“ネバネバの野菜”の1つ、『オクラ』についてです。
■今週(7/21~7/25)のテーマ:『オクラ』
7/21(月) 『オクラとは』
オクラは“夏野菜”で、旬は5月から10月です。
歴史は古く、原産地のアフリカの北東部やエジプトでは、紀元前の頃から既に栽培されていたといわれています。
日本に伝わってきたのは、江戸の幕末の頃から明治にかけてですが、
ヌメっとした青臭い食感が日本人には好まれなかったそうです。
そのため、本格的に普及するようになったのは、1960年代以降といわれています。
この『オクラ』という名前ですが、英語からそのまま来ているそうなんです。
スペルは『o・k・r・a』で、発音は“オークラ”に近いそうなんです。
そんなオクラですが、いくつも種類があります。
例えば『五角オクラ』。
普段、お店でよく見かけるオクラで、切った断面が五角形です。
続いて『丸オクラ』。
こちらは切った断面が、丸い形をしています。
続いて『白オクラ』。
名前に“白”とありますが、真っ白ではなく、淡い緑色をしています。
そして『赤オクラ』。
皮が赤紫色ですが、熱を加えると緑色になります。
【感想】
オクラ、日本語かと思ってたら英語だったんですネ。
江戸から明治の人たちには、奇妙な野菜に思えたんですかねぇ。
私は五角形のオクラの形が好きですネ。
切った断面が星の形に見えて、美しいですよネ。
ヌメッとしてるけど、納豆に入れてネバネバ食べたり、ゴマ和えにするのが私は好きですかネ。
7/22(火) 『オクラの豆知識①』
オクラは“基本”、茹でてからいただきます。
“基本”と言いましたのは、新鮮で柔らかいオクラでしたら、“生”でいただくことができるからなんですネ。
但しその場合、いくつか注意点があるそうなんです。
例えば、『正しく下処理をすること』。
オクラの表面には“産毛”といわれる“細かなトゲ”のようなものがついています。
この産毛は、お塩でやさしく揉んで取ることができますが、
この下処理をしないと、クチの中で刺さったり、クチ当たりも悪くなってしまうんですネ。
その一方で、“産毛が密集して生えている”と、“新鮮な証”でもあるそうです。
他にも、“鮮やかな緑色をしている”、“ヘタの切りクチが変色していなくて、みずみずしい”
“さわった時に柔らかい”というのもポイントだそうです。
但し“大きく育ちすぎたもの”は、食感が固いのが多いそうです。
また生のオクラの場合、たくさん食べると消化不良を起こす可能性が考えられるそうなんですネ。
ですので、“食べ過ぎ”には注意が必要です。
生のオクラは、いただいた時の食感がシャキシャキです。
でも噛んでいると、クチの中で粘り気が出てくるんですネ。
そして、“オクラ本来の風味”を感じることができるそうです。
【感想】
私は茹でて食べるほうが好きですけど、
時々、ちょっと茹でるのが面倒だなぁ・・・という時は、生で食べちゃうこともありまして・・・。
その場合は、塩で揉むとイイんですネ。今度はぜひやってみます。
オクラって、不思議な野菜ですよネ。一見、シシトウのようにも見えたりするけど、
柔らかくて周りにトゲがあって、切るとネバネバしてるんですもんネ。
でも使い勝手が良い夏野菜ですネ。
7/23(水) 『オクラの豆知識②』
オクラは“茹でる”が基本ですが、その際の“下処理”が大事です。
まずはオクラに付いている産毛を、お塩でやさしく揉んでこすり落とします。
一度にたくさん処理する場合は、“板ずり”といって、
水洗いしたオクラをまな板の上に並べて、お塩を振って、
手のひらでやさしく押さえながら、前後に転がしていきます。
またお塩を使うことで、オクラに下味をつけることができます。
続いて、オクラにはヘタの根元のところに、『ガク』と呼ばれる固い部分がありますよネ。
これを切り落としてから茹でてしまうと、食感が悪くなり、水っぽくなることが多いんですネ。
そこで切らずに、包丁で皮むきのように取ると良いそうです。
下処理が済んだら茹でますが、茹でる時間の目安は1分ほどです。
固めがお好きな場合は、それよりも早く、
柔らかいのがお好きな場合は、それよりも長く茹でますが、感覚としては“サッと茹でる”です。
茹でずに、電子レンジで加熱する方法もあります。
その際、大事なポイントは“必ず切り込みを入れる”だそうです。
これはお湯と違って電子レンジの場合、
急激に温度が上がることでオクラが破裂しやすくなるから・・・なんですネ。
また電子レンジの場合、産毛の処理の時のお塩が残っていると、
