羽田美智子のいってらっしゃい

2025.02.28

2025年2月24日週 テーマ「昭和のアニメPART2」

昨年お送りした時、“第二弾を!”というリクエストをいただきましたので・・・。

私がよく見ていた『昭和のアニメPART2』です。

 

■今週(2/24~2/28)のテーマ:『昭和のアニメPART2』

2/24(月) 『ハクション大魔王』   

 

◆♪ ハクション大魔王の歌 / 嶋崎由理

 

『ハクション大魔王』は1969年(昭和44年)10月から1970年9月まで放送されました。

小学生のカンちゃんはある日、自宅の屋根裏で魔法の壺を見つけます。

そしてカンちゃんがクシャミをすると、その壺からハクション大魔王が

“呼ばれて飛び出て、ジャジャジャジャ~ン!”と飛び出します。

 

こうして壷の持ち主となったカンちゃんに、“呼び出した者の願いを何でも叶える”と告げます。

ところがハクション大魔王はドジで、カンちゃんの願いに対し、叶えるどころか、いつも失敗ばかりなんです。

さらにハクション大魔王には、『アクビちゃん』という可愛い娘さんがいます。

あくびをすると壺から飛び出す、イタズラ好きな子で、『アクビ娘の歌』もあったんです。

 

◆♪ アクビ娘の歌 / 堀江美都子

 

アニメが始まって最初の頃は、この曲がエンディングテーマでしたが、

途中から先程の『ハクション大魔王の歌』とチェンジして、オープニングテーマになりました。

そして2020年には、新作『ハクション大魔王2020』が放送されています。 

 

【感想】

懐かしいなぁ~。大好きなアニメでした。

アクビちゃんが可愛くて、好きなキャラクターでしたネ。

クシャミをすると、壺の中からハクション大魔王が出てきて、

願いごとを叶えて、かつ相手がクシャミをしないと、壺の中に帰れない・・・というルールがあるんですよネ。

しかし“最終回のお別れのシーン”は泣けてしまうんですよネ。

これは必見のアニメです。もう一度、皆さん、観てみてはいかがでしょうか。

 

【参考:最終回のあらすじ】

ハクション大魔王とアクビちゃんは、大魔王の父・大々魔王から

“あと1回、呼ばれて引っ込んだら、掟に従い、壺の中(魔法の国)で、

100年間の眠りにつかなければならない”と宣告されます。

そのことを知ったカンちゃん達は、二人が壺の中へ戻らないように

いろいろと作戦を立て、さらにクシャミもあくびもしないように、必死で我慢します。

それでも二人が壺の中へ帰る月食の夜、不思議な力が働き、

カンちゃんのお父さんはアクビを、カンちゃんはクシャミをしてしまいます。

二人は別れを惜しみながら壺の中へと消え、さらに壺は宙に浮き、動き始めます。

カンちゃん達は泣きながら追いかけるも、壺は月に向かって飛び立っていきました。

 

2/25(火)   『サイボーグ009』

◆♪ サイボーグ009 / 東京マイスタージンガー

 

『サイボーグ009』は、石ノ森章太郎さん原作のSF漫画で、1964年(昭和39年)から連載が始まりました。

テレビアニメがスタートしたのは、1968年4月からです。

 

主人公の島村ジョーは、レース中の事故から奇跡的に生還し、

サイボーグ手術によって、不死身の『サイボーグ009』として生まれ変わります。

 

他にも、同じくサイボーグとなった仲間たちに、

天才赤ん坊で、超能力者の『001イワン』。飛行能力を持つ、『002ジェット』。

視覚能力と聴覚能力に優れた、『003フランソワーズ』。全身が隠し兵器の『004アルベルト』。

怪力のネイティブ・アメリカン、『005ジェロニモ』。火を噴く能力を持つ、『006張々湖(ちゃんちゃんこ)』。

変身能力を持つ、『007グレート・ブリテン』。そして、水中で活動できる能力を持つ、『008ピュンマ』がいます。

 

この9人のサイボーグたちが、生みの親で良き理解者であるギルモア博士の指示で、

世界の平和を脅かす敵を相手に戦い続ける・・・という物語です。

 

【感想】

『サイボーグ009』は、本当に好きなアニメでした。

1人1人が特別な能力があり、力を結集して敵と戦う・・・。

ギルモア博士が“お父さん”で、一致団結した家族のような物語でしたネ。

子どもには『善』と『悪』を教えたり、仲間の大切さや友情、

助け合いなどを伝えてきた、そういうアニメだったと思います。

 

2/26(水)  『キャンディ キャンディ』

◆♪ キャンディ キャンディ / 堀江美都子

 

『キャンディ キャンディ』は、原作:水木杏子(みずき・きょうこ)さん、

絵:いがらしゆみこサンによる少女漫画です。

テレビアニメは、1976年10月から1979年2月まで放送されました。

 

主人公の少女・キャンディは、児童養護施設『ポニーの家』で育ったおてんばで、天真爛漫な少女。

“初恋の人”は6歳の頃、ポニーの丘で出会った“丘の上の王子様”です。

 

その後、キャンディは大富豪・アードレー家の総長『ウィリアム大おじさま』によって、

アードレー家の養女になりますが、様々な試練に見舞われます。

 

お互いに想いを寄せるアンソニーが、落馬事故で突然、天国へ・・・。

その後も、恋人・テリィとの別れや、記憶を失くし、キャンディが面倒を見ていたアルバートさんの失踪、

さらにキャンディの良き理解者、ステアの戦死など、キャンディは悲しみに打ちひしがれていきます。

 

