手塚さんは、1997年から歌舞伎町で働き始め、ナンバーワンホストを経て、
26歳で起業。現在は、歌舞伎町でホストクラブ、BAR、飲食店、美容室など十数軒を構える
「Smappa! Group」会長で、歌舞伎町商店街振興組合常任理事。
さらには、NPO法人グリーンバード理事。また、ソムリエでもあったり、
ホストのボランティア団体「夜鳥の界」を仲間と立ち上げ、
深夜の街頭清掃活動を行うなど、その活躍は多岐に渡ります。
最近では、接客業で培ったおもてなし精神を軸に介護事業もスタート。
これまでのホストのイメージを覆すような活動をしている手塚さん。
そもそもなぜ社会に対してよくしていこうと思ったのでしょうか。

「経営者として従業員を抱えたら不良たちが集まってしまって、
こんなのやめてしまおうと思ったんです。
でもその時に一番やんちゃな奴が”店をなくさないでくれ”と言われ、
僕は彼らの居場所を作っているだけでも意味があると思って、
そこから彼らの親代わりではないけど、教育をしていこうと思い
一番最初に始めたのがボランティアのゴミ拾いでした。
その理由は街に対する地元意識を持つようになると
街で悪さをしなくなったり、ゴミを一度拾うと自分が捨てなくなるんです。
なので、社会のためではなく、まずは、自分たちのために始めたんです。」

この度、手塚さんは、「手塚マキと歌舞伎町ホスト75人from Smappa!Group」
として、講談社/短歌研究社より「ホスト万葉集」を発表されました。
いろんなホストの方による、ちょっと切ない300首を読むことができます。
ぜひ、手にとってみてください。