“たくさんの動物たちを見ることができる場所”、『動物園』についてです。
■今週(3/17~3/21)のテーマ:『動物園』
3/17(月) 『動物園の役割』
公益財団法人『日本動物園水族館協会』さんによりますと、動物園には4つの役割がある・・・としています。
1つめは、『種(しゅ)の保存』です。
動物園では“珍しい生き物”を見ることができますよネ。
その一方で、“珍しい=動物の数が少なくなっている”ということでもあるんだそうです。
そのため動物園では、地球上の野生動物を守って、次の世代に伝えていく責任を担い、
繁殖活動にもチカラを入れています。
2つめは、『教育・環境教育』です。
本や映像からでは得ることのできない“生き物たちの匂い”ですとか、
“鳴き声”を実際に体験できるのも、動物園の特徴です。
さらに“この生き物は、どんなところに住んでいるの?”とか、
“何を食べるの?”という質問に答えるのも、動物園の役割だそうです。
3つめは、『調査・研究』です。
野生の動物たちが住める場所が少なくなっていく中、
動物園では野生の動物を“新しく捕まえてくる”のではなく、“飼育している動物”を増やそうと努力しています。
そして動物たちの生態をよく知るために、研究もしています。
そして4つめは、『レクリエーション』です。
楽しい時間を提供している一方で、“命の大切さ”や“生きることの美しさ”を感じ取ってもらえる
“レクリエーションの場”が動物園なのだそうです。
【感想】
4つの役割。なるほど。そうですよネ。
ただ“可愛い”、“アッ、こっち向いた!”、“あれ?何してるんだろう”、
“アッ、こんなモノ食べるんだ”という興味からも、動物園の理解はつながりますし、
まずは見てるだけでも癒されますしネ。
3/18(火) 『動物園の歴史』
今も現存する、世界で最も古い動物園は、オーストリア・ウィーンにあります『シェーンブルン動物園』です。
“シェーンブルン”とは“美しい泉”という意味で、『シェーンブルン宮殿とその庭園群』は、
1996年にユネスコの『世界文化遺産』に指定されています。
まさに、“美しい泉の宮殿の中にある動物園”です。
そんな『シェーンブルン動物園』ですが、1752年、
当時の神聖ローマ帝国の皇帝フランツ1世が、皇后マリア・テレジアのために造ったとされています。
1752年といえば、日本は江戸時代後半で、この時代に既に動物園が存在していたことになります。
当初は、マリア・テレジアのための動物園でしたが、その後、市民にも公開されるようになりました。
そして近代になると、“ヨーロッパで最も優れた動物園”に贈られる賞を何度も受賞しています。
その後、1794年にフランス・パリに『パリ植物園付属動物園』がオープンし、
これが“世界で2番目に古い動物園”とされています。
フランス革命が起きた際、ベルサイユ宮殿にいた動物たちをこの場所に連れてきたそうです。
そして1800年代になると、ロンドン(イギリス)、アムステルダム(オランダ)、
アントワープ(ベルギー)、ベルリン(ドイツ)など、次々と動物園がオープンしていきます。
【感想】
ウィーンから動物園は始まったんですネ。
奥さまのために動物園を造るなんて、愛のスケールがすごいですネ。
でも、捕獲してきた動物たちを集めて飼育する・・・。
考えてみると、すごく大変なことだったと思いますよネ。
3/19(水) 『動物園の豆知識①』
日本には“動物園の原型となるもの”が江戸時代には存在していた・・・といわれています。
当時、『孔雀茶屋(くじゃくぢゃや)』や『花鳥茶屋(かちょうぢゃや)』、
『鹿茶屋(しかぢゃや)』と呼ばれる飲食店で、キレイな鳥や珍しい動物が“見世物”として飼われていたそうです。
このように当時は、“お店の宣伝”のために動物が飼育されていました。
動物園は英語で、『Zoo(ズー)』ですよネ。
正式には『Zoological Park(ズーロジカル・パーク)』や
『Zoological Garden(ズーロジカル・ガーデン)』だそうです。
『Zoological』とは“動物学”という意味で、直訳すると“動物学の公園・庭”なんですネ。
それを『動物園』と訳したのは、福沢諭吉さんだそうです。
幕末の頃、福沢諭吉さんは幕府を代表して、ヨーロッパへ渡った際、
『Zoological Garden』という言葉を目や耳にしました。
そして日本に戻ると、自分の著書の中で『動物園』という言葉を初めて使いました。
その後、『動物園』という言葉とともに、ヨーロッパのように
