いくつになっても、行くとワクワクしませんか?『遊園地』についてです。
■今週(8/28~9/1)のテーマ:『遊園地』
8/28(月) 『遊園地とテーマパークの違い』
『遊園地』を辞書で調べますと、『楽しく遊べるように、いろいろな遊具や設備を備えた施設』とあります。
そんな遊園地と似ているモノに、『テーマパーク』がありますが、この違いって何なのでしょう?
経済産業省では、『遊園地』とは『主に屋内、屋外を問わず、常設の遊戯施設が3種類以上あり、
フリーパスの購入、または料金を支払うことにより、施設を利用できる事業所』と定義づけています。
この場合の遊戯施設とは、観覧車やメリーゴーランド、ゴーカートなどです。
それに対して『テーマパーク』とは、『入場料を取り、特定の非日常的なテーマのもとに、
施設全体の環境づくりを行い、テーマに関連する常設かつ、有料のアトラクション施設があり、
パレードやイベントなどを組み込んで、空間全体を演出する事業所』としています。
詳しく説明しますと、遊園地には“全体を構成するテーマ”というのは特にありませんが、テーマパークには必ずあります。
そのため、テーマを演出するためのパレードやイベント、ショーが、テーマパークには必要ですが、遊園地にはなくても構いません。
そして、遊園地は遊戯施設・乗り物がメインですので、絶対になければなりませんが、
テーマパークにはあるとは限らない・・・といった違いがあります。
【感想】
“遊園地”、なんてワクワクする響きなんでしょう。
子ども達にとって、“夢の王国”ですよネ。
テーマパークというのは、なんか万博の時みたいに、何か学びがある・・・、そんなイメージが私にはあります。
私にとって、“初めての遊園地”ってどこだったんだろう?
皆さんの“遊園地デビュー”はどちらか、覚えていらっしゃいますか?
8/29(火) 『遊園地の歴史』
諸説ある中、“今も残っている世界で最も古い遊園地”は、デンマークにあります『デュアハウスバッケン』といわれています。
『バッケン』とも呼ばれていますが、オープンしたのは1583年。今から440年前です。
当時、日本は安土桃山時代ですから、戦乱の世の時代に、デンマークには既に遊園地があったんですネ。
ちなみにデンマークには、“世界で最も古いテーマパーク”といわれる
『チボリ公園』がありまして、こちらは1843年のオープンです。
“日本で今も残っている最も古い遊園地”は東京・台東区にあります『浅草花やしき』です。
江戸時代の終わり、1853年のオープンですから、今年で170年になります。
当初はお花などが植えられた庭園でしたが、明治時代になって遊戯施設が置かれるようになりました。
その後、関東大震災や戦争によって、閉園を余儀なくされた時代もありましたが、1949年(昭和24年)に
遊園地として再びスタートしています。
“一度も閉園することなく、現在も残っている最も古い遊園地”は大阪・枚方市にあります、『ひらかたパーク』です。
1910年(明治43年)、『香里(こうり)遊園地』としてオープンし、その後、現在の場所に移転し、『ひらかたパーク』と改められました。
【感想】
チボリ公園、数年前に行ったことがあるんですけども、
ロマンティックで夢があって、子どもも大人も、みんな目をキラキラして、ワクワクしていました。
日本では『花やしき』が、最も古い遊園地なんですネ。
ジェットコースターの音がすぐ近くで聞こえてきて、親近感のある遊園地ですよネ。
『花やしき』のネーミングも、浅草らしい素敵な名前ですネ。
8/30(水) 『遊園地の豆知識』
戦後になると、大型遊園地が次々と誕生しました。
例えば1950年(昭和25年)、埼玉県所沢市に『西武園ゆうえんち』がオープンしました。
1955年には、東京・文京区に『後楽園ゆうえんち』、現在の『東京ドームシティアトラクションズ』、
1964年には、東京・稲城市(いなぎし)に『よみうりランド』、
1966年には、三重県桑名市に『ナガシマスパーランド』、
さらに1971年には、岡山県倉敷市に『ブラジリアンパーク鷲羽山ハイランド』といったように、
現在でも人気の遊園地が、次々とオープンしました。
その一方で、様々な事情によって、惜しまれつつも姿を消してしまった遊園地もあります。
例えば、栃木県小山市にあった『小山ゆうえんち』や
東京・練馬区にあった『としまえん』、東京・世田谷区にあった『二子玉川園』、
神奈川県川崎市にあった『向ヶ丘遊園』、神奈川県横浜市にあった『横浜ドリームランド』、
静岡県御殿場市にあった『小田急御殿場ファミリーランド』、兵庫県宝塚市にあった『宝塚ファミリーランド』、
そして、福岡県福岡市にあった『かしいかえんシルバニアガーデン』などです。
【感想】
名前を聴いただけで、懐かしく思う方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
