“南国を代表するフルーツ”の1つ、『パイナップル』についてです。
■今週(8/4~8/8)のテーマ:『パイナップル』
8/4(月) 『パイナップルとは』
パイナップルは、甘くて爽やかな風味で、世界中の人々に愛されている果物です。
原産地は、ブラジルを中心とする南アメリカです。
パイナップルには“他の果物とは違う点”というのがあるそうなんです。
パイナップルの場合、“いくつもの花”が集まって、
“1つの大きな実”を作っていて、それを私たちが食べているそうなんです。
“小さな花が集まることで、1つの大きな実を作る”ということで、
専門用語では『集合果(しゅうごうか)』と呼ばれています。
この『パイナップル』という名前ですが、
その形が“松ぼっくり(松かさ)”に似ていることから、“松”という意味の英語の『pine(パイン)』。
そして“リンゴのように甘い”ということで、“リンゴ”の英語の『apple』が合わさってできたそうです。
ですので、英語の表記のまま発音すると“パインアップル(pineapple)”になります。
実際、『パインアップル』と表記されている場合もありますよネ。
ただ日本人の場合、“パインアップル”だと発音しづらいということで
“パインアップル”が“パイナップル”になった・・・といわれています。
『パインアップル』も『パイナップル』も、
どちらも日本語の表記としては正しいので、この両方を見かけることが多いのだそうです。
【感想】
パインとアップルで、パイナップルだったんですネ。
パイナップルの形って、独特ですよネ。
そうそう、松ぼっくりみたいな表面に、髪の毛みたいにトゲトゲの葉っぱが付いていて、
切ると真っ黄色の果実が現れるんですよネ。
私、パイナップルって割と好きで、この頃、カットフルーツを買ったり、
パイナップル味のゼリーを食べたりしています。
8/5(火) 『パイナップルの豆知識』
2023年の『世界のパイナップルの生産量』を見ますと、最も多かったのはインドネシアです。
2位はフィリピン、3位はコスタリカで、この3つの国で世界の生産量の3割を占めています。
以下、ブラジル、中国、インド、ナイジェリア、メキシコ、タイ、コロンビアと続きます。
日本でのパイナップルの生産量ですが、最も多いのは沖縄県で、その割合は99.9%です。
パイナップルが沖縄県に伝わったのは幕末の1866年。
沖縄が琉球王国時代です。
オランダの船が石垣島の沖に座礁し、そこから流れ着いた苗を植えたのが始まりといわれています。
沖縄本島でのパイナップルの栽培は、1888年(明治21年)。
小笠原諸島からパイナップルの苗が持ち込まれたのが、最初といわれています。
“パイナップル”と聞いて、“缶詰”を思い浮かべる方、いらっしゃるかと思います。
パイナップルの缶詰の歴史は1892年、ハワイに設立された缶詰の製造会社が始まりとされています。
日本の場合、1935年(昭和10年)、石垣島に移住した台湾からの方々が、
パイナップルの缶詰の製造会社を設立したことによって始まりました。
【感想】
パイナップルって、“高い木の下にぶら下がって成る”というイメージだったんですよネ。
でも実際は、葉っぱを台座にして、ちょこんと座るような形で立っているんですよネ。
パイナップル畑、すごく素敵なんですよねぇ。
パイナップルの缶詰って、懐かしくないですか?
