川などを渡る時に使うもの、『橋』についてです。
■今週(7/31~8/4)のテーマ:『橋』
7/31(月) 『橋の種類』
ひとクチに『橋』といっても、様々な種類があります。
例えば、使い道で分けた場合、道路として使うための橋『道路橋(どうろきょう)』や、鉄道で列車が通るための橋『鉄道橋(てつどうきょう)』。
そして、水を運ぶための橋『水道橋(すいどうきょう)』などに分かれています。
また、形でもいくつもの種類に分けられています。
その中で最も基本的な橋の形は、『桁橋(けたばし)』です。
『桁』とは人やクルマが渡る部分のことで、厚い板状の形をしています。
『橋桁』とも呼ばれていますが、これを支柱と呼ばれる柱にのせた橋が、『桁橋』です。
続いて、『トラス橋(きょう)』です。
『トラス』とは“三角形の集合体”のことで、骨組みを構成する棒のような材料を、
三角の形に組み合わせることで、変形しにくい構造にしています。
続いて、『アーチ橋(きょう)』です。
上を向いた弓なりの曲線、アーチの形を使って、橋桁の重さを支える形をしています。
続いて、『吊り橋』です。
大きな柱と強力な金属製のロープ、ケーブルで橋桁を支えています。
その際、いくつものケーブルを斜めに張って支えている橋のことを『斜張橋(しゃちょうきょう)』といいます。
他にも、橋の構造や材質によって、様々なタイプに分かれています。
【感想】
“橋”と聞いて、皆さんがすぐに思い出す橋がそれぞれにお持ちだと思いますが、
私は故郷にある『豊水橋(ほうすいきょう @茨城県常総市)』という橋をすぐに思い出しますネ。
あとは、工事中に上った想い出がある『レインボーブリッジ(@東京都)』とか、
最初に見て“キレイだな”と思った『ベイブリッジ(神奈川県横浜市)』とかですかネ。
橋ってどこかロマンティックだったりもしますよネ。
8/1(火) 『橋の歴史』
はるか昔、偶然、谷や川をまたぐように倒れた大きな木の上を動物たちが渡っていました。
それを見て人々は、“倒れた木を利用すれば、向こう側に渡ることができる“と気づきました。
・・・とはいっても、都合良く向こう側まで、大きな木が倒れているとは限りませんので、
自分たちで木を切り倒して、谷や川に架けるようになりました。
これが橋の始まりとされています。
その後、植物の茎や繊維などでロープを作ることができるようになると、それを何本も組み合わせて橋を造りました。
これが吊り橋の始まりとされています。
そして技術の進化とともに、橋もどんどん進化しています。
ところで、橋の欄干のところに、橋の名前が書かれていることがありますよネ。
これを『橋名板(きょうめいばん)』といいますが、『漢字』と『ひらがな』の2つの種類があります。
これは、“橋の入口”と“出口”を示していて、“入口は漢字”、“出口はひらがな”だそうです。
正式には“入口・出口”というよりも、“道路の起点側・終点側”という意味だそうです。
また、橋の名前をひらがなで書く時に、『●●ばし』ではなく『はし』になっているところもあります。
これには、“川が濁らないように・・・”との意味が込められているので濁点はつけないそうです。
【感想】
橋にはそういうルールがあったんですネ。
橋の起点は漢字で、終点はひらがな。親切ですネ。
橋って、読み方が微妙に分からないことがありますよネ。
同じ橋でも“●●きょう”って呼ぶ場合もありますし、なんにせよ、ひらがな表記はありがたいですネ。
8/2(水) 『橋の豆知識』
日本には『名橋(めいきょう)』と呼ばれる、素晴らしい橋、名高い橋がいくつもあります。
その中でも、『日本三名橋』と呼ばれているのが、
東京・中央区にあります『日本橋』、長崎県長崎市の『眼鏡橋』、
そして、山口県岩国市の『錦帯橋』です。
日本橋は1603年、江戸に幕府を開いた徳川家康公が架けられた橋でその後、東海道など5つの街道の起点になっています。
眼鏡橋は1634年に架けられた、日本最初のアーチ型の石の橋です。
そして錦帯橋は、1673年に架けられた5連のアーチ型の木造の橋です。
ちなみに日本橋ではなく、同じ東京にあります『二重橋』を『日本三名橋』とする説もあるそうです。
そして錦帯橋ですが、他の橋とは珍しい構造をしていることから、『日本三奇橋(にほんさんききょう)』のひとつに数えられています。
その残り2つですが、諸説ありまして、山梨県大月市の『猿橋(さるはし)』や
明治時代まで、現在の富山県黒部市に存在していた『愛本刎橋(あいもと・はねばし)』、
同じく明治時代まで、現在の長野県木曽郡に存在していた『木曽の棧(きそのかけはし)』、
