最近は男性でも使う方が増えています。『日傘』についてです。
■今週(8/11~8/15)のテーマ:『日傘』
8/11(月) 『日傘とは』
日傘は『パラソル』とも呼ばれています。
『パラソル』はイタリア語で“守る”という意味の『parare(パラレ)』と、
“太陽”という意味の『sole(ソール)』が組み合わさったものです。
このように“太陽の光から身を守る”という意味から、
『パラソル』は“日よけ用の傘=日傘”のことを指しています。
ちなみに『雨傘』は『アンブレラ』ですよネ。
これはラテン語で“影”という意味の『umbra(アンブラ)』に由来しています。
このように『アンブレラ』はもともと“影を作る道具”、つまり『日傘』として使われていたそうなんです。
実際、傘の歴史を見ますと、紀元前の古代エジプトやメソポタミアでは、
“太陽をさえぎるための道具”として使われていたんですネ。
また当時、傘は“権力の象徴”で、“王様や貴族などが使うもの”でもあったそうです。
このように『日傘・パラソル』から始まった傘の歴史ですが、
“雨を防ぐ傘”『雨傘』が使われるようになったのは、18世紀になってからといわれています。
そして19世紀になると、日傘は“優雅さ”と“女性らしさ”を
象徴するものとして、ファッション性やデザイン性が重視されるようになりました。
【感想】
日傘は夏の必需品。ないと暑くて歩けないですよネ。
『99%UVカット』とか『マイナス10℃』とか、紫外線除けばかりではなく、
温度まで下げてくれる優れものが登場しましたよネ。
日傘で涼感もアップしますし、見た目にも素敵な逸品です。
8/12(火) 『日傘の効果』
日差しの強い日、日傘を差すと涼しく感じるのは、傘が太陽の光をさえぎって、熱をカットしてくれるからです。
それによって、体感温度の上昇を抑えることができます。
夏の強い日差しの下では、体感温度が実際の気温以上に上がってしまうそうなんです。
それでも日傘で日陰を作ることによって、体感温度を下げることができるんですネ。
実際、『日傘を使うことで5℃から10℃、体感温度が下がる』という研究結果も報告されているそうです。
また2020年、『日本気象協会』さんは『熱中症対策』として、ポスターを作りました。
その際、いくつかキャッチコピーも作られましたが、そのひとつに
『無限に日陰を歩けます。暑い夏の日、日傘で体感温度は7℃下がる』というのがあるそうなんです。
炎天下の熱中症対策として、効果が大きいのは、“日差しのカット”です。
日陰の場合、直接、身体に日差しが当たらないので、歩いて移動する際には日陰が必要です。
それでも、どうしても“日陰が途切れる時”ってありますよネ。
そこで日傘を使って日陰を作ることで、キャッチコピーにもありますように
“無限に日陰を歩ける”というわけなんです。
【感想】
帽子だけでは身体全体を日陰にすることはできないので、
やはり傘で全身を日差しから守るのがイイんですネ。
ドラマの撮影の時には、レースクイーンさんみたいな大きな日傘を
使わせてもらってますが、あれ本当に涼しいんですよネ。日傘はイイですネ。
8/13(水) 『日傘の豆知識①』
日傘には“日陰を作り、体感温度を下げる”という働きがあります。
さらに“紫外線(UV)を防ぐ”という効果もあります。
紫外線の場合、適度の量でしたら浴びることで体内に『ビタミンD』を作ることができます。
ビタミンDは、健康な歯や骨を作るのに必要な『カルシウム』の吸収や、免疫力のアップが期待されています。
その一方で、紫外線を浴び続けると、シミやシワ、皮膚の老化を引き起こすだけでなく、
皮膚がんのリスクを高める可能性もあるそうなんですネ。
そのため日傘の生地には、紫外線を通しにくい特殊な加工がされているものがたくさんあります。
そして同じ日傘でも、“傘の色”によって、効果の違いがあるそうなんです。
例えば、傘の外側の色が“黒”など“暗い”ほうが、紫外線を吸収する効果は高いそうです。
その一方で暗い色の場合、傘の下に熱がこもりやすくなるんですネ。
それに対して“白”など“明るい色”の場合、
紫外線を吸収する効果は、“暗い色”に比べて劣りますが、熱をさえぎる効果は高くなります。
専門家の方によりますと、“紫外線”と“暑さ”の両方の対策をバランス良く取りたい場合は、
傘の外側には“明るい色”、内側には“暗い色”の組み合わせがオススメだそうです。
【感想】
うわ~、やったー!
