羽田美智子のいってらっしゃい

2026.01.02

2025年12月29日週 テーマ「鐘」

お寺や教会などにあって、音が遠くまで鳴り響くもの・・・

『鐘』についてです。

 

■今週(12/29~1/2)のテーマ:『鐘』

12/29(月) 『鐘の歴史』   

 

鐘の歴史はとても古く、例えば中国では紀元前1000年以上も前から造られていたとされています。

当時、鐘は“宗教の行事”や“戦争の合図”に使われていたと考えられています。

 

ヨーロッパでも古代エジプトや古代ローマ時代には、“鐘”とみられるものが存在し、

その後、各地の教会に設置されるようになったといわれています。

そして人々は、教会の鐘の音で“時間”を知るようになりました。

 

日本には6世紀頃、仏教とともに鐘が伝わったとされています。

仏教では“音”をとても重視していて、

“仏さまの教え”や“真理”を伝えるものとしているそうです。

 

その中でも鐘の音は、その音の1つが“悟りへの導き”となり、   

“悟りの境地に到達する”と考えられているそうです。

また“鐘をつく”という行為は、左右両方の手のひらを胸の前で合わせる“合掌”の代わりで、

鐘の音で仏さまに“敬意”を表しているんだそうです。

 

さらに鐘の音は、“この世”と“あの世”をつなぐ“橋渡し”でもあり、

亡くなった方の魂に向けた“送りの音”であるそうなんですネ。

他にも“除夜の鐘”に代表されるように、

“煩悩を祓う”という意味が、鐘の音にはあるとされています。

 

【感想】

鐘の音、なんて素晴らしい音なんでしょうネ。

日本のお寺の鐘の音も心に響きますし、ヨーロッパの教会の鐘の音もとても美しいですよネ。

ただ“時を知らせる”だけでなく、“神様・仏様に敬意を表す”、“煩悩を祓う”・・・

いろんな意味が含まれているんですネ。

 

12/30(火)   『鐘の豆知識』

 

私たちが“ゴーン”と聞く、お寺にあります大きな鐘ですが、

正式には『梵鐘(ぼんしょう)』といいます。

“梵”という字には“清らかな”とか、“尊い”といった意味があります。

その“梵”に“鐘”と書く『梵鐘』は、“仏さまの象徴”であり、その音は“神聖なもの”とされています。

 

“現存する梵鐘で、日本で最も古い”とされるものが2つあるそうなんですネ。

1つは福岡県太宰府市にあります、『観世音寺(かんぜおんじ)』の梵鐘。

そしてもう1つは、京都にあります『妙心寺(みょうしんじ)』の梵鐘です。

 

その2つの梵鐘の写真をパッと見た瞬間、“なんか似てるなぁ・・・”って思うんですネ。

ていうか、ソックリなんですネ。

 

それもそのはずで、実はこの2つの梵鐘は“同じ時期”に、

“同じ職人さん”によって造られた・・・と考えられているそうなんです。

つまり“兄弟”ということなんですネ。

 

どちらが先に造られたお兄さんなのか・・・なんですが、

妙心寺の梵鐘は、飛鳥時代の698年に造られたことがハッキリと分かっているそうなんです。

それに対して観世音寺の梵鐘は、分からないそうです。

 

【感想】

京都と福岡に、一番古い梵鐘が残されているなんて、

その間にはきっといろんな歴史ドラマがありそうですよネ。

お寺の鐘、梵鐘の音色って。本当に素敵で大好きです。

町の中に静かに響き渡って、朝の始まりや夜の始まりなど、時を知らせてくれる素敵な音ですよネ。

ずっと大切にしたい日本の文化ですネ。

 

12/31(水)  『除夜の鐘』

 

『除夜の鐘』の『除夜』とは、“大晦日の夜”のことです。

この日の夜で“古い年”と“新しい年”が入れ替わりますので、

“古い年を除く”という意味で、『除夜』と呼ばれているんだそうです。

 

人間は誰もが“欲につながる悩み”、“煩悩”を持っていてその数は『108』といわれています。

この数字ですが、一説には体の18の部分で“見たい”、“聞きたい”、“食べたい”といった

煩悩が起こるとされています。

 

こうした煩悩には、“良い面”と“悪い面”の両方がありますので、その数は“18の2倍”で、『36』になります。

さらに、その1つ1つに『過去』、『現在』、『未来』の3つの面がありますので、“36の3倍”で、

煩悩の数は『108』となります。

 

除夜の鐘は、そういった煩悩をひとつずつ祓いながら、

新しい年を迎えるための、いわば“心の大掃除”なのだそうです。

 

この“108回の鐘のつき方”ですが、一般的には“107回”は“年を越す前”に、

そして“最後の1回”は、“年が明けた瞬間”につきます。

それでもお寺や地域の事情によって、始まる時刻や回数などが違ってくるそうです。

 

