“海の玄関口”、『港』についてです。
■今週(6/23~6/27)のテーマ:『港』
6/23(月) 『港の役割』
日本の場合、私たちの暮らしや産業に必要な資源のほとんどを外国から輸入しています。
具体的には“食料”や“木材”、原油やガスなど“エネルギー資源”、そして鉄鉱石など“工業用の原料”です。
また“工業用の原料”で造られた“自動車”や“電気製品”などを外国に輸出しています。
日本は四方を海に囲まれた“島国”ですので、船と飛行機で貨物を運んでいます。
その割合ですが、99%以上が“船”です。
船の場合、飛行機に比べて日数はかかりますが、重い貨物や大きな貨物を一度にたくさん運ぶことができます。
さらに費用が飛行機と比べて、“安い”というメリットがあります。
このように船は、貨物の輸送に欠かせませんが、その貨物を積み降ろしする“大切な場所”が“港”です。
そして、船の輸送が盛んな港の周りの都市には、たくさんの工場が集まっています。
それを『臨海工業地帯』や『臨海工業地域』といいます。
港には外国や国内から、たくさんの貨物が運ばれてきますが、
こうした貨物は一時的に、港にある倉庫で保管されます。
そして様々な作業のあと、トラックや鉄道などで輸送され、私たちの手元に届けられています。
【感想】
港というと、私が真っ先に思いつくのは、横浜、神戸、長崎ですネ。
やはり海外の香りがして、どこかエキゾチックでロマンチックなイメージがあります。
外国からの船が寄港して、港沿いの町には洋館が立ち並び、ファッションや文化も洗練されて、
それに海が近いという港町を連想しますネ。
6/24(火) 『港の豆知識①』
港はその使用目的によって、いくつも種類に分類されています。
例えば“商業用の港”です。
『商港』、『商業港』と呼ばれています。
主に食品や衣類、家電製品といった“生活用品”を積み降ろしする港のことです。
続いて“工業用の港”です。『工業港』と呼ばれています。
工場に隣接し、工業用の原料を運び込んで、造り上げた製品を運び出す港のことです。
続いて『漁港』。漁業をする漁船のための港です。
漁船の給油や給水のための施設や、獲ってきたお魚などの保管や加工のための施設、さらに魚市場などがあります。
全国には現在、約2800もの漁港があります。
そして、『避難港(ひなんこう)』です。
台風のような“激しい雨や風”で海が荒れて、小型船が危険な状態になった際に、避難するための港です。
この『避難港』ですが、現在、北海道から沖縄まで、全国に“36”あります。
東京では八丈島にあります『洞輪沢港(ぼらわざわこう)』という漁港が『避難港』に指定されています。
ちなみに、この『避難港』ですが、“海に面している都道府県”の
すべてにあるわけではなく、例えば岩手県や茨城県、神奈川県、富山県、徳島県、大分県などにはないそうです。
【感想】
昨日、“港は港町のイメージがある。
どこかファッショナブルよねぇ“とお話したんですが、むしろ大事なのは避難港や漁港、工業港や商業港ですよネ。
生活に密着していますもんネ。日本は島国です。
海から渡ってきたもの、海の資源が本当に大切ですよネ。
6/25(水) 『港の豆知識②』
国土交通省によりますと、日本にあります港の数は、今年4月現在で『993』です。
その中には、“国内の主な貿易の拠点となる港”というのがあります。
それを『重要港湾』といいます。
その数ですが、北は北海道・稚内港から、南は沖縄県・石垣港まで、全部で『102』あります。
また、“外国との貿易の拠点”となっている“特に重要な港”のことを『国際拠点港湾』といいます。
その数は、北は北海道・苫小牧港から、南は福岡県・博多港まで全部で『18』あります。
さらに“設備”や“機能”、“運営”といった面で、
“国際的な競争力の強化”が求められる港のことを『国際戦略港湾』といいます。
その数は東京港、横浜港、川崎港、大阪港、神戸港の『5』つです。
そして『993』ある港の中で、陸地の部分である『臨港地区』の面積が
日本で一番大きいのは、愛知県の名古屋港です。
『国際拠点港湾』の1つで、名古屋市など“4つの市”と、“1つの村”に広がる大きな港で、面積は約4300ヘクタール。
これは名古屋にあります『バンテリンドーム』の約896個分、『東京ドーム』ですと、約920個分の広さです。
【感想】
名古屋港ってそんなに大きいんですか。
先日、ドラマのロケで横須賀に行きましたが、やはり港町。
