新年度の始まりにあたり、『新年度』についてです。
■今週(4/1~4/5)のテーマ:『新年度』
4/1(月) 『年度とは』
暦では1年は“1月1日から12月31日まで”です。
この“暦の1年”とは別に、“1年の区切り”として使われているのが『年度』です。
この『年度』には、いくつか種類がありますが、
国や地方公共団体では“4月1日から翌年の3月31日まで”をひと区切りとする、『会計年度』というのを取り入れています。
この会計年度に従って、新年度の始まりは今日4月1日から・・・となっています。
それによって同じ年でも、その月によって年度が違ってきます。
例えば今年2024年でも、“1月から3月まで”は“2023年(令和5年度)”で、
“4月から来年2025年3月まで”は、“2024年(令和6年度)”になります。
この会計年度が最初に導入されたのは、1869年(明治2年)。
それまで年度の始まりは、“4月”ではなく“10月”で、そして“翌年の9月まで”を“年度の期間”としていたそうです。
その理由ですが、当時は税金を“お金”ではなく、“お米”で納めていました。
そのため会計年度の期間も、“お米を収穫する時期”の10月始まりに合わせたそうなんです。
その後、会計年度の始まりは、“1月”や“7月”に変更され、最終的に“4月”になったのは、1886年(明治19年)です。
【感想】
“10月始まり”とか“1月始まり”、“7月始まり”の年もあったんですネ。
私はクルマを運転するので、12月の年末と3月の会計年度末は、
“道路が混むなぁ”とか、“工事が多くなるなぁ”って肌で感じますネ。
4/2(火) 『新年度の始まり』
日本では、国や地方公共団体が“4月1日から翌年の3月31日まで”をひと区切りとする『会計年度』を取り入れているため、
新年度の始まりは4月からとなっています。
会計年度が“4月始まり”になったのは、1886年(明治19年)です。
その理由として、当時の日本の主な産業は『農業』、特に『お米づくり』でした。
そのため国民は、秋に収穫したお米を現金に換えて、税金として納めていました。
その工程ですとか、政府が納められた税をチェックしたり、次の年の予算の編成のことなどを考えると、
最終的に“4月始まり~翌年3月終わり”が最適という結論になったそうです。
このように“会計上の問題から”というのが、理由の1つです。
他にも当時、日本に大きな影響力を持っていたイギリスが年度の区切りを『4月1日から3月31日まで』としていました。
日本もそれにならって、同じように4月を新年度の始まりにした・・・といわれています。
日本やイギリスと同じように、4月を新年度の始まりとしているのはインドやデンマーク、カナダなどで、
多くの国は暦と同じように『1月から12月まで』としているそうです。
そんな中、アメリカは『10月から翌年9月まで』だそうです。
【感想】
多くの国では1月からが新年度なんですネ。
“4月からが新年度”というのが体になじんでしまっていて、
急に“9月から”とか“10月から”って言われたら、不思議な感覚になるんでしょうネ。
“学校が始まるのは4月”、“税金を納めるのは3月まで”というリズムが深く染み込んでいる私です。
4/3(水) 『学校の年度①』
日本では学校も4月から『新年度』が始まります。
学校の新年度が4月始まりの理由ですが、諸説あります。
その中でも、国や地方公共団体が取り入れている『会計年度』が4月始まりなので、
それに合わせたから・・・という説が一般的とされています。
実際、会計年度が4月始まりになった1886年(明治19年)までは、外国の教育制度の影響で、“9月入学”というのが主流だったそうです。
ところが9月入学の場合、夏休みの関係で学年末試験の時期が6月頃になります。
その時期、日本は梅雨時で蒸し暑いため、学生さんたちの健康を考えて4月入学になった・・・という説もあるそうです。
その後、正式に『学校の年度は4月1日に始まり、3月に終わる』と定められました。
ところが学校の年度が“4月始まり”というのは、日本以外ではインドやパキスタンなど、世界的にも少ないそうです。
イギリスやドイツ、フランス、アメリカ、カナダなど、多くの国では、“9月始まり”なんですネ。
これは夏休みの終了とともに、新しく学校の年度が始まることを意味しているそうです。
日本でも“世界に合わせて、9月始まりにすべきでは?”という声が以前からあがっていますが、実現までには至っていません。
【感想】
過去に日本でも“9月始まり”という年があったんですネ。
世界に合わせると“9月始まり”がイイのかもしれませんけど、
あまりにも長い間、“4月始まり”に慣れてしまっているので、どうなんでしょうネ。
桜の咲く頃に入学式・・・というイメージがありますけど、
桜の季節も以前とはずれてしまってますしネ。
こういう年度というのも、ガラッと変わる日が来てもおかしくはないんですネ。
4/4(木) 『学校の年度②』
学校の年度は『4月1日から』と決められています。
ところが“4月1日生まれのお子さん”は、“4月2日以降に生まれたお子さん”よりも、学年は1つ上になります。
これは『1学年は4月2日生まれから、翌年の4月1日生まれまで』と定められているからなんですネ。
でも、どうして4月1日生まれのお子さんは、学年が1つ上になるのでしょうか?
