KYOCERA 近未来story 中川翔子のG<ギザ>サイエンス! JOLF AM1242/FRIDAY 24:30〜25:00 ON AIR! メールはこちら
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京セラ 株式会社
株式会社 日経サイエンス
研究内容
参加ゼミ
2008.10.03 放送
東京海洋大学 海洋科学部
海洋生物資源学科
吉崎 悟朗 研究室
ニジマスから単離した精子や卵のもとになる細胞(幹細胞)を、免疫的に未熟な卵から生まれた直後のヤマメ稚魚の腹腔内に移植すると、移植された幹細胞は自発的にヤマメの卵巣や精巣に移動した後、そこで細胞分裂を開始し、最終的には機能的な卵や精子を生産することを見出した。移植用の幹細胞は液体窒素内で半永久的に凍結することも可能になっており、絶滅危惧種が絶滅した場合でも、凍結細胞を異種へ移植することで、絶滅種を蘇らせる技術が確立した。また、この技術を利用することで体重が100kg以上にならないと成熟しないマグロの卵や精子を500g程度のサバに生産させることで、マグロ生産を大幅に簡略化することも期待されている。

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本日の研究レポート
サバからマグロが生まれる日まで。我々はマグロを失ってはならぬ。

以前も、この『博士レポート』でご紹介した事がある漫画家、Boichiさん。
彼が今年発表した漫画に『全てはマグロのためだった』という作品がある。
これは、マグロが絶滅してしまい、そのマグロをどうにかして食べたいと願った青年が
科学者となり、様々な発明、発見を行っていく(なのに、マグロは食べられない。)
科学漫画(と言っていいのかの?)である。
マグロがなくなる・・・こんな時代が本当に来るかどうかは判らぬが、
今現在、マグロは日本のみならず、世界中で食べるようになり、その獲得をめぐって
値段も高騰していると言う。
日本人の食卓からマグロが消えるかもしれぬ。そんな恐ろしい未来に敢然と立ち向かった
のが、そう!名前からしてカッコヨスな、東京海洋大学のサイエンティストたちである。

東京海洋大学・海洋科学技術研究科・吉崎研究室。
吉崎悟朗先生率いるこちらの研究室は、生殖細胞の移植によって、
ヤマメからニジマスを生ませるという成果を得、
さらに、サバからマグロを生むという新たな研究に着手している。

長澤 一衛(ながさわ・かずえ)さん
樋口 健太郎(ひぐち・けんたろう)さん
小野澤 健明(おのざわ・たけあき)さん
まりがとう。
サバからマグロだぞ!すごいのぉ。
大きさだって全然違う。サバからマグロが生まれたら、サバサイズになるのかと聞いたら
それは、ちゃんとマグロの大きさになるんだそうだ。すごすのぉ。
なんで、サバからマグロなのか?・・無論、二つが同じサバ科の魚である事が重要だが、
実はサバの小ささが経済的に必要になる。
何故か?マグロを生むためには、母マグロが必要である。母マグロを飼育する必要がある。
母マグロはでかい。母マグロが食べるエサも大変だ。その母がもしも母サバだったら
どうだ?小さいから場所もとらずに、エサだって少なくてすむ。なのに生まれた子どもは
でかマグロだ。こりゃ嬉しいじゃないか。
実験段階では、10年のうちには一匹目を生む事が出来るのではないかと話してくれた。
いやはや、見てみたいの。

それから、色んな話をしたが、中川君は3人に「どんなお魚を食べるのが好き?」と
いう質問をした。したら渋かったのー。アイナメとか、タコとか、ひらめとか・・・。
さすがに東京海洋大学だ。旨い魚を食べてるに違いない!
今度ワシたちも呼んでくれ。

余談だが、この回の収録のあとに番組の宴会があった。
中川君は完全にマグロモードに入っており「食いてー!食いてーのだー!」と
のたまっておったが、残念ながらその日は豚しゃぶだった。

次こそ、マグロを食べるのだ。