藻類は、光合成を行うもっとも小さな植物だ。藻類の先祖は、他の生物を食べる生物だったが、そのいくつかのものが進化の過程で原始的な光合成生物を体のなかに取り込むようになり、現在の姿になったと考えられている。そのため藻類の研究は、植物の進化と多様性のナゾをとくことにもつながると期待される。井上研究室では、藻類を食べることで光合成をする、植物とも動物ともいえない不思議な微生物「ハテナ」を発見し、世界的にも注目された。