羽田美智子のいってらっしゃい

2025.05.09

2025年5月12日週 テーマ「カーネーション」

今度の日曜日・5月11日は『母の日』です。

そんな『母の日』に贈るお花、『カーネーション』についてです。

 

■今週(5/5~5/9)のテーマ:『カーネーション』

5/5(月) 『カーネーションとは』   

 

カーネーションは、『ナデシコ科』の植物です。

キクやバラと並んで、“3大切り花”として人気で、フラワーアレンジやブーケなどに利用されることが多いです。

 

カーネーションの原産地は、南ヨーロッパや西アジアの地中海の沿岸地域といわれています。

17世紀頃にはイギリスやオランダで、園芸の愛好家の皆さんによって300以上もの品種が栽培されていたそうです。

現在、栽培されている品種は、19世紀にフランスで育て始めたものが始まりとされています。

 

現在、“カーネーションの世界的な生産地”として知られているのは、南米のコロンビアです。

コロンビアは“世界最大のカーネーション輸出国”で、全世界のカーネーションのおよそ65%が、

コロンビアから輸出されているそうです。

コロンビアは赤道直下にありますが、標高が高いので涼しく、

年間を通してカーネーションの栽培に適した気候だそうです。

 

日本の場合、2023年の『都道府県別の出荷量』によりますと、

最も多かったのは長野県で、割合にしますと21%です。

2番目に多かったのは愛知県で、19%。3番目が千葉県と兵庫県で、それぞれ9%。

5番目が北海道で、8%でした。この5つの地域で、全国の6割以上を占めています。

 

【感想】

『母の日』といえば、カーネーションですよネ。

もっともポピュラーなお花ですが、花びらのフリルや赤やピンクといった母性的な色は、

やはり“母”を連想するお花ですよネ。

コロンビアが赤道直下にあって、

カーネーションの栽培地として有名とは結び付きませんでしたが、世界最大なんですネ。

 

5/6(火)   『「母の日」とカーネーション①』

“『母の日』にカーネーションを贈る”という習慣ですが、

アメリカのアンナ・ジャービスさんという女性の方によって、始まったとされています。

 

アンナさんのお母さまは南北戦争の際、傷ついた両軍の兵士たちを看護され続けた方でした。

そんなお母さまでしたが、1905年5月に亡くなりました。

アンナさんは尊敬するお母さまを偲んでいるうちに、

 “お母さんに感謝の気持ちを表す、何か記念日を作りたい”と思うようになりました。

 

そしてアンナさんの考えに、共感してくれた方々の協力もあって、

1908年5月10日、『母の日』をお祝いするセレモニーが開かれました。

その時、アンナさんはお母さまが好きだったという白いカーネーションのお花を祭壇に捧げました。

これが『母の日』の始まりといわれています。

 

そして、アンナさんのお母さまを思う気持ちと行動によって、

白いカーネーションが“『母の日』のシンボル”として認識されるようになりました。

“『母の日』=赤いカーネーション”のイメージがあるかと思いますが、

実は“白いカーネーションからのスタート”だったんですネ。

こうして始まった『母の日』の輪は、やがてアメリカ全土に広がり、

1915年からは法律で“5月の第2日曜日”が『母の日』と定められました。

 

【感想】

そんな前から『母の日』が制定されたんですネ。

私の子どもの頃はあったのかなぁ・・・。

私は小さい頃、母にカーネーションを贈った記憶がないんですよネ。

ウチだけセレモニーなしの家庭だったのでしょうか。

それともアメリカから伝わってくるのが、時間がかかったのでしょうかねぇ。

また『父の日』は、その後にできた記憶だというのは合ってますでしょうかネ?

いろいろ記録が錯綜しています。

 

5/7(水)  『「母の日」とカーネーション②』

“お母さんに感謝の気持ちを表す、何か記念日を作りたい”という思いからアメリカで生まれた『母の日』ですが、

同時に“『母の日』のシンボル”として、白いカーネーションが認識されるようになりました。

そしてこの輪は、明治時代の終わり頃、日本にも伝わり、広がっていきました。

 

白いカーネーションには、『純潔の愛』や『尊敬』といった花言葉がありますが、

その一方で“亡き母を偲ぶお花”ともいわれています。

そのため、お母さまがご存命でない方は、『母の日』には白いカーネーションを捧げるといわれています。

 

ちなみに、“カーネーション全体の花言葉”は『無垢(むく)で深い愛』です。

この言葉は、“相手への愛を表す言葉”として使われるため、

“お母さんに感謝を表す言葉”としてはピッタリということで、

『母の日』にカーネーションを贈るのが定番とされています。

 