海からの風が気持ち良くて、どこか異国の香りもして、
頭の片隅から♪港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ~っていう歌が流れてきて、
港っていうのはなんか歌が似合う町だなぁ・・・、イヤ、歌が生まれやすい場所なんだなって、思ったばかりです。
6/26(木) 『港の豆知識③』
幕末の1858年、江戸幕府は貿易や外国文化の受け入れ口として、5つの港を開くことを決定しました。
その5つとは函館、新潟、横浜、神戸、長崎です。
この中で新潟が選ばれた理由ですが、諸外国から“日本海側にも港を”と要求された際、
新潟港が江戸時代からとても栄えていたから・・・といわれています。
また新潟には、信濃川と阿賀野川の2つの大きな川が流れていて、
新潟港に着いた荷物は別の船に積み替えて、川で目的地の近くまで運ぶことができました。
ちなみに函館、横浜、神戸、長崎の4つの港は、
江戸時代に開かれましたが、新潟は明治時代になってからです。
これは幕末の戦争で、新潟が戦場となったため、開港のための準備が遅れたからだそうです。
そして現在、東京、横浜、名古屋、大阪、神戸の5つの港は“主要貿易港”として、
日本の産業の発展に大きく貢献しています。
そんな中、その景色の美しさから、“美しい港・美港(びこう)”と呼ばれる港が、3つあるそうなんですネ。
まずは、静岡県の『清水港』。そして、『神戸港』と『長崎港』です。
写真を見ますと、どれも本当にキレイな景色ですねぇ。
【感想】
ホントに。水面にイルミネーションが光って映っていて、
ホントにもう、ずっと見ていたい景色ですネ。
モチロン、この3つの美港はとても美しいんですが、
私が個人的に美しいなぁと思ったのは、門司港(@福岡県北九州市)ですネ。
電車もノスタルジックで、街も温かみがあって、夜景がキレイで、お寿司も美味しかったし、
とにかく街がとても素敵だったなぁ・・・っていう記憶があります。
6/27(金) 『港の雑学』
港に行かれた時、海のすぐ近くの地面から鉄の柱のようなものが
飛び出ているのをご覧になったこと、ありませんか?
この鉄の柱ですが、名前は『ボラード』といいます。
船を停める際、この『ボラード』にロープを結びつけて安定させています。
昔の映画などで、港で船乗りの方が脱いだ上着を肩に掛けながら、
これに片足を乗せて、ポーズを取っているシーンをご覧になった方、いらっしゃるのではないでしょうか。
そんな港でコンテナ船の周りを見た時に、大きなクレーンに気づかれたこと、あるかと思います。
これは、コンテナのような大型の荷物を持ち上げて移動させるための
“特殊なクレーン”の一種で、『ガントリークレーン』といいます。
高さは約100mで、中には120mを超えるものもあるそうです。
【感想】
『ガントリークレーン』の写真を見ますと、何かに似て見えるんですよネ。
私も昔から気になっていて、なんか動物が群れているように
見えるんですけど、実はこれは“キリン”のように見えることから、
“キリン”というニックネームがあるそうなんですネ。
『ボラ―ド』というのは、日本映画でいうと加山雄三さんとか
石原裕次郎さんをイメージさせる、あの出っ張りですよネ。
アニメだと、『ポパイ』を連想します。
港というのはいろいろ、名前は知らないけど、あ~、これ知ってるっいうものが、いっぱいあるんですよネ。
港というのは長い航海を終えた人が、やっとたどり着いた安心する場所、
オアシスのようなものではないでしょうか。
また陸にいる私たちにとっては、異国に想いをはせるロマンチックな場所、そんなようなイメージがあります。
【今週の感想】
日本は海の囲まれた島国ですから、たくさんの港がありますよネ。
どの港もそれぞれ個性があって、利用される方はモチロンですが、
その風景を眺めるだけでも、心が癒されます。
また昼と夜とでは、まったく違う顔を見せてくれて、別世界のように感じます。
港がある国に生まれて、本当に良かった・・・と思います。
【お知らせ① 次週(6/30~)からのテーマ】
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【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング ♪To Be / モントルー
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