羽田美智子のいってらっしゃい

2025.11.21

2025年11月17日週 テーマ「ワイン」

お食事の際にいただくお酒の1つ、『ワイン』についてです。

 

■今週(11/17~11/21)のテーマ:『ワイン』

11/17(月) 『ワインとは』   

 

ワインはビールや日本酒とともに、果実や穀物といった原料を発酵させて造る『醸造酒』の一種です。

その中でもワインの歴史はとても古く、紀元前6000年頃とみられる、

ワインづくりの跡が発見されているそうです。

 

貴重な食料として保存されていたぶどうが自然につぶれ、

その果汁がやがて発酵し、アルコールを含む液体となったのが“ワインの原型”とされています。

 

『ワイン』は英語で、フランス語では『vin(ヴァン)』、

ドイツ語では『wein(ヴァイン)』、イタリア語やスペイン語では『ビノ(vino)』といいます。

いずれもラテン語で、“ぶどうを発酵したもの”という意味の『vinum(ヴィノム)』から来た言葉です。

 

ワインの原料の果実は“ぶどう”に限られていて、ヨーロッパ諸国では法律で定められているそうです。

それに対して日本の場合、“ワイン”にあたる言葉『果実酒』は、

原料の果実が“ぶどう”に限定されていないそうです。

実際、“ぶどう以外の果実”で造るお酒ってありますよネ。

その場合、同じワインでも『フルーツワイン』と呼ばれているそうです。

 

ちなみにフランスでは、リンゴを原料とした醸造酒『シードル(cidre)』が古くから愛されていますよネ。

 

【感想】

ワインって、夢のようなお酒ですよネ。何といっても、あの色の美しさ。

赤でもいろいろあって、白もキレイですよネ。

香り高く、クチに入れた時、鼻に抜ける芳醇な香り・・・。

世界中の人がとりこになるはずですよネ。

それに“発酵しているもの”って、体にイイじゃないですか。

ワインもぶどうが発酵してたもの。美味しくて体に良くて、最高ですネ。

 

11/18(火)   『ワインの種類』

 

ワインには『赤』や『白』、『ロゼ』といった種類があります。

これは主に、原料である“ぶどうの種類”と“造られる工程の違い”だそうです。

 

具体的には、『赤ワイン』は『カベルネ・ソーヴィニヨン』や『メルロー』、

『ピノ・ノワール』といった“黒ぶどう”から造られます。

その際、果汁だけでなく、皮や種もすべて使います。

『赤ワイン』はキレイなルビー色をしていますが、これは“黒ぶどうの皮”によるものです。

 

それに対して『白ワイン』は、『シャルドネ』や

『ソーヴィニヨン・ブラン』、『リースリング』といった“白ぶどう”から造られます。

その際、果汁だけを使って、皮や種は使わないんですネ。

果汁も皮も種もすべて使う『赤ワイン』とは、ここが大きな違いだそうです。

 

そして『ロゼワイン』ですが、『ロゼ』とはフランス語で

『バラ色』や『ピンク色』という意味で、まさに“バラ色やピンク色をしたワイン”のことです。

 

『ロゼワイン』の原材料は『赤ワイン』と同じ“黒ぶどう”です。

その際、皮も種もすべて使いますが、その途中で果汁だけを取り出して発酵を続ける・・・というのが、

『ロゼワイン』の一般的な造り方だそうです。

“途中で果汁だけ取り出す”というのが、『赤ワイン』と異なる点です。

 

【感想】

昔、ナパバレー(アメリカ・カリフォルニア州)を旅したことがあるんですけど、

ワイナリーって何て素敵なところなんでしょうネ。

ぶどう畑がまず美しく整頓されていて、実るぶどうの可愛らしさ。

そしてテイスティングしたり、食事をいただいたり、

ワインを造る過程には、たくさんのご苦労があると思うんですが、

そのすべての過程がキラキラと輝いて見えるんですよネ。

ワインって、赤も白もロゼも本当に素敵ですよネ。

 

11/19(水)  『ボジョレー・ヌーヴォー』

 

『ボジョレー・ヌーヴォー』の“ボジョレー”とは、

フランス・ブルゴーニュ地方のボジョレー地区のことです。

そして“ヌーヴォー”とはフランス語で、“新しい”という意味です。

つまり『ボジョレー・ヌーヴォー』とは、“ボジョレー地区で造られるワインの新酒”のことです。

 

『ボジョレー・ヌーヴォー』は、『ガメイ』という黒ぶどうから造られます。

他のぶどうの品種よりも早熟ですが、その分、フレッシュでフルーティーな味わいが楽しめます。

 

また『ガメイ』で造られる『赤ワイン』と『ロゼワイン』だけが、『ボジョレー・ヌーヴォー』と呼ばれています。

そのため『ボジョレー・ヌーヴォー』という『白ワイン』は存在しないそうです。

 

そんな『ボジョレー・ヌーヴォー』の魅力ですが、

その年に収穫したブドウで造られるワインを、イチ早く楽しめる・・・ということです。

 

『赤ワイン』といえば“渋味”が特徴的ですが、

『ボジョレー・ヌーヴォー』の場合、渋味が穏やかでやわらかいそうです。

 

そして『ボジョレー・ヌーヴォー』には“解禁日”というのがあります。

フランス政府が法律で定めたもので、時期は毎年同じで、“11月の第3木曜日・午前0時”です。

つまり、“今日深夜0時解禁”ということなんですネ。

 