そして徳島県三好市(みよしし)の『祖谷のかずら橋(いやのかずらばし)』といった名前が挙げられています。
【感想】
『日本橋』はもはや、“川に架かる橋の名前”というよりも、“地名”で覚えている方が多いですよネ。
それから長崎の『眼鏡橋』。
私は毎年といってイイほど訪れている、なじみ深い橋で、キレイですよネ。
『錦帯橋』も素敵な形ですよネ。
日本全国、いろんな橋が架かっているんですよネ。
不思議な魅力的な橋はもっといろいろありそうですネ。
8/3(木) 『吊り橋』
日本には数多くの吊り橋がありますが、その中には“歩行者専用の吊り橋”があります。
その中でも代表的な橋をご紹介しますと、
まずは茨城県常陸太田市にあります『竜神大吊橋(りゅうじんおおつりばし)』です。
1994年の開通で、『竜神ダム』というダムの上に架けられています。
長さは375m、ダムの湖面からの高さは100mのところにあります。
続いて、大分県玖珠郡(くすぐん)にあります『九重“夢”大吊橋(ここのえ“ゆめ”おおつりはし)』です。
2006年の開通で、長さは390m、地面からの高さは173mで、“人が渡れる吊り橋”としては日本一の高さを誇っています。
そして、静岡県三島市にあります『箱根西麓・三島大吊橋(はこねせいろく・みしまおおつりばし)』です。
『三島スカイウォーク』の愛称で親しまれています。
2015年の開通で、長さは400mあって、“歩行者専用の吊り橋”としては日本一の長さを誇っています。
そしてお天気の良い日には、目の前に富士山が雄大な姿を見せてくれます。
【感想】
私のふるさと・茨城にあります『竜神大吊橋』ですが、
開通した時は“日本一長い歩行者専用の吊り橋”だったんですが、残念ながら抜かれてしまったんですネ。
どんどん技術が進化するのは素晴らしいことです。
茨城の『竜神橋(竜神大吊橋)』は、五月の節句の時が見ごろで、
その長さいっぱいに、こいのぼりが泳いで、それはそれで圧巻なんですよ。
バンジージャンプもできることで有名で、私も何人も飛んでいるところを見て、
こちらが気絶しそうになるくらい、ドキドキしたことが何回もあります。
よろしければ一度、遊びに来てくださいネ。
8/4(金) 『8月4日は「橋の日」』
『橋の日』は宮崎県延岡市出身の湯浅利彦さんという方が、
ふるさとの川や橋への“熱い想い”と“感謝の気持ち”から提唱し、
1994年に正式に記念日として認められたものです。
延岡市には『安賀多橋(あがたばし)』という橋がありますが、
湯浅さんが小さい頃は、子どもたちの格好の遊び場だったそうです。
また戦争の時、市内の中心部は大空襲で焼け野原となりましたが、
その際、多くの市民の皆さんは『安賀多橋』の下へと逃げ込んだことで、助かったそうです。
そういったことから『安賀多橋』は、別名『命の橋』と呼ばれているそうです。
他にも、台風で市内の木造の橋が流され、町が分断された時、湯浅さんは不便な思いをされたそうで、
改めて“橋の存在の大きさ”と“ありがたさ”を教えられたそうです。
こうした経験から湯浅さんは『橋の日』を提唱し、発足した『宮崎「橋の日」実行委員会』の仲間の皆さんとともに、『橋の日』を全国へと広める活動をされてきたそうです。
そして今では、『橋の日』のイベントが、全国で行われるようになったそうです。
現在、全国には約73万もの橋があるそうですが、それぞれが私たちの生活や文化と深く結びついています。
【感想】
橋はこちらとあちらを結ぶ、大切な架け橋ですよネ。
『橋の日』でなくても、橋を大切にする心を持っていきたいですネ。
【今週の感想】
橋は私たちの生活になくてはならない、とても大切で身近なものなんですが、知らないことばかりでした。
橋の見方がちょっと変わった気がします。
全国には本当にたくさんの橋がありますが、全部見たくなりました。(きっと無理ですが・・・汗)
橋があることが当たり前と思うのではなく、橋のおかげで、向こう側に簡単に渡れることに感謝しつつ、
これからも利用していきたいと思います。
【お知らせ① 次週(8/7~)からのテーマ】
“赤い野菜”の代表、『トマト』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング
♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング
♪To Be / モントルー
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