秋田県東成瀬村立東成瀬小学校の校長・加藤久夫先生に詳しく伺いました。

東成瀬村は人口およそ2,500人で、秋田県と岩手県の県境に位置し、日本屈指の豪雪地帯です。スーパーや塾や鉄道の駅もないという場所なんだそうです。そんな地域の子供達の学力が日本一！なんです。東成瀬村の子供達の学習方法は３つ。

①東成瀬村式自主学習ノート
②東成瀬村考案のハンドサイン
③朝10分間の読書タイム

東成瀬村式自主学習ノートは勉強を記録するノートで、1日ずつ書いたノートを3人〜5人で交換しながらそのノートにどんどん記録していきます。それをすることで、前に書いた人の勉強方法を知ることができ、保護者が他の子の勉強方法を知ることができ学習についての会話ができるんだそうです。

ハンドサインはクラス全員が手をあげられるように考案されました。そのサインは６つ。困った時は親指と人差し指を出す。今言った人と同じ意見の時はグー。別の考えの時はVサイン。意見がある時はパー。出た意見に付け足しをしたい時は一本指。納得した時は親指を出す。というもの。一般的にわかった子だけが手をあげるため、それだと間違いと正解だけで、他の人が置いてけぼりになってしまうので、それを防ぐため考案されました。これにより、自己判断・自己決定する力がつくそうです。

この勉強法により、教育に関心を持つようになり、子供を囲む環境も変わってきました。と加藤先生はお話してくださいました。