この時期、よく目や耳にする『宿題』についてです。
■今週(8/14~8/18)のテーマ:『宿題』
8/14(月) 『宿題とは』
『宿題』を辞書で調べますと、『学校の正規の授業時間以外に、主に家庭で行うように、生徒に課される学習や作業』とあります。
その一方で、会議で議題がまとまらなかった時、“この件は次回までの宿題にします”といったように、
“持ち越された課題”という意味でも、『宿題』という言葉が使われています。
また『宿題』には、『前もって課題を与えて、考えさせる問題』という意味もあるそうなんですネ。
19世紀の初めの頃、“詩を詠む会”のことが書かれた手紙の中に、『宿題』という言葉が登場しているそうです。
この場合の『宿題』とは、『お題』のことを指していて、
“先にお題を出しておきますので、次の会の時までに考えておいてください”。
そういった意味で、『宿題』という言葉が使われていたそうです。
これを受けて、『宿題』の語源は“詩を詠む会”の“お題”とする説があるそうです。
その後、明治時代になり、国の教育制度が定められると、
“先生が生徒に対してお題を課す”という意味で、宿題が学校の現場で、急速に広がっていき、
現在も受け継がれています。
そもそも学校が、宿題を出す理由ですが、例えば『自分から学習する習慣をつけさせるため』ですとか、
『面倒なことを頑張ってやり遂げる力を育てるため』といわれています。
【感想】
宿題かぁ~。今聴いても、あまりワクワクしない言葉ですよネ。
だいたい家に持ち帰って勉強したり、仕事したりすることが、私はあまり得意じゃないですネ。
早くやればイイものを、グダグダと後回しにして、そして眠くなっちゃった・・・っていう想い出ばっかりです。(-_-)zzz
皆さんは『宿題』と聞いて、どんな想い出ありますか?
8/15(火) 『夏休みの宿題①』
そもそもお子さんの夏休みは、いつから始まったのでしょうか?
1881年(明治14年)、現在の文部科学省が定めた学校規則の中に、『夏季休業日』という言葉が登場しています。
そこから『夏休み』が始まった・・・と考えられています。
そんな日本の夏休みは、アメリカやヨーロッパにならって作られたといわれています。
欧米では9月から新年度・新しい学年が始まるため、その前に長いお休みを設定していました。
日本は当時、欧米の教育制度を参考にし、取り入れていたため、同じ時期に同じように夏休みを取り入れたそうです。
ところが日本は新年度のスタートが4月ですので、約4ヶ月で夏休みに入ることになりますよネ。
そのタイミングで長いお休みに入ると、“せっかく身についた学習リズムが崩れてしまうのでは・・・“
という心配が先生方の間にあったそうです。
また長いお休みの間、学校で覚えたことを忘れてしまうのでは・・・という懸念もあったそうです。
そこで、“夏休み中も勉強を続ける”、“学力を維持する”ということを目的に、『夏休みの宿題』が始まったといわれています。
具体的にはいつ頃、始まったのかはハッキリとは分かっていませんが、『夏休み』という制度がキッカケで誕生したのは間違いないそうです。
【感想】
夏休みの宿題、まさに今取り組んでいるお子さんも多いのではないでしょうか。
夏休みは嬉しいけど、たくさんの宿題ありましたよネ。
最初は“ちゃんとやろう!”と計画するんだけど、だんだん“うん、明日でイイか”、“明後日でも大丈夫!”って、
どんどんどんどん後ろ倒しになって、最終的に大変なことになっちゃった~・・・なんて経験は、私だけではないはずです。(汗)
・・・皆さん、頑張ってネ。
8/16(水) 『夏休みの宿題②』
『夏休みの宿題』は、明治時代に誕生したとされていますが、それがいつ頃なのかは、ハッキリと分かっていないそうです。
そんな中、宮崎県で1910年(明治43年)当時の『夏休みの宿題帳』が発見されていますので、この頃にはあった・・と考えられています。
内容ですが、算数や理科、漢字の書き取りの他に、日記もあったそうです。
その後、大正時代になると、出版社が『夏休みの宿題用の教材』を発行し、その後、徐々に課題と日記は別々になったそうです。
そして戦後になると、都道府県別に教材を作るようになり、その土地ならではの、問題や課題が出されるようになったそうです。
現在では多くの学校で、民間の教材を使っているそうです。
そして“自治体ならではの教材”というのもありまして・・・。
例えば『夏休みの友』です。
主に公立の小中学生を対象に出される“夏休み用のテキスト”で、あらゆる教科の課題が、1つにまとめられています。
この『夏休みの友』は歴史が古いそうなんですが、実は全国区ではないそうなんですネ。
そのためお住いの地域によっては、その存在を知らない方も多く、また同じ地域でも、採用していない学校もあるそうです。