【感想】

さてさて今夜、ボジョレー・ヌーヴォー解禁日なんですネ。

私も過去に何度かボジョレー・ヌーヴォー、

いただいたことがあるんですが、本当に渋みがなくて、

“熟成されていない”というような意味にとらえてしまうかもしれないんですけども、

なんかこう“若い”というお味でしたネ。

これからずっと美味しくなっていくんだろうな・・・って。

人間と同じで経験を積んでいくと、いろんな喜怒哀楽を覚えて、人間の年輪が重なりますよネ。

それがまだ“出来立ての赤ちゃん”のような、フレッシュな味がしました。

今夜がボジョレー・ヌーヴォー解禁といえば、きっと世界中の人が楽しむんでしょうかネ。

どうぞ素敵な夜をお過ごしください。

 

11/20(木)  『日本のワイン』

 

“日本で醸造されるワイン”は『国産ワイン』や『日本ワイン』など、様々な呼び方をされていました。

そこで2018年から、『日本ワイン』とは

“国産のぶどうのみを原料とし、日本国内で製造された果実酒”という基準が設けられました。

 

同じ“日本で製造されたワイン”でも、“ぶどう以外の果実”から造られる、

いわゆる『フルーツワイン』や、海外から輸入した“濃縮ぶどう果汁”などを使用し、

国内で製造されたワインは、『国内製造ワイン』に分類されています。

これによって、日本で流通するワインは『日本ワイン』、

『国内製造ワイン』、『輸入ワイン』の3つに分けられています。

 

そんな日本のワインづくりの歴史は、

明治の初めに山梨県甲府市の山田宥教(やまだ・ひろのり)さん、詫間憲久(たくま・のりひさ)さんの

2人の青年によって始まったとされています。

このように、ワインが日本で最初に造られたのは“甲府”ということになるそうです。

 

そんな『日本ワイン』の特徴は、“多様性”といわれています。

日本を代表する白ワイン用の品種『甲州』や、

赤ワイン用の品種『マスカット・ベーリーA』といった“日本固有の品種”に加え、

『シャルドネ』や『メルロー』なども使われています。

そのため幅広い品種から、様々な味わいのワインが造られています。

 

【感想】

先日、取材で長野県にあります『マンズワイン』さんのワイナリーにお邪魔してきたんですネ。

日本のワイン造りの歴史もだいぶ古くなって、

今では相当美味しくて、世界でも通用するというか、

世界でも評価されるとても最高級のワインが造られているようになったそうです。

今は日本のワインもホント、人気ですよネ。

私の友達もワイナリーを持って、ワインを造っているんですけども、いろんな人が造られ始めてますよネ。

“日本のワイン、頑張れ”と思います。

 

11/21(金)  『ワインの豆知識』

 

ワインの用語に、『ボディ』というのがあります。

これは主に『赤ワイン』の味わいの“コク”や“重厚感”、“密度”、

“渋味”、“ふくよかさ”などを表す時に使われています。

 

この『ボディ』ですが、大きく『フルボディ』、『ミディアムボディ』、『ライトボディ』の3つの種類に分かれます。

『フルボディ』は、色合いが濃く“ふくよか”で“コク”のあるタイプ。

『ライトボディ』は、淡い色で軽やかで、渋味や酸味が少ないタイプ。

『ミディアムボディ』は、その“中間”のタイプです。

 

また『糖度』を示す『甘口(スイート)』や『辛口(ドライ)』といった言葉も、

ワインの味わいを表す際によく使われています。

この『辛口』とは、“甘味をほとんど感じない、スッキリとした味わい”のことです。

この『甘口』、『辛口』に先程の『ボディ』を組み合わせることで、より細かく“ワインの風味”を表現しています。

 

そんなワインですが、その土地でワイン造りが始まった時代によって

『旧世界(オールドワールド)』と『新世界(ニューワールド)』に分けられているそうです。

『旧世界(オールドワールド)』とは、フランスやイタリア、スペインといったヨーロッパ諸国。

『新世界(ニューワールド)』とは、アメリカやオーストラリア、南アメリカ、アジアの一部などです。

 

【感想】

オールドワールドのワインはモチロン、美味しいですよネ。

でもニューワールドのオーストラリアのワインも美味しいですし、

私はニュージーランドのワインが、本当に美味しいなぁと思って、ビックリしたことがあります。

またアメリカのワインも美味しいですし、モチロン、日本のワインも相当美味しいですよネ。

新旧入り混じって、世界でワインの質が高まっていく・・・。

本当に世界中をとりこにしている飲み物ですよネ。

 

【今週の感想】

私はお酒をそんなに飲めないですが、それでもワインは好きなお酒のひとつです。

お食事の時、ワインがあると食卓が華やかになりますよネ。

また昔はワインって、個人的には“特別な日の飲み物”というイメージがあったんですが、

今はカジュアルに楽しめるようになった気がします。

ワイングラスもおしゃれですし、気分もちょっとリッチになりますよネ。

寒い日はホットワインというのもありますし、いろいろ楽しめますネ。

 

【お知らせ① 次週(11/24~)からのテーマ】

日本を代表する食品の1つ、『豆腐』について・・・。

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

◆オープニング  ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

◆エンディング  ♪To Be  /  モントルー

パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/