朝食やお弁当のおかず、さらにおつまみとしても人気の食べ物『ソーセージ』についてです。
■今週(9/22~9/26)のテーマ:『ソーセージ』
9/22(月) 『ソーセージとは』
ソーセージとは、ひき肉に香辛料などを加えたものを、
『ケーシング』と呼ばれる、筒状の薄い膜に詰めた後、加熱や乾燥させた、『食肉加工品』のことをいいます。
『ケーシング』には、ヒツジなどの腸から作られるものとコラーゲンなどで作られるものがあります。
はるか昔から人々は、狩りで獲ってきた動物の肉を食べていましたが、
その肉を少しでも長持ちさせるために、塩漬けにして保存していました。
そして肉をムダなく、美味しく食べられるように作られたのが“ソーセージの始まり”といわれています。
このようにソーセージの歴史はとても古く、少なくとも3000年以上前から始まった・・・と考えられています。
実際、紀元前8世紀頃のギリシャの本に、ヤギの胃袋に脂身と血を詰めて作られた、
“ソーセージの原型”とされる食べ物が載っていたそうです。
その後、燻製の技術の発達や香辛料の使用によって、
ソーセージは“美味しい保存食”として親しまれていきました。
ちなみに、この『ソーセージ』という名前ですが、一説には
ラテン語で“塩漬け”を意味する『salsus(サルサス)』が語源で、それが変化したもの・・・といわれています。
【感想】
ソーセージと聞いて思い出すのが、お弁当に入っていた
タコの形をした『タコちゃんウインナー』じゃないでしょうか。
子どもの頃は赤いソーセージが主流で、そのうち白いソーセージとか、
茶色いソーセージが出てきた印象ですネ。
それにしても、3000年以上の歴史があるとは驚きですネ。
9/23(火) 『ソーセージの豆知識①』
“ソーセージ”と聞いて、“ウインナーと何が違うの?”と思われた方、いらっしゃるかと思います。
実は『ウインナー』は、数あるソーセージの中の1つの種類で、正式名称は『ウインナーソーセージ』です。
日本ではソーセージは『日本農林規格』、略して『JAS(ジャス)規格』で分類されています。
これは“製造方法”や“お肉の種類”に関係なく、“一定の基準で作られたもの”による分類です。
それによりますと、『ウインナーソーセージ』とは“ヒツジの腸を使用したもの。
または製品の太さが20ミリ未満もの”と定められています。
ちなみに、『ウインナー』という名前ですが、オーストリアの首都・ウィーンのことです。
ところが現地では、『ウインナー』とは呼ばれていないそうなんです。
実際、日本人がオーストリアで本場のウインナーソーセージを食べようと
お店で注文したら通じなかった・・・というのは、“あるある”だそうなんです。
そうなると本場・ウィーンでは、“日本のウインナーソーセージ”のことを何と呼んでいるかといいいますと、
『フランクフルター』とか『フランクフルターヴルスト』だそうです。
『ヴルスト』とは“ソーセージ”という意味で、これはドイツ・フランクフルトで修業した職人さんが、
ウィーンで広めたことから、そう呼ばれているそうです。
【感想】
ソーセージとウインナーの違い、考えたことなかったです。
『ウインナーソーセージ』が正式名称なんですネ。
海外での呼び名が違うのは、“あるある”ですよネ。
私のイメージでは、ウィーンに行った時にソーセージを食べた記憶がなく、
ドイツに旅行に行った時に、ちょっと太めのソーセージをいただいて、
ビールで乾杯みたいな、そういう食生活みたいなイメージがありましたネ。
だから『フランクフルト』は直結、ドイツのことを思い出します。
9/24(水) 『ソーセージの豆知識②』
日本では、ソーセージは『日本農林規格』、略して『JAS規格』で分類されています。
それによりますと、“豚の腸を使用したもの、又は製品の太さが20ミリ以上、36ミリ未満“のものは、
『フランクフルトソーセージ』と呼ばれています。
この名前は、ドイツの都市・フランクフルトに由来しています。
他にも“牛の腸を使用したもの、または太さが36ミリ以上”のものは『ボロニアソーセージ』と呼ばれています。
“太い筒状のソーセージ”で、生地の中に大きめに刻んだ脂身が入っているため、
断片に白いかけらが見えるのが特徴です。
お店では薄くスライスして、提供されることが多いです。
名前の由来は、発祥の地であるイタリアの都市・ボローニャですが、
イタリアでは『モルタデッラ』と呼ばれているそうです。
そんな『ボロニアソーセージ』ですが、見た目が『ハム』と似ています。
『ハム』は“豚のモモ肉などを塩漬けにして、いぶしたもの”です。
材料は同じ豚肉ですが、“かたまりの状態”になっています。
それに対して『ボロニアソーセージ』は、豚肉を“ひき肉”にして香辛料を混ぜ、
筒状の薄い膜『ケーシング』に詰めて作ります。
“かたまり”と“ひき肉”、これが大きな違いです。
【感想】
私、昔、『ウルルン滞在記』という番組で、ルーマニアにホームステイしたことがあるんですが、
