遊園地の中で、人気のアトラクションのひとつ『観覧車』についてです。
■今週(4/7~4/11)のテーマ:『観覧車』
4/7(月) 『観覧車の歴史』
観覧車の歴史は1893年、アメリカ・シカゴから始まったとされています。
実はその前に、ヨーロッパなどに“観覧車の原型”とされる遊具が
存在していたことが分かっているそうなんですネ。
但し、その遊具は木で造られていて、人のチカラで動かしていたそうです。
そして、現在のような“機械式の観覧車”が誕生したのが、この年に開催された『シカゴ万国博覧会』です。
この観覧車ですが、高さ:約80m。
36台のゴンドラが付いていて、1周約20分。
定員は2000人を超えるという“大観覧車”でした。
また、観覧車を設計したエンジニアのジョージ・ワシントン・ゲイル・フェリス・ジュニアさんの名前から
『Ferris wheel(フェリス・ホイール)』と名付けられました。
それ以降、観覧車のことは英語で『Ferris wheel』と呼ばれるようになったそうです。
実はこの観覧車の誕生の背景には、
フランスとの“技術力の競い合い”があったそうなんですネ。
まず1889年、フランスに高さ300mのエッフェル塔が誕生しました。
そのエッフェル塔を上回る“鉄でできた巨大な建造物”ということで
アメリカが造ったのが、この観覧車『Ferris wheel』だったそうです。
【感想】
観覧車のある風景って、なんかイイですよネ。
海外から帰国して成田空港に着いて、東京に向かう間にいくつもの観覧車があるのを見た海外の友人に、
“何で日本人は観覧車がこんなに好きなの?”と聞かれて、返事に困ったことを思い出します。
でも、よく造りましたよネ。最初に考えた人って、やっぱりすごいなと思います。
4/8(火) 『日本の観覧車の歴史』
日本に初めて観覧車が誕生したのは、1906年(明治39年)5月です。
大阪の天王寺公園(てんのうじこうえん)で、日露戦争での日本の勝利を記念した博覧会が開かれ、
その際に“蒸気のチカラで動く観覧車”が登場しました。
そして7月には京都市に、8月には兵庫県神戸市にも観覧車が誕生しています。
いずれの観覧車も“期間限定の運行”でしたが、
大阪の観覧車は翌1907年、東京・上野で開催された博覧会に移されたそうです。
このように東京での博覧会に先駆けて、関西の3つの都市で
観覧車が運行されていたことが分かっています。
そんな観覧車ですが、戦後になると、百貨店などの『屋上遊園地』にも設置されるようになりました。
その中でも、愛知県『名古屋三越栄店』にあります屋上観覧車は、現在は乗ることはできませんが、
2007年には国の『有形文化財』に登録されました。
そして時代とともに、“観覧車の大型化”が進んでいき、
平成になると“100m級の大型観覧車”が次々と登場しています。
日本にある観覧車の数ですが、2024年10月現在で、約140といわれています。
【感想】
140!日本にそんな多くの観覧車あるんですネ。
私は先日、ドラマの撮影で『あらかわ遊園』(@東京都荒川区)に行ってきたんですが、
子ども達に愛される可愛い観覧車でした。
荒川の川沿いにあって、歴史もあって、ドラマのシーンを盛り上げてくれて、とても絵になる観覧車でしたネ。
4/9(水) 『観覧車の豆知識①』
“現在も動いている観覧車”の中で、“世界で最も古い”のは
オーストリア・ウィーンの『プラーター遊園地』にあります大観覧車『リーゼンラート』です。
“20人乗りの赤いゴンドラ”が特徴の観覧車で、今から128年前、1897年に誕生しました。
この『リーゼンラート』ですが、1944年、第二次世界大戦によって、大部分が破壊されてしまったそうなんです。
それでも戦後の1947年に運行を再開しています。
ヨーロッパらしい、温かみのあるライトアップされた観覧車ですネ。
赤いゴンドラは“20人乗り”というくらいなので、鉄道車両みたいな形で、立派な大きさをしています。
”現在も動いている観覧車”の中で、“日本で最も古い”のは
北海道函館市の『函館公園』の中にあります遊園地、『こどものくに』の観覧車です。
誕生は今から75年前、1950年(昭和25年)です。
高さ:12m、1周約4分。
ゴンドラは“長イス式の2人乗り”で、コンパクトな観覧車です。
