昭和の時代の芸能界を彩った『昭和のアイドル』についてです。
■今週(11/1~11/5)のテーマ:『昭和のアイドル』
11/1(月) 『アイドルとは』
『アイドル』という言葉には、『偶像』ですとか、
『崇拝される人や物』といった意味があります。
その後、『あこがれの的・熱狂的なファンを持つ人』という意味も
持つようになっていきます。
例えば、1963年のフランス映画の邦題は『アイドルを探せ』で、
『アイドル』という言葉が使われています。
この映画は世界中で大ヒットしましたが、主演を務めたのが
当時18歳から19歳で、人気絶頂のシルヴィ・ヴァルタンさん。
映画の主題歌『アイドルを探せ』も大ヒットしました。
さらに1965年のザ・ビートルズの主演映画の邦題
『ヘルプ!4人はアイドル』にも『アイドル』という言葉が
登場しています。
一説には当時の日本では、『アイドル』とは
主に“海外の芸能人”のことを指していたそうです。
それでも当時、日本にも絶大な人気を誇っていた方々がいます。
例えば“御三家”と呼ばれた
橋幸夫さん・舟木一夫さん・西郷輝彦さん。
また沢田研二さんのザ・タイガースや、萩原健一さんのザ・テンプターズを
始めとする“グループサウンズ”は“GSブーム”を巻き起こしていきます。
但し、こういった方々は『アイドル』ではなく、
『スター』と呼ばれていた・・・ともいわれています。
アイドル、あこがれますよねぇ。
私のアイドルは山口百恵さんに始まって、
ピンク・レディー、松田聖子さん、そして小泉今日子さんでしたネ。
『明星』とか『平凡』とかいう芸能雑誌を読んでいました。
皆さんのアイドルはどなたですか?
11/2(火) 『1970年代のアイドル』
諸説ある中、日本では1970年代になると
『スター』という言葉と並んで、『アイドル』という言葉が、
よく使われるようになった・・・といわれています。
その中でも象徴的な存在が、“新御三家”と呼ばれた
郷ひろみサン・西城秀樹さん・野口五郎さんです。
当時はジャニーズのアイドルだった郷さん、ワイルド系の秀樹さん、
演歌歌手としてデビューした五郎さん。
それぞれスタイルは違いますが、
常にアイドル界をリードしていました。
女性では南沙織さん、天地真理さん、小柳ルミ子さん、
岡崎友紀さん、麻丘めぐみサン、浅田美代子さんといった方々が
多くの男性ファンのアイドルとして人気を博していました。
その中でも、『白雪姫』のキャッチフレーズでデビューした
天地真理さんは一躍、国民的アイドルになりました。
当時から“アイドルグッズ”と呼ばれるモノがありましたが、
天地真理さんの場合、その人気にあやかって、1974年には前例のない
画期的なグッズを発売しました。
それは『ドレミまりちゃん』という自転車です。
カゴの部分には、白雪姫姿の天地真理さんの顔写真のプレートが
付いています。
3歳用、5歳用、7歳用と、サイズが異なる3つのタイプが
発売されましたが、20万台を超えるヒット商品となったそうです。
さらに8歳から10歳用の『バンビまりちゃん』も発売されました。
知ってる~!『ドレミまりちゃん』。
これ、みんなのあこがれ。
後ろに補助輪が付いたものを乗ってる子がいて、
うらやましかったなぁ~。
あれから50年近く経ってるのに、
みんなが記憶する自転車って、唯一無二のものではないでしょうか。
アイドルの力、すごいです。
11/3(水) 『1970年代のアイドルシーン』
『アイドル』という言葉が完全に定着した1970年代。
郷ひろみサン・西城秀樹さん・野口五郎さんの“新御三家”に対して
女性では同じオーディション番組『スター誕生!』出身の
森昌子さん・桜田淳子さん・山口百恵さんの
“花の中三トリオ”が一世を風靡しました。
このトリオは3人が高校を卒業した、1977年3月まで続きました。
その後、山口百恵さんは1980年10月、
三浦友和さんとの結婚のため、芸能界を引退されましたが、
当時21歳ですから、まさに“伝説のアイドル”ですよネ。
『スター誕生!』からは、たくさんの女性アイドルが誕生しましたが、
ピンク・レディーもその1人です。
当時、社会現象と呼ばれるほどの1大ブームを起こしましたが、
その1つに、お母さん方がお子さんに『右・左』を教える時、
“ミーちゃんがいるほうが左よ”“ケイちゃんがいるほうが右よ”と
教えた・・・というエピソードもあるそうです。
そんなピンク・レディーと当時、人気を分け合ったのが、
女性三人組のキャンディーズです。
1978年4月、後楽園球場での解散コンサートには、
全国から5万5000人ものファンの皆さんが詰めかけました。
そして時代は“70年代女性アイドル”から“80年代アイドル”へと
移り変わっていきます。
そうなんですねぇ。
ピンク・レディーさんは私たちの世代の女子は、
今でもみんな歌も踊りも大丈夫だと思います。
下敷きとか学校で見せ合って自慢してましたよ。
アイドルにはたくさんの思い出を頂きましたよネ。
11/4(木) 『1980年代の女性アイドルシーン』
1980年10月、山口百恵さんの引退によって、
次なる女性アイドル時代がスタートします。
