KYOCERA 近未来story 中川翔子のG<ギザ>サイエンス! JOLF AM1242/FRIDAY 24:30〜25:00 ON AIR! メールはこちら
トップ 放送内容 京セラ紹介
ON AIR:KBS京都Radio FRIDAY 24:30-25:00/ラジオ大阪OBC TUESDAY 23:30-24:00/KBCラジオ THURSDAY 24:00-24:30 KBCラジオ ホームページ ラジオ大阪 ホームページ KBS京都ラジオ ホームページ
今週の研究内容
090327.九州大学大学院/味覚を測る
最近の研究内容
090320.東京理科大学/アポトーシス
090313.京都大学大学院/プラナリアの不思議
090306.筑波大学大学院/体性感覚メディア
バックナンバーはこちら
京セラ 株式会社
株式会社 日経サイエンス
研究内容
参加ゼミ
2009.03.13 放送
京都大学大学院
理学研究科 生物科学専攻
阿形 清和 研究室
発生現象が遺伝子プログラムとして理解されるようになったが、体の極性や位置情報を作る分子システムや器官形成のメカニズムについては多くの謎が残されている。ここでは、プラナリアを使って、幹細胞からどのようにして器官や体を構築していくのかに関わる、体の極性や位置情報を作る仕組みを解き明かす。また、プラナリアの脳を作る遺伝子プログラムを解き明かし、それから高度な情報処理を可能にした脳を進化させていったのかを理解する。再生と進化の謎解きの鍵を握る幹細胞の制御システムについても分子レベルでの理解を深める。

■ 研究室ホームページはこちら ■
本日の研究レポート
中川家の新家族。その名はピッコロ!種族はプラナリア!

例えば人間の命は、受精卵という、実に儚い、小さな小さなものから始まる。
母親の胎内においてその小さな命は分裂を繰り返し、
やがて人間としての様々な器官が生まれ、「ヒト」となっていく。
その様子は、どこか地球上における悠久の歴史の中の『生命の進化』に似ている。
単純な細胞を持つ生物は、やがて多細胞の生物となり、
やがて複雑な生物へと進化を遂げていった。
強引な論法ではあるが、我々「ヒト」は、数十億年をかけた『生命進化』のメカニズムを
母親の胎内で10月あまりの中で疑似体験しているのではないだろうか。

というわけで、こんばんは。ギザサイエンス研究所の博士だよ。
最近中川君のブログを見ていると、クリオネを飼い始めたという記述があり、
更にはプラナリアをもらってしまったと書いてあるのを読んだかね?
そのプラナリアをくれたのが、今回出演してくれた
京都大学大学院 理学研究科 生物科学専攻 生物物理学教室・
分子発生学講座・阿形清和研究室の皆さんだ。
竹田 啓行(たけだ・ひろゆき)さん
岡本 和子(おかもと・かずこ)さん
芹澤 崇(せりざわ・たかし)さん
まりがたき、まりがとう。
幹細胞とは、人間を人間たらしめた「不思議な細胞」。
乱暴に言えば、体の様々な器官のもとになった「万能細胞」である。
その幹細胞を体中に持っているのがプラナリアだ。
つまりどういうことかと言うと、プラナリアは、2個に切ると2個になり、
10個に切ると10個になる。竹田さんたちは「ドラゴンボールの
「ピッコロ大魔王」だと思えば参考になるでしょう。」と言った。
しかも、ピッコロは腕が取れたら腕が生えてくるだけだが、このプラナリアは
切られた腕からももう一人のピッコロが生まれるのだ。すごいじゃないか。
記録では、一つのプラナリアから270を越えるプラナリアが一気に増えたことも
あったそうだ。(細かく切ったなぁ。)
阿形研究室では、この幹細胞を研究する事により新しい医療の世界を開こうと
しておるのだ。すごす!スゴスゴス!(ちなみに、岡本さんはカイメンという生物を
主に研究しておる。キモカワユスなカイメンは実は、地球上に最初に誕生した
多細胞生物なんだそうだ。それが今も生きているとはすごいね。とワシが言ったら、
「そうなんですよ!」もっとメジャーになってもいいと思うんです。」と力説しておった。
なのでここに書いておく。カイメンもすごいぞ。)
そして今回、番組の収録が終わった後に、3人がワシらにプラナリアをくれた。
もともとは、たった一匹のプラナリアだったものが増えたのだそうだ。つまり、
全部がクローンみたいなもんだ。中川君は一生懸命に飼い方を教わっておった。
ワシも二匹わけてもらった。「全部同じだから、名前も一個でいいね」ということで、
名前は「ピッコロ」になったぞ。ワシの家にも二匹のピッコロ。
中川君の家にも数匹のピッコロ。増えるといいな。

というわけで、今回はここまで。
さて、来週の「Gサイエンス」だが、実は番組から大きな発表がある。
心をしっかりともって聞いて欲しい。
ではまたな。