今、私が個人的にとても気になっている『隕石』についてです。
■今週(5/18~5/22)のテーマ:『隕石』
5/18(月) 『隕石とは』
隕石は簡単にいいますと”宇宙から地球に落ちてきた石”のことです。
宇宙には岩や金属で出来た小さな星がたくさんあります。
そんな小さな星や岩石のかけらが、宇宙の空間を漂っているうちに、
地球の近くにやって来ます。
それが地球の引力に引っ張られて、ものすごい速さで
地球に飛び込んできます。
その際、大気との摩擦によって燃えたものを『流星』といいます。
この流星の中でも特に明るいものを『火球』といいます。
火球はとても高温なので、普通でしたら地上に来るまでに
全部燃えつきてしまうのですが、中には大気の中で燃え切らずに
地上に落ちてくるものもあります。これが隕石なんです。
実は隕石は年間に何千個も地球に落ちているそうですが、
そのうち見つかるのは10個程度だそうですよ。
落ちてきた隕石は研究材料としてとても重要です。
地球や太陽系が誕生したのは約46億年前といわれていますが、
隕石はその時の材料とされています。
そこで隕石を調べることで、地球や太陽系がどのようにして
生まれたかを知る手掛かりになるそうです。
実際、1969年にメキシコに落下した『アエンデ隕石』を
調べたところ、45億6700年前のものだと分かったそうです。
宇宙創成の謎を紐解くような、壮大なロマンがあるお話ですネ。
大好きな世界です。
5/19(火) 『隕石はどこからやって来る?』
隕石の多くは小惑星からやって来たと考えられています。
小惑星とは”惑星になりきれなかった天体たち”のことで、
火星と木星の間にある『小惑星帯(メインベルト)』を移動しています。
その数は何十万にも及ぶそうです。
よくアニメやSF映画などで、
”宇宙船が小惑星をよけながら飛ぶシーン”ってありますよネ。
ところが実際の小惑星帯は、もっとスカスカだそうですよ。
というのも、小惑星同士の距離は平均で数百万キロと
いわれています。
1つの小惑星から隣の小惑星が見えるような距離に近づくことは
滅多にないそうです。
そのため小惑星同士の衝突は”10万年に一度”とも
いわれています。
そうした小惑星同士がぶつかることで小さなかけらが出来ますが、
それが隕石となって地球にやって来ることがあります。
そして地面に落ちると、ぶつかった跡が大きな丸い窪みになって
残りますが、これを『クレーター』といいます。
その中でも有名なのがアメリカのフェニックスにある
『バリンジャー・クレーター』です。
『メテオクレーター』などとも呼ばれています。
直径1.2キロ、深さ200mほどの大きさで、
約5万年前、直径20mから30mの隕石が
ぶつかったと考えられています。
クレーターと聞くと、お月さまのクレーターを私は思い出しますが、
地球にもクレーターありましたネ。
地球も月も、他の惑星たちと共生しているんですネ
5/20(水) 『隕石の衝突による影響』
今から約6600万年前、地球から恐竜が姿を消しました。
恐竜以外も含めると、地球上の生命の3/4が滅んだことになります。
その原因については様々な説がありますが、
最も有力とされているのが『隕石衝突説』です。
それを裏付けるものとして挙げられているのが
メキシコのユカタン半島にあります
『チクシュルーブ・クレーター』です。
約6604万年前に地球に隕石が衝突した際に出来たもので、
直径は160キロから200キロにも及びます。
このことから隕石の大きさは直径10キロから15キロと
考えられています。
そのため、隕石の衝突によって巻き上げられた土砂やちりが
地球を覆って、地球の気温が大幅に下がったことで、
恐竜たちが絶滅した・・・と考えられていました。
その後、アメリカ・テキサス大学の研究チームが、
『チクシュルーブ・クレーター』の岩石を調査しました。
その結果、隕石が衝突した際の熱によって、
数百キロ四方に及ぶ大規模な火災と、
数百メートルもの津波が発生したと見られる・・・と発表しました。
それによって、ものすごい量の硫黄が大気中に吹き出して、
それが太陽をさえぎってしまったため、地球が冷えてしまい、
恐竜たちを絶滅させた・・・と考えられるそうです。
『氷河期になって恐竜は絶滅した』と教科書で習いましたが、
そもそも原因が隕石だったとは知りませんでした。
5/21(木) 『隕石が最も多く発見される場所・南極大陸』
1912年、オーストラリア隊が南極大陸で最初に隕石を発見しましたが、
現在、地球上で発見されている隕石の約7割は
南極で発見されています。
こうして南極で発見された隕石は『南極隕石』と呼ばれています。
南極隕石は種類が多いのも特徴で、
世界で初めて発見された月や火星からの隕石も
南極で見つかっています。
南極で隕石がたくさん発見される理由ですが、
それは南極の気候と地形が関係しています。
南極の氷の上に落ちた隕石は氷に閉じ込められ、
その後、氷と一緒に海岸に向かって移動していきます。
そして、海岸近くにある山脈にぶつかります。
山脈にせき止められた氷は次第に溶けて、隕石が残されます。
このように南極には、隕石が自然に集まるようになっているんです。
日本の観測隊も1969年(昭和44年)に、
昭和基地から南に300キロ離れた『やまと山脈』で
9個の隕石を発見しました。
それ以来、やまと山脈で発見された隕石のことは
『やまと隕石』と呼ばれています。
日本の観測隊は1999年には4136個もの大量の隕石を
発見したそうですよ。
5/22(金) 『日本で確認された隕石』
平安時代の861年、現在の福岡県直方市(のおがたし)で
隕石が発見されました。
この隕石は『直方隕石』と名付けられましたが、
世界で最も古い隕石なんだそうです。
この直方隕石を含め、日本ではこれまでに
北は北海道から、南は九州・鹿児島まで
52個の隕石が確認されています。
その中で最も新しいのは2018年9月、
愛知県小牧市(こまきし)の民家に落下した隕石で、
『小牧隕石』と名付けられました。
この時、隕石のかけらは全部で3つ発見されていて、
一番大きなもので、縦:10.5cm、横:8.5cm、
厚さ:4.5cm、重さ:550gでした。
小牧隕石の前に日本で発見された隕石は2003年、
広島県広島市で発見された『広島隕石』です。
私のふるさと・茨城でも2個、隕石が確認されています。
1つは大正時代の初めに、現在の坂東市で確認された
『神大実(かみおおみ)隕石』。
もう1つは1996年、つくば市で確認された『つくば隕石』です。
日本にも私のふるさとにも隕石が落ちていたんですネ。
■今週の感想
私は今、『隕石家族』というドラマに出ていまして・・・
そんなこともあって隕石のことが気になっています。
そこでテーマを『隕石』にさせていただきました。
『隕石家族』の隕石は今後、どうなるでしょうか?
それにしても地球上では、これだけたくさんの隕石が
見つかっているということは、
ドラマも決して突拍子もないストーリーではない・・・ということですネ。
【お知らせ① 次週(5/25~)からのテーマ】
スイーツの中で、個人的に一番のお気に入り
『バウムクーヘン』について・・・
【お知らせ② 番組で使用しているBGM】
◆オープニング
♪ALL OF YOU / コルビー・キャレイ
◆エンディング
♪To Be / モントルー
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