羽田美智子のいってらっしゃい

2025.09.27

2025年9月26日週 テーマ「ソーセージ」

朝食やお弁当のおかず、さらにおつまみとしても人気の食べ物『ソーセージ』についてです。

 

■今週(9/22~9/26)のテーマ:『ソーセージ』

9/22(月) 『ソーセージとは』   

 

ソーセージとは、ひき肉に香辛料などを加えたものを、

『ケーシング』と呼ばれる、筒状の薄い膜に詰めた後、加熱や乾燥させた、『食肉加工品』のことをいいます。

『ケーシング』には、ヒツジなどの腸から作られるものとコラーゲンなどで作られるものがあります。 

 

はるか昔から人々は、狩りで獲ってきた動物の肉を食べていましたが、

その肉を少しでも長持ちさせるために、塩漬けにして保存していました。

そして肉をムダなく、美味しく食べられるように作られたのが“ソーセージの始まり”といわれています。

 

このようにソーセージの歴史はとても古く、少なくとも3000年以上前から始まった・・・と考えられています。

実際、紀元前8世紀頃のギリシャの本に、ヤギの胃袋に脂身と血を詰めて作られた、

“ソーセージの原型”とされる食べ物が載っていたそうです。

 

その後、燻製の技術の発達や香辛料の使用によって、

ソーセージは“美味しい保存食”として親しまれていきました。

 

ちなみに、この『ソーセージ』という名前ですが、一説には

ラテン語で“塩漬け”を意味する『salsus(サルサス)』が語源で、それが変化したもの・・・といわれています。

 

【感想】

ソーセージと聞いて思い出すのが、お弁当に入っていた

タコの形をした『タコちゃんウインナー』じゃないでしょうか。

子どもの頃は赤いソーセージが主流で、そのうち白いソーセージとか、

茶色いソーセージが出てきた印象ですネ。

それにしても、3000年以上の歴史があるとは驚きですネ。

 

9/23(火)   『ソーセージの豆知識①』

“ソーセージ”と聞いて、“ウインナーと何が違うの?”と思われた方、いらっしゃるかと思います。

実は『ウインナー』は、数あるソーセージの中の1つの種類で、正式名称は『ウインナーソーセージ』です。

 

日本ではソーセージは『日本農林規格』、略して『JAS(ジャス)規格』で分類されています。

これは“製造方法”や“お肉の種類”に関係なく、“一定の基準で作られたもの”による分類です。

 

それによりますと、『ウインナーソーセージ』とは“ヒツジの腸を使用したもの。

または製品の太さが20ミリ未満もの”と定められています。

 

ちなみに、『ウインナー』という名前ですが、オーストリアの首都・ウィーンのことです。

ところが現地では、『ウインナー』とは呼ばれていないそうなんです。

実際、日本人がオーストリアで本場のウインナーソーセージを食べようと

お店で注文したら通じなかった・・・というのは、“あるある”だそうなんです。

 

そうなると本場・ウィーンでは、“日本のウインナーソーセージ”のことを何と呼んでいるかといいいますと、

『フランクフルター』とか『フランクフルターヴルスト』だそうです。

『ヴルスト』とは“ソーセージ”という意味で、これはドイツ・フランクフルトで修業した職人さんが、

ウィーンで広めたことから、そう呼ばれているそうです。

 

【感想】

ソーセージとウインナーの違い、考えたことなかったです。

『ウインナーソーセージ』が正式名称なんですネ。

海外での呼び名が違うのは、“あるある”ですよネ。

私のイメージでは、ウィーンに行った時にソーセージを食べた記憶がなく、

ドイツに旅行に行った時に、ちょっと太めのソーセージをいただいて、

ビールで乾杯みたいな、そういう食生活みたいなイメージがありましたネ。

だから『フランクフルト』は直結、ドイツのことを思い出します。

 

9/24(水)  『ソーセージの豆知識②』

日本では、ソーセージは『日本農林規格』、略して『JAS規格』で分類されています。

それによりますと、“豚の腸を使用したもの、又は製品の太さが20ミリ以上、36ミリ未満“のものは、

『フランクフルトソーセージ』と呼ばれています。

この名前は、ドイツの都市・フランクフルトに由来しています。

 

他にも“牛の腸を使用したもの、または太さが36ミリ以上”のものは『ボロニアソーセージ』と呼ばれています。

“太い筒状のソーセージ”で、生地の中に大きめに刻んだ脂身が入っているため、

断片に白いかけらが見えるのが特徴です。

お店では薄くスライスして、提供されることが多いです。

 

名前の由来は、発祥の地であるイタリアの都市・ボローニャですが、

イタリアでは『モルタデッラ』と呼ばれているそうです。

 

そんな『ボロニアソーセージ』ですが、見た目が『ハム』と似ています。

『ハム』は“豚のモモ肉などを塩漬けにして、いぶしたもの”です。

材料は同じ豚肉ですが、“かたまりの状態”になっています。

 

それに対して『ボロニアソーセージ』は、豚肉を“ひき肉”にして香辛料を混ぜ、

筒状の薄い膜『ケーシング』に詰めて作ります。

“かたまり”と“ひき肉”、これが大きな違いです。

 