これには“満何歳”という“年齢の数え方”が関係しているそうです。
法律では『小学校に入学する年齢は満6歳になってから迎える4月1日』となっています。
この“満6歳になるタイミング”が、4月1日生まれのお子さんに大きく影響しているそうなんです。
法律では『生まれた日を第1日目として年齢を計算する』と決められています。
それに照らし合わせると、“2018年4月1日生まれのお子さん”は2024年3月31日の24時(深夜0時)で、満6歳になります。
“満6歳”になったのが3月31日で、“満6歳”になって迎える4月1日は翌日。
つまり同じ2024年に迎えることになりますので、いわゆる“早生まれ”の扱いとなって、1つ上の学年になるそうです。
これが4月2日生まれになりますと、4月1日の24時(深夜0時)に“満6歳”になり、4月1日を迎えるのは翌2025年になるんですネ。
そのため小学校の入学は、次の年ということになるんですって。
【感想】
私たちはよく“学年は違うんだけど、同じ年に生まれたんだよネ“とか、
“学年一緒です”なんていう話題、よくしてますよネ。こういうことなんですよネ。
4/5(金) 『学校の年度③』
例えば同じ2018年生まれでも、4月1日生まれのお子さんは今年、小学校に入学ですが、
4月2日生まれのお子さんは、来年2025年の入学になります。
同じ4月生まれでも、誕生日が1日と2日では学年が1つ違うことになります。
これは法律では『生まれた日を第1日目として年齢を計算する』と決められているからで、
それに照らし合わせると、4月1日生まれのお子さんは、
前日の3月31日の24時(深夜0時)に1つ年を重ねることになるため、学年が1つ上になります。
そもそも、どうして“生まれた日の前日に1つ年を取る”と決められたのでしょうか?
これは『2月29日生まれの人への配慮』といわれています。
“誕生日当日に年を取る”と決めてしまうと、2月29日生まれの方の場合、
4年に一度の『うるう年』の時だけとなってしまいます。
そこで“誰もが平等に年齢を重ねることが出来るように・・・”と考えられたものなんですって。
“生まれた日の前日に1つ年を取る”のであれば、2月29日生まれの方も毎年、
“2月28日の24時・深夜0時”に年を重ねることが出来る・・・ということになります。
このように、いろいろ配慮した結果、同じ4月生まれでも、1日と2日では、学年が1つ違うことになったんだそうです。
【感想】
そっかぁ、うるう年のことが関係しているんですネ。
2018年4月1日に生まれたお子さんは今年、小学校に入学なんですネ。
2017年4月2日から2018年4月1日生まれのお子さんにとって、良い年度になりますように・・・。
ご入学おめでとうございます。
【今週の感想】
4月から新年度が始まりました。
この番組も2020年4月にスタートしてから丸4年を迎え、5年目に入りました。
これも日頃から聴いてくださっているリスナーの皆さまのおかげです。
本当にありがとうございます。
5年生になったこの番組も、引き続きよろしくお願いいたします。
【お知らせ① 次週(4/8~)からのテーマ】
おやつや間食、さらには“お酒のお供”としても人気の『落花生』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング
♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング
♪To Be / モントルー
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