私が愛用している日傘は、外側は薄いブルーで中が黒なんですネ。
これはバランスが良いものだったんだな・・・って嬉しくなりました。
適度に紫外線と仲良くしながら、適度に守る。
これが大事なバランスですよネ。皆さんもお気をつけてください。
8/14(木) 『日傘の豆知識②』
日傘と同じように“日差しをさえぎる傘”に、『晴雨兼用傘』があります。
基本的に、“日傘に防水加工をした傘”のことで日傘でありながら、雨を防ぐことができます。
そのため晴れている時は『日傘』、雨が降ってきた時は、『雨傘』として使うことができます。
夕立のような“突然の雨”の時など、『晴雨兼用傘』があると便利ですよネ。
さらに“UV(紫外線)をカットする効果”もあります。
但し『晴雨兼用傘』の場合、あくまでも“日傘”としての利用がメインですので、
雨傘に比べると防水効果が低いそうなんです。
そのため、例えば家を出る時点で既に雨が降っていたり、また強い雨の時は雨傘を使うほうが良いそうです。
そして同じ『晴雨兼用傘』でも、傘によって『防水性』や『UVカット効果』が違ってくるそうなんです。
そのため『晴雨兼用傘』を選ぶ時は、そのバランスが大事だそうです。
このように『晴雨兼用傘』も『日傘』も、“日差しをさえぎる傘”ですが、
ハッキリと区別するために、『日傘』の場合、『純パラソル』と表記することもあるそうです。
ちなみに『晴雨兼用傘』とは逆で、“雨傘にUVカット加工”などしたものを、
『雨晴兼用傘』と表示して分けているところもあるそうです。
【感想】
この晴雨兼用傘は、本当に便利ですよネ。
モチロン、何本も使い分けるのは良いとは知っていても、何本も持ち歩くことはできませんし、
できれば軽量でコンパクトで、晴れも雨も使えたら便利ですよネ。
日傘の進化、ありがたいですネ。
8/15(金) 『日傘の豆知識③』
古くから“日傘=女性が使うもの”というイメージが定着していたこともあって、
“男性が日傘を差すなんてとんでもない”という風潮がありました。
そんな中、2020年、『日本気象協会』さんが『熱中症対策』としてポスターを作りましたが、
その際のキャッチコピーの1つに、
『日傘は女っぽいとか、もうやめませんか。問題は紫外線ではなく偏見です』
というのがあったそうなんです。
これは“男性への日傘の利用”を呼びかけたものですが、
環境省も“熱中症対策”として、『日傘』を推進したことで、男性も日傘を受け入れるようになったそうです。
このように日傘も“ジェンダーレス”の時代になりましたが、
それでも男性の方の中には、いざ日傘を使うとなると、
“恥ずかしい”ですとか、“周囲の視線が気になる”といった
ネガティブなイメージを持つ方が少なくなかったそうなんですネ。
それでも実際に使ってみると、“何の違和感もなかったです”とすんなりと受け入れることができたんだそうです。
日傘と同じように、“日差しをさえぎるもの”に帽子やキャップがありますが、
せっかくセットした髪の毛が乱れたり、頭に汗をかくと蒸れる・・・という理由からも、
日傘を使う男性が増えてきているのだそうです。
【感想】
私もここ何日も目撃しました。日傘を持った男性を。
この姿を見ると、何かホッ・・・とするんですよネ。
暑いのは男性も女性も同じなので、男性にも日傘を使ってもらいたいですもんネ。
ここ数年の暑さはもはや異常気象ではなく、これが当たり前の時代になってきましたので、
対策をしっかり取って、暑さに負けずやっていきたいものです。
【今週の感想】
暦の上では秋ですが、厳しいというか危険な暑さが続いています。
日中はできるだけ外出を避けるのが一番ですが、
そうはいっても出かけなければならない時ってありますよネ。
そんな時、本当に日傘は便利ですよネ。
“この夏、日傘デビューしました”という男性の方も結構いるそうで、
“もっと早くから使えば良かったです”という声が多いそうです。
今はコンパクトな日傘も多いですし、
晴雨兼用でしたら、夕立のような突然の雨にも対応できますし、1本あると本当に便利ですよネ。
【お知らせ① 次週(8/18~)からのテーマ】
“ご飯にお茶をかけていただくお料理”、『お茶漬け』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング ♪To Be / モントルー
2025.08.18
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