俳優で苔マニアの石倉良信さんが登場。
苔を意識したファッションに身を包み、
苔のトークイベントの開催や、苔の情報発信をされている
石倉さんと苔との出会い、苔を好きになってからのご自身の変化など、
苔の魅力についてたっぷりと伺いました。
※ 下にスクロールしていただくと放送内容をご覧いただけます。
番組でご紹介した苔の写真もご覧いただけます。
石倉良信オフィシャルホームページ「苔園」 コチラ
YouTube「苔道チャンネル」 コチラ
苔をこよなく愛する俳優・石倉良信
俳優活動の傍ら、苔のトークイベントの開催、
月刊誌『苔道』の出版、YouTubeでの苔の情報発信など
様々な活動をおこなっている。
普段も苔を意識したファッションで緑色を着ていることが多い。
また、苔を好きになってから、苔を身に付けるようになり、
本物の苔が入っている指輪やネックレスをつけたりしている。
苔を埋め込んだスマホケースもある。
ジーパンにも苔を縫い付けている。
自分の“推し苔”のひとつが「ギンゴケ」。
富士山の頂上から南極までいるような生命力が強く、どこにでもいる苔。
ただ、あんまり目立たない。
よく見ると葉っぱの先っぽが白っぽい。
また、乾くと白っぽくなるから、銀色っぽいということで
見た目から「ギンゴケ」と名前がついた。
苔は植物。胞子から育ち、根がない。
葉っぱ本体から水を吸収して、成長していく。
苔との出会い
20年程前、盆栽に興味があり、ホームセンターに行って
小さい植木みたいな紅葉の盆栽を購入。
盆栽を育てたことがなかったので、インターネットで調べていたら、
紅葉の盆栽の下に苔がはってある写真があり、綺麗だと思った。
次の日にホームセンターにいったら苔が売っていた。
苔って売ってるもんなんだと思い、
まさにファーストコンタクトで初めて出会った感覚だった。
それを買って帰り、紅葉の周りにはり付けた。
するとそれだけで、紅葉が少し映えで綺麗だった。
そのとき、意外と苔って簡単なんだな、綺麗なんだなと思った。
1週間ぐらいして、苔がカラカラに乾いてしまった。
慌ててインターネットで調べたところ、
「苔は死なない」と書かれているサイトがあった。
葉っぱ本体から水を吸収する植物で、水がないから休眠している。
水をあげれば必ず復活する。だから苔は死んでない。
と書いてあり、慌てて毎日水をあげたら、
本当に日に日に苔が緑に復活していき、感動した。
自分は役者をやっていて、舞台が多い。
ひとつ植木鉢の主役である紅葉の下にいる脇役の苔が、
こんなに気合い入れて育ち、死なないんだと思った瞬間に、
役者稼業とリンクして、「こいつかっこいいなあ」と思い始めた。
そこからどんどん興味が出て、
色々な苔を収集したり育てたりするようになった。
苔が教えてくれたこと
「上を向いて歩こう」は名曲だと思う。
しかし下を向くしかない時もあったりする。
そんな時、下を向いても、元気に地道に生きている苔がいる。
下も向いて歩こう。下も向いても悪くないんだよ。
という気持ちで、アンテナを張りながら歩いている、
あるとき、アスファルトの割れ目に、
苔がまっすぐ一面はっているのをみつけた。
ここまでなるにはそれなりの年月がかかるもの。
それを見た時に、多分自分は落ち込んでたが、
まっすぐに繋がってる苔を見て、「自分も地道にまっすぐ進もう」
と、苔に教えてもらい、頑張ろうと思えた。
もし苔に興味がなかったとしても、
そういうところに生きている植物とか生き物とかを見て
力をもらうことは誰でもできると思うので散歩もすすめたい。
苔を好きになってから、演劇活動でも、0番に立ちたい、
真ん中に立ちたいとあまり思わなくなってしまった。
真ん中の人の演技に対して端で自分たちが大きなリアクションをする。
その美学を苔から教わってしまった。
主役の人、スタッフ、いろんな人たちがいる。
そういうポジションの役者がいてもいいのではないかと思いながら
やらせていただいている。
苔マニアの日常
苔の初心者は「苔散歩」から始めるのが一番簡単。
自分で育てなくても、購入しなくても、外を歩けば必ず苔がいる。
どこにでもいるが、みんなが意識してないだけ。
地面だけでなく、木とか いろいろなところに苔は生えている。
家でコケテラリウムなどで鑑賞したいときは、
コケテラリムショップで、ネット販売もしているので、
コケテラリウムを購入してもいいし、
キットを買って自分でつくってみるのもいい。
苔友たちと育て方など情報交換している。
苔友との飲み会は、苔の話しかしない。
ここではいろいろなことを教わる。
こういう土にこれを入れて混ぜるとよいとか
そうなんだと自分も学べ。
会話がこちらからの一方通行ではないので、すごく楽しい。
自分は苔好きになって少し性格が温和になった。
今後の活動
苔は地球上に2万種類、日本には1900種類くらいいるらしい。
自分はギンゴケが1番好きなので、
いろいろな場所でギンゴケを見てみたい。
東京だと葉が短く、もうちょっと自然がある場所にいるものは、
ちょっと葉ぶりが良かったりするので、富士山の頂上だとどうなのかなど、
いろんな場所のギンゴケを見てみたい。
『イシノマキにいた時間』という復興支援舞台を全国各地で上演。
累計1万8千人以上動員している。
これは震災から10年続けた。
石巻の漁師さんとか、友達ができたりした。
自分も始めは石巻に作品に関係なくボランティアから入った。
行った時はやはり大変な状況になっていた。
その時、苔はやはりいなかったが、
ボランティアさせてもらって、1年、2年、
駅前に苔ができ始めたりしているのを見て、復興を感じたりもした。。
コロナ禍で演劇とかもできない時に、
演劇仲間と、ボランティアとは別で、配信連続ドラマを
プロデュースさせてもらって、今、DVDで販売している。
『エンジェルシンク333 』という作品で全6話。
仲間を集めて、信頼できる市野龍一監督とタッグを組んで制作。
1年半ぐらいかかったが、きちんと配信されて、上映もして、リリースもできた。
どうにか生ききる、踏ん張る、あきらめないということを
苔から教わってるのかなあと思う。
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