そこのおウチと近所のおウチで、“今日はソーセージを作るから、美智子、おいで”って言われて、
ソーセージ作りに参加したことがあるんですけど、
新鮮なひき肉でソーセージを作る過程を経験して、皆でその日、ソーセージをいただいたんですけど、
めっちゃめっちゃ美味しくて、“こうやって作るんだ!”っていう感動とともに、
あの美味しさは忘れられませんネ。・・・何でも“知る”って楽しいですネ。
≪参考までに・・・≫
☆この『ボロニアソーセージ』と同じ製法で作られているのが『リオナソーセージ』です。
フランスの都市・リヨンが名前の由来で、
材料にグリーンピースやピーマン、ニンジン、チーズなどを加えて作るため、
断面が『ボロニアソーセージ』よりもカラフルです。
9/25(木) 『ソーセージの豆知識③』
日本では、ソーセージは『日本農林規格』、略して『JAS規格』で分類されています。
それによりますと、“乾燥させて水分を35%以下にしたもの”を『ドライソーセージ』と呼んでいます。
代表するものに、イタリアが発祥の『サラミソーセージ』があります。
同じ『ドライソーセージ』でも、“水分を55%以下にしたもの”は『セミドライソーセージ』と呼んでいます。
代表するものに、ロシアが発祥の『カルパス』があります。
“辛いソーセージ”と聞いて、『チョリソー』をイメージされる方、いらっしゃるかと思います。
『チョリソー』はスペインが発祥で、赤っぽく見えるのは、使われている“パプリカの色”なんだそうです。
ですので、本来の『チョリソー』は辛くないんだそうです。
ところがメキシコで作られる“唐辛子入りのチョリソー”が、
スペインの『チョリソー』よりも先に日本に入ってきたため、
日本では“チョリソー=辛いソーセージ”というイメージが定着したんだそうです。
“赤いソーセージ”と聞くと、“赤いウインナー”が思い浮かぶかと思いますが、
“赤ウインナー”の発祥は日本だそうです。
作られたのは昭和の初めの頃で、当時は肉の品質が悪く、ウインナーが美味しそうに見えなかったため、
植物由来の着色料で赤くしたのが始まりだそうです。
【感想】
ソーセージやハム。
私、20代や30代の頃、ヨーロッパに行く機会が多くて、
ホテルに泊まると必ず、何種類かのハムやソーセージが並んでいて、
それとチーズとコーヒー、紅茶だけで本当に美味しい朝ごはんだったなぁ・・・ってことを思い出します。
種類もたくさんあって味もいろいろあって、美味しいですよネ。
でも私の原点は、赤いソーセージです。
9/26(金) 『ソーセージの豆知識④』
“お子さんのお弁当のおかずの定番”の1つに、
ウインナーをタコの形に切って炒めた『タコさんウインナー』があります。
この『タコさんウインナー』を考えたのは、料理研究家の尚道子(しょう・みちこ)さんといわれています。
食が細かった息子さんのために、少しでも食べられるように・・・と考えたのが始まりだそうです。
“お弁当に入れたウインナーがつかみにくい”ということで、タコの形にすることで食べやすくし、
お弁当の中に変化も出ると考えたそうです。
ちなみに、尚道子さんの『タコさんウインナー』は十字に切った“4本足のタコ”だそうです。
その際、ウインナーの半分よりも少し上まで、深めに切ることによって、
炒めた時にパッ!と大きく足が開くんだそうです。
そんな『タコさんウインナー』ですが、『プリマハム』さんの登録商標だそうです。
この『タコさんウインナー』のように、“日本独自のソーセージ”に『魚肉ソーセージ』があります。
お魚のすり身を使ったソーセージで、一説には1935年(昭和10年)、
当時の水産講習所で、マグロを使って作ったものが最初といわれています。
そして戦後になると、本格的に製造が始まりました。
【感想】
タコさんウインナーの足、友達のお弁当は8本足だったり6本足だったり、各家庭で工夫がありましたが、
この尚道子さんの考案のものなんですネ。
ちなみにこの尚道子さんは、『料理の鉄人』の審査員で、
“おいしゅうございます”の感想コメントで人気だった料理記者・岸朝子さんのお姉さんだそうです。
魚肉ソーセージも私、今も好きでよく食べるんですけど、
魚のすり身が詰まって、健康に良いイメージがあるので好きですネ。
【今週の感想】
ソーセージ、時々、無性に食べたくなるものの1つです。
ボイルしても焼いても美味しいですし、パンにもごはんにも合いますし、食事の主役にも脇役になりますよネ。
みんなで食事に行った時、『ソーセージの盛り合わせ』があると、ついつい頼んでしまいます。
この週末、ソーセージはいかがでしょうか。
【お知らせ① 次週(9/29~)からのテーマ】
“秋の衣替え”に向けて利用される方も多いのでは・・・。
『クリーニング』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング ♪To Be / モントルー
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