またカーネーションは、イエス・キリストが十字架に架けられた時、

“聖母マリアさまが落とした涙のあとに咲いた花”という言い伝えもあるそうなんですネ。

そして“イエス・キリストが流した血の色”は、

“赤いカーネーションを象徴している”ともいわれているそうです。

いずれにしてもカーネーションには、『母性愛』といった意味が込められているんだそうです。

 

【感想】

無垢で深い愛・・・。母って偉大なる存在ですよネ。

子どもを思う母の想いは、強くて深い。

お母さんには感謝してもしきれませんよネ。

本当は毎日感謝するのがイイと思うんですが、遠く離れて暮らすお母さまに、

1年に一度、しっかりお礼を伝えるのに、カーネーションをぜひ贈ってあげてくださいネ。

 

5/8(木) 『カーネーションの花言葉』

カーネーション全体の花言葉は、『無垢で深い愛』という意味ですが、

色によって様々な花言葉があります。

 

例えば赤のカーネーションの花言葉は『母への愛』や『母の愛』、『真実の愛』です。

ピンクのカーネーションは、『温かい心』や『感謝』、『気品』、『上品』、『美しい仕草』です。

黄色いカーネーションは、『友情』や『美』。

オレンジのカーネーションは、『純粋な愛』や『清らかな慕情』。

紫のカーネーションは、『誇り』や『気品』。

そして青のカーネーションは、『永遠の幸福』です。

 

ちなみに青のカーネーションには、『ムーンダスト』という名前があるそうなんですネ。

この名前は“月の光のように、やわらかな包容力のある花に”という思いから、付けられたのだそうです。

 

そんなカーネーションですが、お花の咲き方によって、

『スプレー』と『スタンダード』の2つのタイプがあります。

『スプレー』とは“先が分かれていて、お花や葉のついた小枝”という意味で

“1つの茎から2つ以上のお花が付いているもの”を指します。

それに対して『スタンダード』は、“1つの茎から1つのお花が咲くもの”を指します。

 

【感想】

私、お墓参りに行く時に、カーネーションが入ったお花を買うことが結構あるんですネ。

そうするとスタンダードは、1つのお花が大きいので見栄えはイイんですけども、

スプレータイプというのは、いくつもお花があって可愛くて、わりとゴージャスに飾れるんですよネ。

だから両方混ぜて飾ることがあるんですが、やっぱり赤とかピンクとかオレンジとか、

色もすごく美しくて、お墓がパーッと明るくなる感じがするんですよネ。

やっぱりカーネーションというと赤とかピンクで、青とか紫っていうのは“強いな”という感じがしますよネ。

 

5/9(金)  『カーネーションの豆知識』

カーネーションは“お花の色”によって花言葉が違いますが、

実は“贈る本数”によっても、花言葉が変わる場合があるそうです。

 

例えば“1本”の場合、『感謝』ですとか『あなたが運命の人』。

“3本”の場合、『愛しています』。

“4本”の場合、『一生愛し続けます』。

“8本”の場合、『思いやりに感謝しています』。

“9本”の場合、『いつまでも一緒にいましょう』。

“40本”の場合は『永遠の愛を誓います』。

そして“108本”の場合、『結婚してください』・・・だそうです。

 

そんなカーネーションですが、切り花の中でも、“日持ちが良い”といわれているそうです。

それでも“より長く楽しむための、お手入れのポイント”というのがいくつかあるそうで、

例えば『不要な葉を取り除く』です。

 

カーネーションには細長い葉が付いてますが、傷みやすく、

“お花全体に水分が行き渡らない”という原因にもなるそうなんですネ。

そのため“不要な葉は思い切って取り除く”というのがポイントだそうなんです。

他にも、カーネーションの茎には、関節のように太くなっている『節(ふし)』と呼ばれる部分がありますが、

とても折れやすいので丁寧に扱う必要があるそうです。

 

【感想】

本数で意味が変わるんですネ。

できれば・・・108本もらってみたいですネ。

確かにカーネーションの節の部分は折れやすいです。

私も何度かやってしまったことがあります。

お花の美しい季節ですよネ。

心華やかにお母さまに感謝の気持ちを持って、今週末、お母さまにお花を届けてみてくださいネ。

 

【今週の感想】

“カーネーション=母の日”というイメージがありますが、

その理由とかよく分かっていなかったので、勉強になりました。

同じカーネーションでも、お花の色や贈る本数によって、いろんな意味があることも分かりました。

お母さんへの感謝の想いが込められたカーネーション。

きっとお母さんはいくつになっても、もらえたら嬉しいと思うので、私も母に贈りたいと思います。

 

【お知らせ① 次週(5/12~)からのテーマ】

“飛行機を利用する時に使う施設”、『空港』についてです。

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

◆オープニング  ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

◆エンディング  ♪To Be  /  モントルー

パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/