このゴンドラですが、“窓のない、オープンエアタイプ”のため、
景色や風をダイレクトに感じることができるそうです。
頂上からは、函館の海も見ることができるんだそうです。
2019年には、国の『有形文化財』に登録されています。
【感想】
これはコンパクトで可愛いです。
スキー場のゴンドラがクルクル1周するイメージですかネ。
形や色、それぞれに個性があって、なんか楽しいですネ。
4/10(木) 『観覧車の豆知識②』
現在、“世界で最も大きい観覧車”は、アラブ首長国連邦ドバイにあります『アイン・ドバイ』です。
2021年に誕生し、一時、改修工事のためお休みしていましたが、現在は再開しています。
直径も高さも250mで、“世界で最も高い観覧車”でもあります。
1周約40分。ゴンドラの数は48個あって、一度に1750人ものお客さんを乗せることができるんだそうです。
そしてゴンドラの中ですが、真ん中にイスがあって、さらに貸し切ることができるので、
この中でパーティーをされる方もいるんだそうです。
・・・わぁ~、すべてがダイナミックです。私はちょっとこれ、怖いかもしれないですネ。
でも、景色も室内のインテリアも圧巻の観覧車です。
“日本で最も大きな観覧車”は、大阪・吹田市にあります大型複合施設『EXPOCITY(エキスポシティ)』の
『OSAKA WHEEL(オオサカホイール)』です。
2016年の誕生で、高さ:123m、ゴンドラの数は72台。1周約18分です。
さらに大きな特徴として、すべてのゴンドラの床がシースルーになっています。
それでも“シースルーは怖いです。不安です”という方のために、
足元が見えないようにマットを敷いてくれるそうですよ。
さらにベビーカーや車イスのままでも乗ることができたり、“VIP用のゴンドラ”があったりなど、
様々なサービスがいっぱいの観覧車です。
【感想】
これもすごい!シースルーなんて私はもう怖いです(汗)。ビビッてしまいますネ。
でも、マットを敷いてくれたり、車イスのままでも乗れるというのもイイですよネ。
4/11(金) 『観覧車の豆知識③』
日本には“個性豊かな観覧車”がいくつもあります。
例えば、東京・文京区の『東京ドームシティ』に、
2003年に誕生した観覧車、『ビッグ・オー』は、“世界で初めて”の『センターレス観覧車』です。
これは”円の中心にあるはずの軸の部分がない観覧車”で円の真ん中の部分がポッカリと開いています。
その開いたスペースにはレールが通っていて、ジェットコースターが走り抜けて行きます。
・・・軸がない。すごい画期的なことですよネ。
そして、この『ビッグ・オー』ですが、高さは約80m。
40台のゴンドラが付いていて、1周約15分で回っています。
実はこのゴンドラには、こちらも“世界で初めて”というカラオケ機能が付いているそうなんです。
他にも、神奈川県横浜市の『よこはまコスモワールド』にあります『コスモクロック21』は
“世界最大の時計機能付き大観覧車”です。
高さ:112.5m、定員:480人で、2016年には『ライトアップ』や『イルミネーション』、『時計のパネル』、
すべてを“フルカラーLED”へとリニューアルしました。
そして、“横浜のシンボル”として親しまれています。
【感想】
『よこはまコスモワールド』、去年の冬に行ってきました。
どこから見ても時間が分かるし、ライトアップ、キレイでしたねぇ。
観覧車って、もはや“街の顔”ですよネ。
人々の夢を乗せて大きく回る観覧車。素敵な乗り物です。
【今週の感想】
観覧車、子どもの頃からおなじみですが、私が子どもの頃のイメージとは、大きく変わりましたネ。
どれだけ進化するんだろう?って思ってしまうほど、時代とともに大きく進化していますよネ。
本当に街のシンボルです。
今回、ほんの少ししかご紹介できませんでしたが、皆さまにとって想い出深い観覧車、きっとあると思います。
そんな想い出の観覧車、いつまでも在ってほしいですネ。
【お知らせ① 次週(4/14~)からのテーマ】
“日本の文化を象徴するもの”のひとつ、『本音と建前』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング ♪To Be / モントルー
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