輪切りにしてあって、アイスクリームに添えたり、フルーツポンチにしたり、
楽しみでしたねぇ。懐かしい・・・。
8/6(水) 『パイナップルの栄養価』
パイナップルには、『ビタミンB1』が豊富に含まれています。
“疲労回復のビタミン”とも呼ばれ、夏バテ防止にも効果的とされています。
また、“皮膚や血管の老化の予防”や“免疫力のアップ”が期待される『ビタミンC』も多く含んでいます。
さらに、お腹の調子を整えてくれる『食物繊維』や、
むくみを解消する働きがある『カリウム』なども含まれています。
そしてパイナップルの栄養素で、特徴的なものに『ブロメライン』があります。
『ブロメライン』は“タンパク質を分解する酵素”で、
お肉料理などに使うとお肉のタンパク質の分解を助け、消化されやすくなるといわれています。
ところがこの『ブロメライン』は“熱に弱く”、約60℃以上の熱で、その効果を失ってしまうそうなんです。
そのため、『ブロメライン』の効果を期待する場合、
パイナップルの加熱時間をできるだけ短くすること。
また加熱しても、“60℃以下”を心がけることが必要なんだそうです。
またお肉料理に使う場合は、すり下ろしたパイナップルに漬け込むと効果が期待できるそうです。
ちなみに、パイナップルのジュースや缶詰の場合、製造の段階で加熱し、殺菌処理されるため、
『ブロメライン』の効果は期待できないそうです。
“パイナップルが入ったお料理”と聞いて、“酢豚”をイメージされる方は多いかと思います。
酢豚にパイナップルを入れるのは、一説には
お肉を柔らかくする『ブロメライン』の効果を期待しているわけではなく、
中国料理を西洋人の方の味覚でも、“食べやすくするための味の工夫から・・・”といわれているそうです。
【感想】
パイナップル、夏に食べると良い栄養素ばかりですよネ。
やっぱりカットフルーツを買って食べるのを、私は推奨します。
8/7(木) 『パイナップルの種類』
パイナップルの種類はとても多く、その数は2000種類ともいわれています。
但しその中で、“食用”となるのは、約100種類だそうです。
“食用のパイナップル”の代表的な品種が、『スムースカイエン』です。
世界で最も多く生産されている品種で、日本にはハワイから沖縄に伝わって栽培されるようになりました。
酸味と甘みのバランスが良く、果汁もたっぷり。
生食はモチロン、缶詰やジュースにも最適な品種です。
続いて、『ボゴール』。
台湾が原産の品種で、一般的に『スナックパイン』と呼ばれています。
これはスナック感覚で、果肉を手でちぎって食べられることから、そう呼ばれるようになったそうです。
一般的なパイナップルと比べると、やや小ぶりですが、甘くて酸味が少ないのが特徴です。
そして、『ゴールドバレル』。
2006年に品種登録されたパイナップルです。
この名前ですが、果肉の色が“金色(ゴールド)”、
そして実が“樽(バレル)”のような形をしていることから、付けられたそうです。
“爽やかで上品な甘さ”や、芯まで食べられるほど柔らかいのが特徴です。
【感想】
へぇ~、2000種類もあって、食べられるのは100種類もあるんですネ。
『スナックパイン』は手でちぎって食べるので、食べやすいですよネ。
『ゴールドバレル』は、芯まで柔らか。
ゴールド色でホントに美味しいですよネ。
だけどパイナップルって、何回見ても不思議な形をしている果物ですよネ。
最初に食べた人はやっぱりすごいなぁ・・・と思います。
パイナップル、なんか飾っておくのも可愛いですよネ。
8/8(金) 『パイナップルの雑学』
多くのパイナップルには、“種がない”といわれているそうです。
これは“食べやすさ”や“味”を向上させるために、
長年にわたって品種改良が進められた結果、“種が少ない品種”が広まっていったからだそうです。
その一方で、“まったく種がない”というわけではなく、
品種改良によって、“ハッキリした形の種”というのが見えなくなってしまったそうなんですネ。
つまり、種はあるはずなんですが、“どれが種なのか?”、見分けがつかないそうです。
それでもパイナップルを切った時に、まれに“ゴマみたいなもの”が付いてることがあるそうで、
これが“種”なんだそうです。
そうなると気になるのが、“どうやって次のパイナップルを作るのか?”
実はパイナップルの場合、“成長したパイナップルの一部”から“新しいパイナップル”を栽培できるそうなんです。
具体的には、パイナップルの木の“新芽”の部分を“苗”として植えるそうです。
そして小さな花を咲かせた後に、それぞれが小さな実を付け、
それが合体してパイナップルになる・・・ということなんですって。
パイナップルは品種にもよりますが、一般に“植え付け”から“収穫”まで、2~3年かかるそうです。
【感想】
パイナップルの種、気にしたことなかったけど、時たま混ざっているゴマみたいなものが、種だったんですネ。
体に良さそうなパイナップル。ぜひ召し上がってくださいネ。
【今週の感想】
パイナップルって見た目はトゲトゲしているのに、中身はとってもキレイな色で、しかも美味しい☆
見た目から中身が想像つかないですが、誰が最初にこの美味しさを見つけたんでしょうネ。
パイナップルに限ったことではありませんが、最初に食べた人って、本当にすごいですよネ。
あの見た目で(・・失礼!)、なぜ食べてみようと思ったのでしょうか?
割れて落ちていたのを食べたら、美味しかった・・・とか?
いずれにしても、栄養価が豊富なパイナップルで、この厳しい暑さを乗り越えたいですネ。
【お知らせ① 次週(8/11~)からのテーマ】
連日暑いこの時期に欠かせないアイテム。『日傘』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング ♪To Be / モントルー
2025.08.08
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