【感想】

この頃、“除夜の鐘がうるさい”という苦情があると聞きますが、

私が住んでいる町では、町の人たちが並んで、除夜の鐘をついて、楽しみながら新年を迎えてますよネ。

とっても素敵な光景です。

108の煩悩を取り除いて、心新たかに新年を迎える清らかな儀式で、

今年も楽しみたいな・・・と思っております。

そして今年1年、番組を聴いてくださった皆さま、本当にありがとうございました。

どうぞ良いお年をお迎えくださいネ。

 

1/1(木)  『鐘の豆知識』

 

古くから鐘には、“時を知らせる”という大切な役割がありました。

その鐘は『時の鐘』と呼ばれていましたが、

同じ『時の鐘』でも『お城の鐘』、『お寺の鐘』、『町の鐘』などがありました。

 

『お城の鐘』は、江戸城で働く役人の武士たちに就業時間などを知らせるための鐘でした。

それに対して、町の人たちは『お寺の鐘』や、『町の鐘』で時間を確認していました。

 

埼玉県川越市には、江戸時代初期に建てられた『時の鐘』があります

“小江戸・川越”のシンボルで、現在建っているのは4代目になるそうです。

現在も“朝6時”、“お昼12時”、“午後3時”、そして“夜6時”の1日4回、鐘の音が鳴り渡ります。

 

『町の鐘』といえば、『半鐘(はんしょう)』がよく使われていたそうです。

その名のとおり、“小さな鐘”です。

昔は町の中に『火の見やぐら』という高い塔が建っていて、そこにこの半鐘が吊り下げられていました。

 

そして火事などが起きると、火消しの人たちが、この火の見やぐらに昇って、

木づちや金づちで半鐘を叩いて鳴らして、町の人たちに知らせていました。

その際、火事の現場までの距離によって叩き方が違っていたそうです。

 

【感想】

川越の『時の鐘』、何度も観に行きましたが、“街の顔”になってますよネ。

子どもの頃、火の見やぐらが私の町にもありまして、音を聞いた記憶があります。

カンカンカンカン!って音が鳴って、

家族が“アッ!どこかで火事があったみたい”なんて騒いでいたのを覚えてますネ。

鐘は様々な用途で役に立ってきたんですネ。

 

1/2(金)  『ウエディングベル』

 

『ウエディングベル』は、教会での結婚式の際に鳴らされる鐘のことです。

“幸せの鐘”とも呼ばれています。

 

ウエディングベルの始まりには諸説ありますが、

その中でも有力なのは“魔除けのため”とする説です。

結婚式は“人生の大切な儀式”であると同時に、

“悪魔”や“邪悪なチカラ”に影響を受けやすい・・・と考えられていました。

そこで“魔除けの効果がある”とされる鐘の音を鳴らすことで、

新郎新婦を災いから守ろうとした・・・というものです。

 

そんなウエディングベルですが、通常は“挙式の後”に鳴らします。

その理由ですが、参列者の中には様々な事情で、式に参列できなかった方もいます。

そこで、そういった方に

“無事に結婚式を挙げることができました”ということを伝えるために、

ウエディングベルを鳴らすようになったといわれています。

 

また鳴らす回数ですが “3回”鳴らすと縁起が良いそうなんです。

そしてそれぞれの鐘には、特別な意味が込められています。

例えば“1回目の鐘”ですが、これは“自分たちへの祝福の鐘”。

“2回目の鐘”は、今まで大切に育ててくれた“ご両親への感謝の鐘”。

そして“3回目の鐘は”は、今日来てくれた“ゲストの方々への感謝の鐘”だそうです。

 

【感想】

ウエディングベル、これもまた素敵ですよネ。

お祝いの音だと思ってましたが、魔除けや感謝、そういった意味が込められているんですネ。

鐘、ベル・・・。

いずれにしても幸せを感じる音で、私は大好きですネ。

 

【今週の感想】

明けましておめでとうございます。皆さま、どんな新年をお迎えでしょうか。

今年も私のこの番組を、どうぞよろしくお願いいたします。

年末年始は『鐘』がテーマでしたが、こんなに奥深いものだとは知りませんでした。

そして鐘の音が、いかに尊いものなのかも知ることができました。

だからこそ、鐘の音がこんなにも心に染みるんだと思いました。

これからも心して聞きたいと思います。

そして皆さまの2026年が、どうぞ良い年になりますように・・・。

 

【お知らせ① 次週(1/5~)からのテーマ】

寒い時期、鍋料理に欠かせない野菜の1つ『白菜』についてです。

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

◆オープニング  ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

◆エンディング  ♪To Be  /  モントルー

パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/