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植物を愛するサイエンス!あああ・・ワシも小笠原にいきたす!
19世紀の自然科学者、チャールズ・ダーウィンは現代科学における
進化論の方向性を確立した事で知られている。
彼は若き日。ビーグル号というイギリス海軍の測量船に乗り込み、ガラパゴス諸島などで、
特異な生物群を見たことから、自然界にも「淘汰と選択」が行われているのでは
ないかと研究を進め、現在に至る「進化論」の基礎を築いた。
その著作こそが有名な「種の起源」だ。
生命は環境に適応する。絶滅の危機の中から生き残るために長い年月をかけて
適応していく。この世の中に、不変であるものは存在しないのか。
絶対的な存在に依存したい願望、いや変化への恐怖を感じる人々にとって
それはある種の異端の考え方であった。しかし現代においては、
ダーウィンが唱えた進化論が生命の進化に関する正しい学説とされている。
というわけで、今回の「ギザ・サイエンス」は初参戦となる
首都大学東京大学院・理工学研究科・生物科学専攻・植物系統分類学研究室の皆さんが
来てくれた、村上哲明(むらかみ・のりあき)教授率いるこちらの研究室で研究を
続ける若きサイエンティストたちは、ある意味において「ダーウィンの子どもたち」だ。
須貝 杏子(すがい・きょうこ)さん
常木 静河(つねき・しづか)さん
大槻 涼(おおつき・りょう)さん
彼らの研究はフィールドワークが大事な要素となる。須貝さん、常木さんは
小笠原に出向き(なんと1年のうち数ヶ月も小笠原で過ごすのだ。しかも小笠原には
船でしか行く事が出来ず、な、な、なんと!25時間も船に乗って行くのだそうだ!)
そもそも小笠原とは、ダーウィンが行ったガラパゴスと似ていて、有史以来大陸と
陸続きになったことがない孤島で独自の生態系を持っている。
須貝さんは、その小笠原固有のセンダンという植物が、沖縄から持ってこられた街路樹の
センダンと交配しているのではないかという研究を行っており、
常木さんは、同じく小笠原産タブノキ族植物の生物学的研究をテーマとしておる。
雄大な景色の写真を見せてもらったが、中川君も興味津々丸。素晴らしいところだ。
大槻さんは、小笠原ではないがシダ植物に関する研究を進めており、
シダが行っておる、驚きの「子孫残しの術」には、中川君も驚愕しておった。
すごいぞシダ。
山に分け入り、海を進み、科学者たちは生命のメカニズムに迫る。
ワシら普通の人々はただただ自然賛歌を歌うのみだが、今この瞬間にも数多くの
「種」が絶滅しておる事を忘れてはならない。そして、人間もまた一個の「種」でしか
ない。いつ我々だけが滅ばぬという保障などなにもない。
・・・その事を忘れてはならぬのだ。
ではまた来週!ギザサイエンスで会おう!・・・しかし、小笠原行ってみたいの。
中川君は、片道25時間では、弾丸トラベルも出来ないなぁと言っておった。 |
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