羽田美智子のいってらっしゃい

2025.04.11

2025年4月7日週 テーマ「遊園地」

遊園地の中で、人気のアトラクションのひとつ『観覧車』についてです。

 

■今週(4/7~4/11)のテーマ:『観覧車』

4/7(月) 『観覧車の歴史』   

 

観覧車の歴史は1893年、アメリカ・シカゴから始まったとされています。

実はその前に、ヨーロッパなどに“観覧車の原型”とされる遊具が

存在していたことが分かっているそうなんですネ。

 

但し、その遊具は木で造られていて、人のチカラで動かしていたそうです。

そして、現在のような“機械式の観覧車”が誕生したのが、この年に開催された『シカゴ万国博覧会』です。

 

この観覧車ですが、高さ:約80m。

36台のゴンドラが付いていて、1周約20分。

定員は2000人を超えるという“大観覧車”でした。

 

また、観覧車を設計したエンジニアのジョージ・ワシントン・ゲイル・フェリス・ジュニアさんの名前から

『Ferris wheel(フェリス・ホイール)』と名付けられました。

それ以降、観覧車のことは英語で『Ferris wheel』と呼ばれるようになったそうです。

 

実はこの観覧車の誕生の背景には、

フランスとの“技術力の競い合い”があったそうなんですネ。

まず1889年、フランスに高さ300mのエッフェル塔が誕生しました。

そのエッフェル塔を上回る“鉄でできた巨大な建造物”ということで 

アメリカが造ったのが、この観覧車『Ferris wheel』だったそうです。

 

【感想】

観覧車のある風景って、なんかイイですよネ。

海外から帰国して成田空港に着いて、東京に向かう間にいくつもの観覧車があるのを見た海外の友人に、

“何で日本人は観覧車がこんなに好きなの?”と聞かれて、返事に困ったことを思い出します。

でも、よく造りましたよネ。最初に考えた人って、やっぱりすごいなと思います。

 

4/8(火)   『日本の観覧車の歴史』

日本に初めて観覧車が誕生したのは、1906年(明治39年)5月です。

大阪の天王寺公園(てんのうじこうえん)で、日露戦争での日本の勝利を記念した博覧会が開かれ、

その際に“蒸気のチカラで動く観覧車”が登場しました。

 

そして7月には京都市に、8月には兵庫県神戸市にも観覧車が誕生しています。

いずれの観覧車も“期間限定の運行”でしたが、

大阪の観覧車は翌1907年、東京・上野で開催された博覧会に移されたそうです。

このように東京での博覧会に先駆けて、関西の3つの都市で

観覧車が運行されていたことが分かっています。

 

そんな観覧車ですが、戦後になると、百貨店などの『屋上遊園地』にも設置されるようになりました。

その中でも、愛知県『名古屋三越栄店』にあります屋上観覧車は、現在は乗ることはできませんが、

2007年には国の『有形文化財』に登録されました。

 

そして時代とともに、“観覧車の大型化”が進んでいき、

平成になると“100m級の大型観覧車”が次々と登場しています。

日本にある観覧車の数ですが、2024年10月現在で、約140といわれています。

 

【感想】

140!日本にそんな多くの観覧車あるんですネ。

私は先日、ドラマの撮影で『あらかわ遊園』(@東京都荒川区)に行ってきたんですが、

子ども達に愛される可愛い観覧車でした。

荒川の川沿いにあって、歴史もあって、ドラマのシーンを盛り上げてくれて、とても絵になる観覧車でしたネ。

 

4/9(水)  『観覧車の豆知識①』

“現在も動いている観覧車”の中で、“世界で最も古い”のは

オーストリア・ウィーンの『プラーター遊園地』にあります大観覧車『リーゼンラート』です。

“20人乗りの赤いゴンドラ”が特徴の観覧車で、今から128年前、1897年に誕生しました。

 

この『リーゼンラート』ですが、1944年、第二次世界大戦によって、大部分が破壊されてしまったそうなんです。

それでも戦後の1947年に運行を再開しています。

 

ヨーロッパらしい、温かみのあるライトアップされた観覧車ですネ。

赤いゴンドラは“20人乗り”というくらいなので、鉄道車両みたいな形で、立派な大きさをしています。

 

”現在も動いている観覧車”の中で、“日本で最も古い”のは

北海道函館市の『函館公園』の中にあります遊園地、『こどものくに』の観覧車です。

 

