのではないかと思います。

(第27回・おわり)

お聴きのあなたも、元気なうちこそ「健康維持」に取り組みましょう!

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  • 上柳 昌彦
    上柳 昌彦
    上柳 昌彦

    上柳 昌彦

    ■生年月日:1957年8月1日
    ■星座:しし座
    ■血液型:B型
    ■出身地:生まれは大阪、以降父の仕事の関係で各地を転々。
    ■最終学歴:立教大学 法学部
    ■趣味:
    ジョギング、ジム、トレッキングの後の一杯。
    鶴瓶さんの番組におじゃましてさりげなく出演すること。
    「ブラタモリ」を観ながら「そうなんだ」「そうなんですよ」と相槌を打つこと。
    商品開発担当者の方に開発秘話を伺うこと。