しょっぱくなるので、加熱前には必ず洗い流すと良いそうです。
【感想】
下処理が大事なんですネ。
私、今まで何の下処理もせずに、ちょっと洗って、お塩を入れたお湯で茹でていました。
産毛を取ってから茹でるほうがイイんですネ。
オクラは茹で上がるのも早くてイイです。
たった1分、サッと茹でれば、色も鮮やかで美味しいし、食感を味わえますよネ。
7/24(木) 『オクラの豆知識③』
オクラの特徴でもある、ネバネバの成分ですが、主に『ペクチン』という“水溶性の食物繊維”です。
『ペクチン』は、腸の中の善玉菌を増やして、腸内環境を整えてくれます。
他にも“コレステロールの吸収”や“血糖値の上昇”を抑える働きがあります。
また免疫力を維持する働きがあり、日焼けの炎症を抑えるとされる『β-カロテン』や、
貧血を改善する働きのある『葉酸』も多く含まれています。
また体内の余分な塩分を出して、むくみの解消も期待できる、『カリウム』も豊富に含まれています。
他にも、『カルシウム』や『マグネシウム』、『マンガン』など様々なミネラルも含まれています。
このように、栄養価に優れているオクラですが、さらにそれを高めてくれるお料理に、『ばくだん』があります。
オクラと一緒に“ネバネバ系”の納豆や長芋、さらに卵黄やマグロのお刺身などが入ったお料理です。
長芋は千切りにしたり、すり下ろしたりします。
刻んだ海苔をかけたり、タクワンを加えたりして、最後にわさび醤油などをかけて、混ぜていただきます。
そのまま食べても美味しいですし、ご飯の上にのせて丼にしても美味しいですよネ。
【感想】
『ばくだん』、好きですねぇ。これ、誰が考えたんでしょう?
マグロ、長芋、納豆、海苔、タクアン・・・。
これ全部、お寿司の具材にも共通してますけども、
そこにオクラを入れて彩りを考えて、全部身体に良いモノばっかりだし、これはぜひ食べたほうがイイですネ。
しかし、オクラの栄養価って素晴らしいものがあるんですネ。これは食べなきゃ損です。
7/25(金) 『オクラの雑学』
2022年の『オクラの都道府県別の生産量』によりますと、一番多かったのが鹿児島県で、シェアは48.8%。
全体の約半分を占めています。
2番目に多いのは高知県で15.9%、3番目は沖縄県で8.9%です。
ちなみに鹿児島県の中でも、生産量が最も多いのは、指宿市(いぶすきし)です。
そんなオクラですが、“緑色のネットに入って売られている”というイメージ、ありませんか?
その理由ですが、オクラは温度や湿度が高くなり、蒸れると、傷みが早くなるからだそうです。
そのためネットに入れることで、通気性を良くしているんですネ。
そんなネットの色は、オクラと同じ緑色ですが、これは“オクラの色に合わせているから”だそうです。
ちなみに、なぜオクラを緑色のネットに入れるようになったのかは、ハッキリとは分からないそうで、
少なくとも40年以上前から使うようになったのは間違いないそうです。
そんな緑色のネットですが、オクラの場合、表面についている産毛を落とすという、下処理が必要ですよネ。
その際、オクラをネットに入れたまま、お水をかけて洗って、お塩を振りかけて、産毛をこすって洗うと、
作業がしやすくなるそうなんです。
【感想】
知らなかったぁ~。ネットに入れたまま洗って良かったんですネ。
あのままやさしくこすり洗いすると、産毛が取れるんですネ。
生産者さん達は作るだけでなく、消費者の私たちの手元に届く時のことまで考えてくださって、
本当にありがたいですよネ。皆さん、オクラを食べて、夏を乗り切りましょう。
【今週の感想】
オクラのようなネバネバ野菜は、食べるとパワーがつく・・・ということはなんとなく知ってましたが、
こんなに栄養が豊富とは知りませんでした。下処理はちょっと大変かもしれませんが、
この厳しい暑さの中、オクラは夏バテ防止にピッタリですネ。
輪切りにしたものを、素麺の入った器に浮かべたら、
見た目にもキレイですし、いろんなお料理にピッタリですしので、上手の活用したですネ。
【お知らせ① 次週(7/28~)からのテーマ】
エアコンがない時代から、厳しい暑さでも少しでも涼しくなるよう、人々はいろいろ知恵を絞ってきました。
そこで『涼しくする知恵』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング ♪To Be / モントルー
2025.07.25
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