“名作”と呼ばれる映画には、素敵な音楽が流れています。
そこで『映画の音楽』についてです。
■今週(4/29~5/3)のテーマ:『映画の音楽』
4/29(月) 『ニュー・シネマ・パラダイス』
♪ ニュー・シネマ・パラダイス 愛のテーマ
1988年のイタリア映画で、日本では翌1989年に公開されました。
シチリア島の小さな村が舞台で、村には『パラダイス座』という映画館がありました。
そのパラダイス座に、親に内緒で通い続ける少年『トト』は大の映画好き。
やがてトトは、映画をスクリーンに映し出す職人さん、映写技師の『アルフレード』と心を通わせるようになります。
トトの少年時代を演じたサルヴァトーレ・カシオさんは、当時10歳。
そしてアルフレードを演じたフィリップ・ノワレさんは、当時58歳でした。
【感想】
私はアルフレードの部屋が火災になってしまい、倒れているところを、10歳のトトが泣きながら助けるシーンで、まず号泣。
そしてアルフレードに背中を押されて、町を出て行くシーンで号泣。
最後、アルフレードが亡くなり、葬儀の後、
アルフレードが大切に持っていた、トトとの想い出のフィルムを流すシーンで大々号泣して・・・。
総計、何回観たでしょう。映画館に10回は通った、想い出の映画です。
そして映画館を出た時、知り合いにバッタリ会って、泣きじゃくっていたので、
“どうした?何があったの?”と心配をかけた想い出の映画でもあります。
音楽とともに映画の1シーン、1シーンが思い出される名画だと思います。
4/30(火) 『ゴッドファーザー』
♪ ゴッドファーザー 愛のテーマ
『ゴッドファーザー』は、アメリカのマフィアの内幕を描いた小説を、
フランシス・コッポラ監督が映画化した、壮大なファミリードラマです。
1972年にPART1が公開されました。
“マフィアのドン”として、一代でファミリーを築きあげたイタリアの移民で
主人公の『ビトー・コルレオーネ』を、マーロン・ブランドさんが演じています。当時48歳です。
その後、1974年にPART2、1990年にPART3が制作され、日本でもそれぞれ翌年に公開されています。
PART2は、ロバート・デ・ニーロさん演じる“若かりし頃のビトー・コルレオーネ”が、
ファミリーの中でどのように“ドン”に昇りつめていったか?という“過去”。
さらにビトーの跡を継いで“ドン”となった、アル・パチーノさん演じる『マイケル』の“現在”の2つのストーリーで構成されています。
そして PART3では、マイケルの苦悩の“晩年”が描かれています。
【感想】
当時、私が観た時は、この“むごさ”、“残虐さ”に目をそむけたくなるシーンがたくさんありましたネ。
頼みごとに“NO!”と言った人のベッドに、その人の愛馬の首を切り落として入れていたり、
女性に対しても容赦なかったり、非常無情で怖かったです。
ですが、映像の美しさ、衣装、ヘアメイク、音楽、そして名優たちの演技、栄枯盛衰の滅びの美学・・・。
とにかくすごく芸術性のある映画です。
このテーマソングも人生の哀愁を感じて、素晴らしいですよネ。
5/1(水) 『ノッティングヒルの恋人』
♪ She / エルヴィス・コステロ
『ノッティングヒルの恋人』は、1999年公開のイギリス映画です。
“ノッティングヒル”とは、ロンドン西部にある街の名前で、この作品の舞台になっています。
ジュリア・ロバーツさん演じる、ハリウッド女優『アナ』と、
ヒュー・グラントさん演じる、旅行のガイドブック専門店の店長で
“冴えないバツイチの男性”、『ウィリアム』とのラブストーリーです。
ジュリア・ロバーツさんは当時31歳、ヒュー・グラントさんは38歳。
作品の中では、いろいろあって、“アナがウィリアムから別れを告げられるシーン”というのがあるんですが、
その時、アナがこう言うんです。
『私もひとりの女よ。好きな男の人に、愛して欲しいと願っているの。』
このセリフは“名言”として伝えられているそうです。
【感想】
何と言っても、ジュリア・ロバーツの美しさ。
当時、現代版の『ローマの休日』といわれていましたが、お姫さまと知的な文科系男子のラブストーリー。
行ったことがないノッティングヒルという街が、ロマンティックに思える素敵なラブストーリーでした。
私はこの音楽が大好きで、コステロの声と女性を賛美する歌詞がとってもとっても大好きです。
美人に振り回されるダメなヒュー・グランドを応援したくなる映画でもありました。
・・・今聴いても名曲です。
5/2(木) 『男と女』
『男と女』は、1966年公開のフランス映画です。
アヌーク・エーメさん演じる『アンヌ』と、ジャン=ルイ・トランティニャンさん演じる『ジャン』との“大人のラブ・ロマンス”です。
映画をご覧になったことがない方でも、この音楽はご存知ではないでしょうか?
