KYOCERA 近未来story 中川翔子のG<ギザ>サイエンス! JOLF AM1242/FRIDAY 24:30〜25:00 ON AIR! メールはこちら
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京セラ 株式会社
株式会社 日経サイエンス
今週の研究内容
参加ゼミ
2009.03.27 放送
九州大学大学院
システム情報科学研究院
電子デバイス工学部門
都甲 潔 研究室
わが研究室は「味覚センサ」の開発に、世界で初めて成功しました。現在、「味覚センサ」の インテリジェント化を図ると同時に「匂いセンサ」の研究・開発に チャレンジしています。都甲先生の著書「プリンに醤油でウニになる」など多数あり。嗜好を数値化し視覚化したユニークな先端科学をお楽しみください。

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本日の研究レポート
サイエンスはギザ!未来を頼むぞ若者たちよ!

東京も桜が咲き始めた2009年の春。諸君はどのように過ごしておるかね?
ギザサイエンス研究所の博士だ。
2007年の10月に始まった、『中川翔子のGサイエンス』も今回で一端の最終回。
いかがだったかね?今まで聞いてくれて本当にまりがとうだ。
全部で74の研究室から、のべ221人の理系学生さんが来てくれた。
そのジャンルも実に多岐にわたる。第1回目は直径30センチほどの超小型人工衛星
を宇宙にぶち上げる東工大の皆さんだった。(考えてみれば、中川君の描いたイラストは
今も宇宙をグルグルと回っておるのだな。凄い事だ。)更には、ロボットやナノテク、
物理学分野でも、実験屋さんや理論屋さんが入り乱れて登場。
中には本当に難しくて、キチンと全てを理解できない難解サイエンスがあったが、
毎週毎週、日本の最先端を走る科学と触れる時間は、まさに人生を豊かにしてくれた。
重ねて御礼申し上ぐる。まりがとう。

そして今回、最終回を飾る研究は九州大学大学院 システム情報科学研究院・
電子デバイス工学部門・都甲・林研究室。都甲潔教授、林健司准教授率いる
こちらの研究室では、人間の味覚を数値化する『味覚センサー』の研究開発を行っておる。
味覚を数値化できるとすれば、「うめー!」と思った料理を正確に再現出来るかもしれない
ということだ。これは凄い事ではないかね。
金近 綾一(かねちか・りょういち)さん
山川 邦彦(やまかわ・くにひこ)さん
そして、中国からの留学生、崔 紅(さい・こう)さん
最終回への参加、まりがとう。これからも是非是非頑張ってくれたまえ!

科学、サイエンス。
この言葉は、ラテン語で『知識』を意味する「サイエンティア」に由来するという。
人間は太古の昔から、自分自身の構造について、
そして自分をとりまく環境について多くの関心を寄せてきた。
それらを解明するための知識を蓄積し、体系的に学問に昇華させていった。
これを総称して『科学』と呼ぶようになった。
以来文明の進化は、数多くの『科学』を生み出していく。
科学は即ち、好奇心である。科学は即ち、自然へのリスペクトである。
科学は即ち、生きていくという事への愛である。

中川君は、この番組を通じて科学が大好きになった。毎回毎回、キラキラした目で
スタジオにやってくる。そして「うぉー!」「すげー!」「わぁぁぁぁ!」と
新しい刺激をバンバン受けている。中川君が『翔子の部屋』で
「ギザサイエンスを聞いて科学に興味を持ったというメールを読んで、
本当に嬉しくなった。」と語っておったが、ワシが一番思うのは、中川君、君こそが
最も科学を好きになってくれた人だぞ。
この番組を続けてきて本当に良かったと思えるのだ。

このギザサイエンスを通じて、ワシたちは様々な最先端サイエンスに触れてきた。
その全てに共通していることは、「未来」に向かっているという事ではないだろうか。
全ての科学は、過去を抱いて未来に向かって進んでいる。
その姿は、まさに「生きていること」そのものに似ている。
人は生まれ落ちたその瞬間から、未来に向かって生き続ける。
そしてそこには『成長』しようとする意思が存在する。
精一杯、貪欲に生きて生きて、そして死んでいく。
この意思こそが、人類を他の動物たちと隔てた、たった一つの理由だ。

私たちは生きる。そして科学する。
諸君!科学はいつでもギザギザワクワクだ!
そう、サイエンスはギザなのだ!
もっともっと、科学しようではないか!
博士・構成作家/正岡謙一郎