そしてキャンディは心の傷を癒すため、ポニーの丘に帰りますが、

そこに現れたのは、失踪していたアルバートさんでした。

記憶を取り戻していたアルバートさんは、実は『ウィリアム大おじさま』で、

さらにキャンディの“初恋の人”、“丘の上の王子様”であることが判明します。

 

【感想】

『キャンディ キャンディ』は私が小学生の頃、心をわしづかみにされたアニメです。

ある意味、“悲劇のヒロイン”ですが、健気で明るく正しく生きていれば、

最後は最高に幸せになれる・・・と思わせてもらったアニメです。

また、憎まれ役のイライザが上手でね。

“憎まれ役がいるからヒロインが立つ”ということを大人になってから知った名キャラクターです。

 

2/27(木)  『ルパン三世』

◆♪ ルパン三世のテーマ 

 

『ルパン三世』は、モンキー・パンチさん原作の漫画で、1967年(昭和42年)から1969年まで連載されました。

主人公は“怪盗”アルセーヌ・ルパンの孫、『ルパン三世』。

そんなルパンが、“射撃の名人”次元、“剣の名人”石川五ェ門、“謎の美女”峰不二子といった仲間と、

世界中をまたにかけて大泥棒をくり広げます。

その“ルパン逮捕”に執念を燃やすのが、銭形警部。

お子さんから大人まで楽しめる作品として、今も根強い人気を誇っています。

 

テレビアニメの最初のシリーズが放送されたのは、1971年10月から1972年3月まで。

その後、2021年までにシリーズ第6作が放送されています。

 

他にもテレビスペシャルとして、長編作品や映画も数多く作られています。

その中でも1979年公開の映画『ルパン三世 カリオストロの城』は“最高傑作”といわれ、

昭和・平成・令和と時代を超えて、多くのファンから支持されています。

 

【感想】

ルパン~。イイですよネ。次元も渋くてカッコ良く、石川五ェ門は男の色気、

不二子ちゃんはオンナの色気たっぷりで、登場人物がそれぞれ魅力的でした。

銭形警部もしぶとくて、ケガしないんですよネ。何をしても(笑)。

ケガしてもすぐ治るんですよネ。

本当に1人1人キャラ立ちして、面白いですネ。

またこの音楽がイイんですねぇ。とにかくキレが良く、哀愁もあって、『ルパン三世』は傑作ですよネ。

 

2/28(金)  『タッチ』

◆♪ タッチ / 岩崎良美

 

『タッチ』はあだち充(みつる)さんによる、高校野球を題材にした青春漫画で、

1981年(昭和56年)から1986年まで連載されました。

アニメは1985年3月から1987年3月まで、放送されています。

 

主人公は、双子の上杉達也君と和也君。そして、幼なじみの浅倉南ちゃん。

微妙な三角関係の中、和也君は南ちゃんの“南を甲子園に連れてって”という夢を叶えるため、

甲子園の予選の決勝に向かいますが、その途中で突然、天国へと旅立ってしまいました。

そんな和也君に代わって達也君が、甲子園出場を目指す・・・という物語です。

 

主題歌は何度かチェンジされていますが、

その中でも初期の主題歌で、この岩崎良美さんの『タッチ』が、一番印象強いのではないでしょうか。

そして、日髙のり子さんによる南ちゃんの声も印象深いですよネ。

またアニメ以外にも、『タッチ 背番号のないエース』など、映画も公開されています。

 

【感想】

シャレではないんですけども、あだち充さんの絵のタッチも良くて、本当に素敵なアニメなんですよネ。

何ともいえない3人のバランス。

1人欠けてそれぞれが哀しみを抱えながら、不器用にも向き合っていく過程が丁寧に描かれています。

昭和のアニメ、懐かしいし、ホントにそのアニメの中に教え、学びがあるなぁって思います。

 

【今週の感想】

今回、皆さまからリクエストをいただき、第2弾をお送りさせていただきました。

ありがとうございます。

長年愛され続けているアニメの場合、シリーズ化されている作品も数多くありますが、

どのシリーズに最初に出会ったかによって、記憶も印象も違ってきますよネ。

・・・といいますのは、『サイボーグ009』のお話をさせていただいた時、

“主題歌は『誰がために』でしょう!”という感想が結構あったそうなんですネ。

調べましたら、アニメシリーズ第2作(1979年)の主題歌が『誰がために』でした。

それだけ皆さまの、アニメに対する想いが熱いことを実感させていただきました。

またいつかPART3をお送りしたいと思いますので、よろしくお願いします。

 

【お知らせ① 次週(3/3~)からのテーマ】

新年度を前に、買い替える方もいらっしゃるのでは・・・?

『お財布』についてです。

【お知らせ② 番組で使用しているBGM】

◆オープニング  ♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ

◆エンディング  ♪To Be  /  モントルー

パーソナリティ
  • 羽田美智子
    羽田美智子
    羽田美智子

    羽田美智子

    茨城県出身。1988年デビュー。女優として映画、ドラマ、CMなどで活躍中。94年、映画『RAMPO』でエランドール賞新人賞などを受賞。95年、映画『人でなしの恋』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『花嫁のれん』(東海テレビ系列)シリーズ、『特捜9』(テレビ朝日)シリーズ、『おかしな刑事』(テレビ朝日)シリーズ、『ひよっこ』(NHK)など、数々の人気ドラマに出演している。2019年、実家の屋号である”羽田甚”を引き継ぎ、ネットショップ『羽田甚商店』をオープン。自身の五感を通して「本当にイイ!」と思ったものだけを紹介・販売している。
    羽田甚商店:https://hadajinshop.co.jp/