また岐阜県などのように、名前が『夏休みの友』ではなく『夏の友』など、地域によって様々な呼び方があるそうなんです。
【感想】
私の記憶では夏休みの宿題は、漢字ドリルとか計算とか、読書感想文とか自由研究、絵日記がありましたネ。
漢字は得意だったから一気にやって、早々と解放され、日記は最後の1週間で書き上げ、
“もはやこれは日記じゃないな・・・”って、子ども心に思っていました。
8/17(木) 『夏休みの宿題③』
時代が変わるにつれて、夏休みの宿題にも変化が表れています。
昭和の頃と比べて、宿題や課題の量が増えている学校もあれば、逆に減っている学校もあるそうなんですネ。
さらに学校によっては、夏休みの宿題そのものを廃止したところもあるそうです。
その理由として、中学受験のため、塾に通うお子さんの場合、塾からも宿題が出されるそうなんです。
そうなると、塾と学校の2つの宿題を片付けないといけないので、
“負担が大きい”ということで、保護者の方が学校側と話し合って、
最終的に学校の夏休みの宿題の廃止を決定したそうです。
そんな夏休みの宿題の“定番”のひとつに『読書感想文』があります。
1947年(昭和22年)、小学生の国語の学習指導の項目の中に、『読書』があり、
その中に『文章のおもしろい部分を選んで、それについての感想を述べていく』と書いてあるそうです。
この当時から、読書感想文はあったものと考えられています。
読書感想文を書くことによって、考えを深めることができると言われています。
また読書感想文は“自分自身の記録”で、読み返すことによって、いつでも“感動した自分”に出会うことができるのだそうです。
【感想】
読書感想文が苦手というのは、まず“本を読まなきゃいけない”という、
宿題に行くまでのハードルがあるからではないですかネ。
私は読書感想文、意外と好きでしたネ。
先生にもよくほめられて、みんなの前で発表されたりしましたネ。
それが今のお仕事に役立っているのかなぁ・・・と思っています。
得手不得手というのは、子どもの頃からあるんですネ。
それを見極めるのも、宿題のひとつかも知れませんネ。
8/18(金) 『自由研究』
『自由研究』という言葉が、初めて登場したのは1947年(昭和22年)です。
“子ども達がそれぞれ興味や関心を持ったことに取り組む時間”として、“教科”として『自由研究』が採用されたそうです。
ところが4年後には、“教科”から消えてしまったそうなんです。
一説には“基礎的な学力を養うこと”が学校教育の軸となり、自由研究のような学習は、
日頃の授業の中でやればイイのでは?“というのが理由と考えられています。
それでも『自由研究』は、のちに“夏休みの宿題”として復活しましたが、
それがいつ頃なのかは、分からないそうなんですネ。
そして現在では、“各学校の取り組み”として行われているそうです。
その背景には“基礎的な学力を詰め込むばかりでなく、子どもの興味や関心を伸ばすことも必要では・・・”
という先生方の思いもあったものと思われています。
そして、自治体や全国規模で行われる“自由研究のコンクール”というのがありますよネ。
その中でも1960年から開催されているのが、全国の小・中学生を対象にした『自然科学観察コンクール』、通称『シゼコン』です。
64回目を迎える今年も、自由研究や作品を10月31日まで募集しています。
【感想】
自由研究、私はどちらかというとちょっと苦手でしたけど、クラスの中には、
本当に素晴らしい研究をしてくる友人がいましたネ。
親子で取り組むのも、イイことなんじゃないかな・・・と思います。
研究室って必ず教授がいて、生徒さんがいる・・・みたいなそんな感じしますもんネ。
【今週の感想】
宿題、特に『夏休みの宿題』と聞くと、トラウマになっています・・・という方、結構いらっしゃるそうなんです。
それだけ宿題に対して、大変な思いをされたということなんですよネ。
“だから早いうちに片づけなさい!って言ったでしょ!”とお母さんから怒られた記憶、確かにありますよネ。
中には夏休み明けの始業式の日も、学校から帰るとひたすら宿題をやっていました・・・という方もいるそうです。
お仕事もそうですが、宿題も早め早めに終わらすのが
やっぱり一番ですよネ。
【お知らせ① 次週(8/21~)からのテーマ】
お子さんから大人まで人気の食べもののひとつ『インスタントラーメン』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング
♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング
♪To Be / モントルー
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