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2025.09.02

【第20回】残暑を乗り切ろう!「陽谷(ようこく)」とは?

お聴きのあなたの様々なカラダの悩みに寄り添いながら、健康維持の大切さについてお伝えする「元気をチャージ!ごりごりタイム」。9月は、ほねごりグループの鍼灸師・鈴野賢幸(すずの・としゆき)先生に、夏から秋への変わり目に大切なことを伺ってまいります。

―この夏、日本各地で歴代最高気温を更新する所が続出しました。9月も厳しい残暑が予想されています。(鍼灸師の鈴野先生に伺いますが)東洋医学的に見て、この時期の人間のカラダは、どんな状態になっているんでしょうか?

鈴野:東洋医学でいいますと、「夏」という季節は、(五行の)木火土金水の中では、「火」の季節に当たります。火の時期は「炎上」「燃え上がる」という言葉がありますように、熱は上にいく性質があります。なので、人も上半身に熱が集まりやすくなり、下半身が冷えやすくなります。この時期は、エアコンをつけている方も多いですが、じつは(体が)「冷え」ている方も多いんです。それはもう、体が「冬に近い」状態になっているということなんですね。

元気をチャージ!ごりごりタイム収録風景

―私も冷房の効いたスタジオにいますと、指や足が冷たくなっている自分に気付くことがあります。でも、外に出たらドーンと音がするような暑さですよね。そもそも1年のうちでも「寒暖差」で疲労を起こすことがありますが、これが1日の数時間のうちに何度もあるわけですから。

鈴野:この暑さが、現代社会ではいわゆる「冷房病」であったり体調不良を作る原因になりやすいんですね。朝起きて、夜寝るまで「暑い」状態が続きますからね。いわゆる「夏バテ」になってしまうんです。

―西洋医学的には「自律神経」というものが(我々が意識しない間にも)常に体の状況を把握してコントロールしているわけですから、それは“疲れて”いるでしょうね。そんなときにお薦めの「ツボ」はありますか?

鈴野:今回は「陽谷(ようこく)」というツボをご紹介したいと思います。このツボは、体から「熱」を出してくれます。(東洋医学では)「そうり」と呼ばれる毛穴を開いて、汗をかきやすくすることで、体に中る熱を出しやすくしてくれるんです。

●手の甲側の小指の所をスーッと下へなぞっていくと、手首の出っ張った部分に当たります。

●その出っ張りの上の部分に凹んだところを、ギューッと20秒くらい押してください。

●寝床に入ったままで簡単に出来ます。

元気をチャージ!ごりごりタイム収録風景

―どうして、ここのツボが「熱を出しやすい」ということが分かってきたのでしょうか?

鈴野:小指から肘、首の方に流れている「経絡(けいらく)」(東洋医学における体内のエネルギーである気・血が流れる通路)というものがありまして、この属性が(五行の)火なんです。これらの火のツボのなかでも、とくに熱を司っているのが「陽谷」なんです。ですので、押してあげると、熱が出ていきやすいといわれています。

―お年を召してくると発汗能力が衰えて、汗をかかずに熱が体にこもってしまい、自宅にいながら熱中症になってしまったという話を聞きます。簡単に今すぐ出来ますので、ご自宅でもぜひやっていただきたいですね。

鈴野:もちろん、こまめな水分補給はしてほしいんですが、水分だけですとナトリウムイオンが足りなくなってしまいますので、塩分(NaCl)の摂取もしてほしいと思います。その上で「ツボ」を使って、日々の体調コントロールをしてほしいですね。

(第20回・おわり)

お聴きのあなたも、元気なうちこそ「健康維持」に取り組みましょう!

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  • 上柳 昌彦
    上柳 昌彦
    上柳 昌彦

    上柳 昌彦

    ■生年月日:1957年8月1日
    ■星座:しし座
    ■血液型:B型
    ■出身地:生まれは大阪、以降父の仕事の関係で各地を転々。
    ■最終学歴:立教大学 法学部
    ■趣味:
    ジョギング、ジム、トレッキングの後の一杯。
    鶴瓶さんの番組におじゃましてさりげなく出演すること。
    「ブラタモリ」を観ながら「そうなんだ」「そうなんですよ」と相槌を打つこと。
    商品開発担当者の方に開発秘話を伺うこと。