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2008.05.23 放送
京都大学大学院 理学研究科
宇宙物理学教室
嶺重 慎 研究室/戸谷 友則 研究室 |
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私たちの宇宙は、どのようにして生まれたのか。そのナゾを解くカギを、観測データのなかから探し出すのが観測的宇宙論の研究だ。例えば、ブラックホールは光すらも飲み込んでしまう強い重力のため、直接観察することができない。しかし、研究室では、すばる望遠鏡が捉えた40億光年はなれた銀河から発せられる光の変化を分析。この銀河の中心には、太陽の1億倍も大きな質量を持つブラックホールが存在することが明らかになった。 |
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光すらも逃げ出せぬ暗黒の時空領域。ブラックホールを追え!
オッス!オラ博士。というわけでGサイエンスを聞いてくれてありがとう。
いやはや、今回もすごかったのぉ。
一番驚いたのは、オープニングで、博士と中川君で話していた漫画の事だ。
星野之宣(ほしの・ゆきのぶ)さんが描いたSF漫画「ムーンロスト」。
結構ハードなSFなのだが、この漫画の事を中川君は「それ読みまんた。」
・・ワシの知る限り、星野さんの「ムーンロスト」を読んでるレベル23(23歳)の
女の子なんて、あの子だけじゃ。しかも「表紙がかっこよかったから」と言う理由じゃ。
前回「スイングバイ航法」を知っておった時も腰が抜けたが、あの子の科学知識レベルは
相当なもんじゃな。
んで今回は、「ムーンロスト」の中では兵器として活用されるブラックホールについて
貪欲に研究を続けておる京都大学理学研究科宇宙物理学教室の若きサイエンティストが
スタジオに来てくれたぞい。
新納 悠(にいのう・ゆう)さん
川畑 亮二(かわばた・りょうじ)さん
井上 芳幸(いのうえ・よしゆき)さんの3人じゃ。
「ガンマ線バースト」という現象がある。これは宇宙空間で最も明るい現象で、
超新星爆発の際に放出されると考えられておる。このガンマ線はとんでもない量で
周囲にもしも生命がおったら完全に絶滅してしまうのだ。うひぇー。
そんなガンマ線バーストは、ブラックホールを生み出す一つのきっかけとも思われており、
彼らの研究は宇宙生成の謎を解き明かしてくれるかもしれんのだ。
実に興味深い話を聞かせてくれたが、この3人の中にものすごいアムロ・レイに声が
似ておると中川君が言っておったのが、新納君だ。ところどころで、
こっちのムチャブリに応えて物真似をしてくれたが、
「僕が一番、ガンマ線バーストをうまく使えるんだ!」は名言だった。
そんな怖いアムロいらん。
他では手に入らない京都大学の専門パンフレットを持ってきてくれたが、中川君は
興味津々丸で持って帰っていった。ありゃ熟読するぞ。
さらにさらに今回は、なんとこの「中川翔子のGサイエンス」記念すべき第1回目に
登場してくれた東京工業大学松永研究室の前野さんが電話で出演してくれた。
覚えておるかの。超小型の人工衛星を製作し、打ち上げてしまう松永研究室じゃ。
去る4月28日にに無事に、彼らの衛星Cute-1.7 + APD IIの打ち上げがインドにおいて
行われたそうだ。よかったよかった。
中川君の描いたイラスト(マミタス様が木星を持っておるやつ)も一緒に宇宙へ
飛び出したのだ。今頃どこかのぉ。空を見上げればマミタス様がおるわけじゃ。
すごいのぉ。
そんな訳で、ブラックホールと人工衛星とでギガント興奮状態の今晩だったが、
ちなみにムーンロストの漫画は、人工ナノブラックホールによって破壊された月に代わり
人類が木星の衛星であるエウロパを持ってくるというとんでもないお話じゃ。
ワシも大好き。興味があったら読んでくれたまえ。
ではまた来週に会おう。 |
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