誕生は今から75年前、1950年(昭和25年)です。

高さ:12m、1周約4分。

ゴンドラは“長イス式の2人乗り”で、コンパクトな観覧車です。

このゴンドラですが、“窓のない、オープンエアタイプ”のため、

景色や風をダイレクトに感じることができるそうです。

頂上からは、函館の海も見ることができるんだそうです。

2019年には、国の『有形文化財』に登録されています。

 

【感想】

これはコンパクトで可愛いです。

スキー場のゴンドラがクルクル1周するイメージですかネ。

形や色、それぞれに個性があって、なんか楽しいですネ。

 

4/10(木)  『観覧車の豆知識②』

現在、“世界で最も大きい観覧車”は、アラブ首長国連邦ドバイにあります『アイン・ドバイ』です。

2021年に誕生し、一時、改修工事のためお休みしていましたが、現在は再開しています。

直径も高さも250mで、“世界で最も高い観覧車”でもあります。

 

1周約40分。ゴンドラの数は48個あって、一度に1750人ものお客さんを乗せることができるんだそうです。

そしてゴンドラの中ですが、真ん中にイスがあって、さらに貸し切ることができるので、

この中でパーティーをされる方もいるんだそうです。

 

・・・わぁ~、すべてがダイナミックです。私はちょっとこれ、怖いかもしれないですネ。

でも、景色も室内のインテリアも圧巻の観覧車です。

 

“日本で最も大きな観覧車”は、大阪・吹田市にあります大型複合施設『EXPOCITY(エキスポシティ)』の

『OSAKA WHEEL(オオサカホイール)』です。

2016年の誕生で、高さ:123m、ゴンドラの数は72台。1周約18分です。

 

さらに大きな特徴として、すべてのゴンドラの床がシースルーになっています。

それでも“シースルーは怖いです。不安です”という方のために、

足元が見えないようにマットを敷いてくれるそうですよ。

さらにベビーカーや車イスのままでも乗ることができたり、“VIP用のゴンドラ”があったりなど、

様々なサービスがいっぱいの観覧車です。

 

【感想】

これもすごい!シースルーなんて私はもう怖いです(汗)。ビビッてしまいますネ。

でも、マットを敷いてくれたり、車イスのままでも乗れるというのもイイですよネ。

 

 

4/11(金)  『観覧車の豆知識③』

日本には“個性豊かな観覧車”がいくつもあります。

例えば、東京・文京区の『東京ドームシティ』に、

2003年に誕生した観覧車、『ビッグ・オー』は、“世界で初めて”の『センターレス観覧車』です。

 

これは”円の中心にあるはずの軸の部分がない観覧車”で円の真ん中の部分がポッカリと開いています。

その開いたスペースにはレールが通っていて、ジェットコースターが走り抜けて行きます。

・・・軸がない。すごい画期的なことですよネ。

 

そして、この『ビッグ・オー』ですが、高さは約80m。

40台のゴンドラが付いていて、1周約15分で回っています。

実はこのゴンドラには、こちらも“世界で初めて”というカラオケ機能が付いているそうなんです。

 

他にも、神奈川県横浜市の『よこはまコスモワールド』にあります『コスモクロック21』は

“世界最大の時計機能付き大観覧車”です。

高さ:112.5m、定員:480人で、2016年には『ライトアップ』や『イルミネーション』、『時計のパネル』、

すべてを“フルカラーLED”へとリニューアルしました。

そして、“横浜のシンボル”として親しまれています。

 

【感想】

『よこはまコスモワールド』、去年の冬に行ってきました。

どこから見ても時間が分かるし、ライトアップ、キレイでしたねぇ。

観覧車って、もはや“街の顔”ですよネ。

人々の夢を乗せて大きく回る観覧車。素敵な乗り物です。

 

【今週の感想】

観覧車、子どもの頃からおなじみですが、私が子どもの頃のイメージとは、大きく変わりましたネ。

どれだけ進化するんだろう?って思ってしまうほど、時代とともに大きく進化していますよネ。

本当に街のシンボルです。

今回、ほんの少ししかご紹介できませんでしたが、皆さまにとって想い出深い観覧車、きっとあると思います。

そんな想い出の観覧車、いつまでも在ってほしいですネ。

 

【お知らせ① 次週(4/14~)からのテーマ】

“日本の文化を象徴するもの”のひとつ、『本音と建前』についてです。

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

◆オープニング  ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

◆エンディング  ♪To Be  /  モントルー

パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/