“日本でも動物園を作りましょう”というが考えが広まっていきました。
そして1882年(明治15年)、“日本で初めての動物園”が誕生しました。
それが東京の『上野動物園』です。
【感想】
『動物学公園』という意味の動物園。なるほど。
上野動物園は。私には子どもの頃の想い出とともになじみ深く、一番好きな動物園ですネ。
パンダも可愛いし・・・。
私のお気に入りは、ゴリラ。ゴリラっておもしろいんですよネ。
ずーっと見てて飽きないんですよ。
・・・なんか話しているうちに、上野動物園にまた行きたくなりました。
3/20(木) 『動物園の豆知識②』
1882年(明治15年)、“日本で初めての動物園”、『上野動物園』が東京にオープンしました。
この年、上野公園に博物館が誕生しましたが、上野動物園はその付属施設として造られました。
そして動物園に集められたのは、“日本産の動物”が中心だったそうです。
その後、牛や馬などの“家畜”が展示に加えられ、
さらにトラを始めとする、“外国産の珍しい動物たち”が集められました。
そんな上野動物園ですが、“日本を代表する動物園”で、様々な歴史を築き上げています。
その1つに、1972年(昭和47年)には、
ジャイアントパンダの『カンカン』と『ランラン』が、中国からやって来ました。
“本物のパンダ”を見るのは初めてですから、連日、たくさんのお客さんが訪れ、1大ブームが起こりました。
そして現在、2021年6月に生まれた
オスの『シャオシャオ』とメスの『レイレイ』の2頭のパンダが上野動物園にいます。
『シャオシャオ』と『レイレイ』の両親、『リーリー』と『シンシン』も
一緒に暮らしていたんですが、去年2024年9月に中国に返還されました。
ちなみに、上野動物園がオープンした日は3月20日。
つまり今日が“上野動物園のお誕生日”で、今日で143歳になりました。おめでとうございます!
【感想】
上野動物園、143歳。素晴らしい歴史ですネ。
戦争中の大変な時代も乗り越えて、シンシンたちとの別れもあったり、いろいろなご苦労があると思いますが、
私たちに夢や希望、癒しを与えてくださって、本当にありがたいと思います。
3/21(金) 『動物園の数』
『日本動物園水族館協会』さんに登録されている動物園の数は、
2024年11月現在で、『89』です。
その中で“一番北にある動物園”は、北海道旭川市にあります『旭山動物園』です。
1951年(昭和26年)、札幌市に“北海道で初めての動物園”、『円山(まるやま)動物園』がオープンしました。
続いて1963年に、帯広市に『おびひろ動物園』がオープンすると、
“旭川にも動物園を”という声が挙がるようになりました。
それを受けて、1967年に『旭山動物園』がオープンしました。
逆に“一番南にある動物園”は、沖縄県沖縄市にあります、『沖縄こどもの国』で、1970年にオープンしました。
1970年ということは、沖縄がアメリカから日本に返還される2年前で、
返還を記念して、この動物園が計画されたそうです。
沖縄にはもう1つ動物園がありまして、名護市にあります、『ネオパークオキナワ』です。
正式名称は『名護自然動植物公園』で、1992年(平成4年)にオープンしました。
【感想】
日本各地にある動物園、皆さんの想い出もそれぞれにあるのではないでしょうか。
動物から教わることって多いですよネ。
私も煮詰まった時に動物を見ていて、“アッ、クヨクヨしてもしょうがないな”、
“こんなふうに、生きることに一生懸命やっていけば、きっとイイことあるなぁ“
・・・なんて思ったことがあります。
大人の方たちも息抜きに、動物園に行くのも良いかもしれませんネ。
【今週の感想】
動物園って、誰もが子どもの頃に行ったことがあるところですよネ。
それまでイヌとかネコは間近に見たことがあっても、
ゾウとかペンギン、キリン、ライオンなどは、本やテレビの中でしか見たことがなかったので、
初めて間近で見た時の驚きは、今も覚えています。
小さい頃から、たくさんの想い出を作ってくれて、そしていろいろ学ばせてくれる動物園に、本当に感謝です。
【お知らせ① 次週(3/24~)からのテーマ】
“ハガキや封書など、郵便物に貼るもの”、『切手』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング ♪To Be / モントルー
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