【感想】

私、昔、『ウルルン滞在記』という番組で、ルーマニアにホームステイしたことがあるんですが、

そこのおウチと近所のおウチで、“今日はソーセージを作るから、美智子、おいで”って言われて、

ソーセージ作りに参加したことがあるんですけど、

新鮮なひき肉でソーセージを作る過程を経験して、皆でその日、ソーセージをいただいたんですけど、

めっちゃめっちゃ美味しくて、“こうやって作るんだ!”っていう感動とともに、

あの美味しさは忘れられませんネ。・・・何でも“知る”って楽しいですネ。

 

≪参考までに・・・≫

☆この『ボロニアソーセージ』と同じ製法で作られているのが『リオナソーセージ』です。

フランスの都市・リヨンが名前の由来で、

材料にグリーンピースやピーマン、ニンジン、チーズなどを加えて作るため、

断面が『ボロニアソーセージ』よりもカラフルです。

 

9/25(木)  『ソーセージの豆知識③』

日本では、ソーセージは『日本農林規格』、略して『JAS規格』で分類されています。

それによりますと、“乾燥させて水分を35%以下にしたもの”を『ドライソーセージ』と呼んでいます。

代表するものに、イタリアが発祥の『サラミソーセージ』があります。

 

同じ『ドライソーセージ』でも、“水分を55%以下にしたもの”は『セミドライソーセージ』と呼んでいます。

代表するものに、ロシアが発祥の『カルパス』があります。

 

“辛いソーセージ”と聞いて、『チョリソー』をイメージされる方、いらっしゃるかと思います。

『チョリソー』はスペインが発祥で、赤っぽく見えるのは、使われている“パプリカの色”なんだそうです。

ですので、本来の『チョリソー』は辛くないんだそうです。

 

ところがメキシコで作られる“唐辛子入りのチョリソー”が、

スペインの『チョリソー』よりも先に日本に入ってきたため、

日本では“チョリソー=辛いソーセージ”というイメージが定着したんだそうです。

 

“赤いソーセージ”と聞くと、“赤いウインナー”が思い浮かぶかと思いますが、

“赤ウインナー”の発祥は日本だそうです。

作られたのは昭和の初めの頃で、当時は肉の品質が悪く、ウインナーが美味しそうに見えなかったため、

植物由来の着色料で赤くしたのが始まりだそうです。

 

【感想】

ソーセージやハム。

私、20代や30代の頃、ヨーロッパに行く機会が多くて、

ホテルに泊まると必ず、何種類かのハムやソーセージが並んでいて、

それとチーズとコーヒー、紅茶だけで本当に美味しい朝ごはんだったなぁ・・・ってことを思い出します。

種類もたくさんあって味もいろいろあって、美味しいですよネ。

でも私の原点は、赤いソーセージです。

 

9/26(金)  『ソーセージの豆知識④』

“お子さんのお弁当のおかずの定番”の1つに、

ウインナーをタコの形に切って炒めた『タコさんウインナー』があります。

この『タコさんウインナー』を考えたのは、料理研究家の尚道子(しょう・みちこ)さんといわれています。

 

食が細かった息子さんのために、少しでも食べられるように・・・と考えたのが始まりだそうです。

“お弁当に入れたウインナーがつかみにくい”ということで、タコの形にすることで食べやすくし、

お弁当の中に変化も出ると考えたそうです。

 

ちなみに、尚道子さんの『タコさんウインナー』は十字に切った“4本足のタコ”だそうです。

その際、ウインナーの半分よりも少し上まで、深めに切ることによって、

炒めた時にパッ!と大きく足が開くんだそうです。

そんな『タコさんウインナー』ですが、『プリマハム』さんの登録商標だそうです。

 

この『タコさんウインナー』のように、“日本独自のソーセージ”に『魚肉ソーセージ』があります。

お魚のすり身を使ったソーセージで、一説には1935年(昭和10年)、

当時の水産講習所で、マグロを使って作ったものが最初といわれています。

そして戦後になると、本格的に製造が始まりました。

 

【感想】

タコさんウインナーの足、友達のお弁当は8本足だったり6本足だったり、各家庭で工夫がありましたが、

この尚道子さんの考案のものなんですネ。

ちなみにこの尚道子さんは、『料理の鉄人』の審査員で、

“おいしゅうございます”の感想コメントで人気だった料理記者・岸朝子さんのお姉さんだそうです。

魚肉ソーセージも私、今も好きでよく食べるんですけど、

魚のすり身が詰まって、健康に良いイメージがあるので好きですネ。

 

【今週の感想】

ソーセージ、時々、無性に食べたくなるものの1つです。

ボイルしても焼いても美味しいですし、パンにもごはんにも合いますし、食事の主役にも脇役になりますよネ。

みんなで食事に行った時、『ソーセージの盛り合わせ』があると、ついつい頼んでしまいます。

この週末、ソーセージはいかがでしょうか。

 

【お知らせ① 次週(9/29~)からのテーマ】

“秋の衣替え”に向けて利用される方も多いのでは・・・。

『クリーニング』についてです。

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

◆オープニング  ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

◆エンディング  ♪To Be  /  モントルー

パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/