やはり子どもがたくさん生まれた時代に、遊園地が次々と誕生しているんですネ。
『小山ゆうえんち』のコマーシャルは、今でもよく覚えていますし、
閉園となった数々の遊園地には、皆さんの想い出がたくさんあると思います。
私は仕事終わりに『後楽園ゆうえんち』に行って、ジェットコースターに乗って思いっきり叫んで、
ストレスを発散していた時代があります。遊園地は、本当にありがたい存在です。
8/31(木) 『ジェットコースター①』
『ジェットコースター』は、遊園地で“花形”と呼ばれるアトラクションのひとつです。
この『ジェットコースター』という名前ですが、和製英語で、日本独自の呼び方なんですって。
英語では、『ローラーコースター』といいます。
『ジェットコースター』の名前が登場したのは、1955年(昭和30年)、東京・文京区にオープンした『後楽園ゆうえんち』、
現在の『東京ドームシティアトラクションズ』です。
名前の由来ですが、一説には『ジェット機のように速いローラーコースター』とか、
『ジェット噴射するように加速していく』という意味を込めて付けられたとされています。
当時の最高時速は55キロ。
現在では最高時速100キロを超えるジェットコースターも珍しくありませんが、その頃としては速かったんでしょうネ。
そんな『ジェットコースター』のルーツですが、諸説ある中、
アメリカで廃止になった炭鉱などで使われていた、輸送用のトロッコとする説があります。
それをもとに19世紀後半、アメリカ・ニューヨークの遊園地に、
現在のコースターのもととなる乗り物が登場しますが、スピードは時速10キロ程度だったそうです。
これはかなりゆっくりですよネ。
【感想】
私にとってはジェットコースター、ちょっと怖いかな(汗)。
若い頃はああいうの好きだったんですけど、だんだん怖くなってきましたネ。
昔、コマーシャルの撮影で、1日に30回くらい立て続けでジェットコースターに乗ったことがあるんですネ。
最初は楽しかったんですけども、だんだんコースが体になじんできて、
“次は右に曲がるな”とか“落ちるんだったな”って分かったら、
“怖い”というよりも“自分がジェットコースター”になってしまったなぁ・・・みたいなそういう経験があります。
あまり1日に何回も乗るものじゃないですよネ。
9/1(金) 『ジェットコースター②』
日本に初めてジェットコースターが登場したのは、1890年(明治23年)、政府が主催する、国内の生産物の博覧会でした。
常設のモノとしては、1952年(昭和27年)、兵庫県の『宝塚新温泉』、のちの『宝塚ファミリーランド』に登場した『ウェーブコースター』です。
『ジェットコースター』という名前が登場したのが1955年ですから、
『ウェーブコースター』のほうが早かったんですが、
『ジェットコースター』のほうが一般的な呼び方になりました。
日本に今も残る最も古いコースターは、1953年に東京の『浅草花やしき』に登場した『ローラーコースター』です。
ちなみに最高時速は、42キロだそうです。
参考までに現在、“世界で最も速い”といわれている、
アラブ首長国連邦のテーマパークにあるジェットコースターは、なんと!時速240キロ。いや~、すごい。
それと比べると『花やしき』の『ローラーコースター』は、かなりゆっくりです。
それでも、この『ローラーコースター』よりも、さらにゆっくりで、今も稼働しているのが、
東京・荒川区にあります『あらかわ遊園』の『ファミリーコースター』です。
最高時速は13.7キロで、“日本で一番遅いジェットコースター”を自称しているそうです。
【感想】
『ファミリーコースター』、のどかで可愛いらしい乗り物ですよ。
ホントにお子さんが喜びそうな、愛のある乗り物です。
遊園地は子ども達の夢を乗せて、大人にも笑顔を運んでくれる魅力的な場所ですネ。
【今週の感想】
遊園地に行くと、大人でもワクワクするのと同時に、前にも来たことがある遊園地だと、いろんなことが思い出されますよネ。
あそこに以前、あんな乗り物があったなぁ・・・とか、あまりに楽しくて走りまわっていたら、転んで泣いてしまった・・・とか。
子どもの頃、家族で行った遊園地の想い出は、今でも私の宝物です。
【お知らせ① 次週(9/4~)からのテーマ】
年齢や場所を問わず、いつでも手軽に楽しめるもの、
『トランプ』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング
♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング
♪To Be / モントルー
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