その主役ともいえるのが、この年にデビューした松田聖子さんです。
そんな聖子さんと同じ年にデビューしたのが、
河合奈保子さんと柏原芳恵さんです。
その2年後、1982年には“花の82年組”と呼ばれた
小泉今日子さん、堀ちえみサン、石川秀美さん、早見優さん、
そして中森明菜さんといった方々がデビューします。
特に明菜さんのデビューは衝撃的で、当時の女子の間では
“聖子ちゃん派”と“明菜ちゃん派”に分かれたりしましたよネ。
そして、80年代後半のアイドル界に一大旋風を巻き起こしたのが
1985年デビューの『おニャン子クラブ』です。
当時、おニャン子クラブがレギュラー出演していた
平日の夕方の番組『夕やけニャンニャン』を見るために、
男子生徒たちは放課後、真っすぐにおウチに帰った・・・という
エピソードもあったそうです。
おニャン子クラブの活動期間はわずか2年半でしたが、
強烈な印象を残して、その活動に幕を閉じました。
その一方で、菊池桃子さん、中山美穂さん、浅香唯さん、
南野陽子さん、酒井法子さんといった方々が、
昭和最後のアイドルシーンを築き上げていきました。
松田聖子さんは、本当にすごいなぁと思います。
世代を超えて今の若い子たちもカラオケで歌ったり、
曲を知ってるんですよねぇ。
アイドルとしての存在感を放ちながら、楽曲が心に耳に残るという
偉業を残されたと思います。
11/5(金) 『1980年代の男性アイドルシーン』
1979年秋、ドラマ『3年B組金八先生』の第1シリーズが始まりました。
その時の生徒役で、のちに『たのきんトリオ』として人気を博したのが、
田原俊彦さん、近藤真彦さん、野村義男さんです。
その後、皆さんそれぞれソロデビューしていきましたが、野村さんは
『THE GOOD-BYE』というバンドでもデビューされましたよネ。
このように『たのきんトリオ』から始まった
“80年代男性アイドルシーン”はその後、シブがき隊、少年隊、
光GENJI、男闘呼組といった、同じジャニーズのアイドルグループへと
受け継がれていきます。
またジャニーズ以外では、萩本欽一さんの番組から誕生した
山口良一さん、西山浩司さん、長江健次さんのユニット『イモ欽トリオ』の
『ハイスクールララバイ』がミリオンセラーを記録し、
アイドル的存在になりました。
さらに、ドラマ『3年B組金八先生』の生徒役だった沖田浩之さん、
デビュー当時の個性的なヘアスタイルと衣装が印象的だった
チェッカーズ、そして吉川晃司さんといった方々が
当時のアイドル雑誌を飾っていきます。
私は80年代の男性アイドルでは、1981年にデビューされた
竹本孝之さんのことが印象に残っています。
今週は昭和に帰って、私も懐かしく思い出していました。
“アイドル”という存在は必要です。
あこがれの対象、決して自分のものにはならないけど、
雲の上の存在として心に光を差してくれますよネ。
■今週の感想
今週は昭和のアイドルシーンを振り返りましたが、
今回ご紹介できたのは、その中でもほんの一部です。
名前を挙げられなかった方も、たくさんいらっしゃいます。
それでも今週の放送で“〇〇さんのファンだったなぁ~”とか
“〇〇さんのレコードやグッズを持ってました!”といったように、
このテーマでいろいろ思い出された方も多かったみたいで、
なんか思い出を共有できてうれしかったです。
アイドルの方々のおかげで、昭和の時代がキラキラしてましたネ。
【お知らせ① 次週(11/8~)からのテーマ】
冬の味覚の1つ、『カニ』についてです。
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング
♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング
♪To Be / モントルー
2025.05.02
2025年4月28日週 テーマ「昭和」
今年2025年は『昭和』の元号にあてはめますと、ちょうど100年になります。そこで『昭和』についてです。 ■今週(4/28~5/2)のテーマ:『昭和』 ...
2025.04.25
2025年4月21日週 テーマ「シジミ」
お味噌汁の人気の具材のひとつ、『シジミ』についてです。 ■今週(4/21~4/25)のテーマ:『シジミ』 4/21(月) 『日本のシジミ』 &...
2025.04.18
2025年4月14日週 テーマ「本音と建前」
“日本の文化を象徴するもの”のひとつ、『本音と建前』についてです。 ■今週(4/14~4/18)のテーマ:『本音と建前』 4/14(月) 『本音と建前...
2025.04.11
2025年4月7日週 テーマ「遊園地」
遊園地の中で、人気のアトラクションのひとつ『観覧車』についてです。 ■今週(4/7~4/11)のテーマ:『観覧車』 4/7(月) 『観覧車の歴史』 ...
2025.04.04
2025年3月31日週 テーマ「キャベツ」
季節を問わずお店に並んでいて、“いつでも手に入る身近な野菜”のひとつ、『キャベツ』についてです。 ■今週(3/31~4/2)のテーマ:『キャベツ』 3...