♪ 男と女 / フランシス・レイ
映画で流れる、フランシス・レイさんのこの音楽も本当に素敵ですよネ。
物語は、映画監督の助手をしている『アンヌ』、そして、カー・レーサーの『ジャン』。
お互いパートナーを亡くし、それぞれお子さんがいるんですが、偶然にも、同じ全寮制の学校に預けていたんです。
その帰り道、二人は運命的に出会って、魅かれ合っていくんですが・・・というストーリーです。
アヌーク・エーメさんは当時34歳。
ジャン=ルイ・トランティニャンさんは35歳。
その後、1986年には『男と女2』が、2019年には『男と女 人生最良の日々』が制作され、
それぞれ翌年に日本でも公開されています。
【感想】
私、この映画を初めて観た時に、モノローグがすごく良かったんですネ。
“男と大きなイヌが似合う”とか、“彫刻は(アルベルト・)ジャコメッティ(彫刻家)”だとか、
モノローグのセリフの世界観がとっても素敵で、セリフはすごく少ないんだけど、
“映像で見せる映画だな”って思ったんですネ。
大人同士の美しいラブストーリーで、二人のラブシーンがですネ、吐息が映っているように繊細で、
タメ息が出ちゃうくらい美しいんですネ。 本当にあこがれました。
“歳を重ねることは美しい”と教えてくれる映画と音楽だなと思います。
さすがフランス映画ですネ。
5/3(金) 『トップガン』
♪ 愛は吐息のように(トップガン・愛のテーマ) / ベルリン
『トップガン』は1986年公開のアメリカ映画です。
アメリカ海軍が設立した『トップガン』と呼ばれるエリート・パイロットの養成機関を舞台に、
訓練生たちの青春を描いた作品です。
主人公『マーヴェリック』を演じたのは、公開当時23歳だったトム・クルーズさん。
この作品をキッカケに、その後、ハリウッドスターとなったことから“出世作”といわれています。
そんなマーヴェリックの親友で、
不慮の事故で亡くなってしまう『グース』の奥さま、『キャロル』を演じたのが、当時24歳のメグ・ライアンさん。
この作品で注目を浴びるようになりました。
2022年には、同じくトム・クルーズさん主演の待望の続編『トップガン マーヴェリック』が公開され、こちらも話題となりました。
さらに今年1月、シリーズ第3弾が制作中であることが明らかになっています。
【感想】
皆さんは『トップガン』と聞けば、『デンジャー・ゾーン』を思い浮かべるかと思います。
でも私はこの『愛は吐息のように』がとてもロマンティックで、好きなんですネ。
『トップガン』は私が初めてデートで行った映画ですネ。
イヤ~、トム・クルーズ、カッコ良かったなぁ・・・。
メグ・ライアンの演技も光っていて、ずっと記憶に残る演技ですよネ。
ラブシーンが美しくて、空を飛ぶシーンがカッコ良くて、そして音楽が盛り上げる・・・。
まさに映画は総合芸術だなぁ・・・って思います。
今週はずっと映画の音楽を聴いていて、朝から盛り上がりました。
皆さんはどんな映画音楽が好きですか?
【今週の感想】
今週はいつもと雰囲気を変えてお送りしましたが、いかがでしょうか?
“『ニュー・シネマ・パラダイス』の音楽を聞くと、自然に涙が流れます”とか、
“私も『トップガン』は『愛は吐息のように』のほうが好きです”とか、
いろいろ感想をいただきました。ありがとうございます。
やっぱり名作と呼ばれる映画には、素敵な音楽が流れていますよネ。
そしてその音楽を聴くと、自然とそのシーンが浮かんでくる・・・。
本当に素敵だなって思います。
素晴らしい映画と音楽に出会えたことに感謝です。
【お知らせ① 次週(5/6~)からのテーマ】
人を称える言葉の1つに『名人』があります。
よく目や耳にする言葉ですが、『名人』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング
♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング
♪To Be / モントルー
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