ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2026.01.04

サンデー早起キネマ『CROSSING 心の交差点』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”

新年最初1/4の2本目は、出会いと別れが交錯する街イスタンブールで紡がれる、過去と未来をつなぐ心の旅
『CROSSING 心の交差点』

監督・脚本は、スウェーデン生まれのジョージア人、レヴァン・アキン監督。
このコーナーでもご紹介したLGBTQI+性的マイノリティ(少数派)を描いた前作『ダンサー そして私たちは踊った』は、国際的に高い評価を受けましたが、ジョージアで初めて上映された時は、激しい抗議活動や暴動がありました。

一方で、映画を観た後に、性的マイノリティに対して反感をもつ自分の態度を後悔した方もいたそうです。

今回の作品は、その前作のリサーチ中に聞いた「ジョージアのトランスジェンダーの少女と、彼女を支え続けた祖父との実話」をもとにしています。

ジョージア住んでいる元教師のリアは、家を出て行方知れずのトランスジェンダーの姪テクラを探すため、彼女を知っているという青年アチと共に、トルコ・イスタンブールへ旅立ちます。テクラを連れ戻すことが、亡くなって間もない自分の姉でテクラの母親と交わした最期の約束だったのです。
しかし、行方をくらませたテクラを見つけ出すのは想像以上に難しいことでした。やがてリアは、トランスジェンダーの権利のために闘う弁護士エヴリムと出会い、彼女の助けを借りることに。
なぜテクラはジョージアを離れたのか…東西の文化が溶け合うイスタンブールを舞台に、テクラを探す旅を通して、リア、アチ、エヴリム、言葉も世代も文化的背景も異なる3人の心の距離が少しずつ近づいていくのです。

互いを分かり合おうと寄り添う3人の姿が、とても愛おしく思えるロードムービー。リアと一緒に異国情緒あふれるイスタンブールの街を旅しているような気分になりました。
前作もそうでしたが、今回も性的マイノリティに厳しいジョージアの保守的なお国柄が描かれています。
リアもその一員だった、だからテクラを止められなかった…
人は長く生きていれば何かしらやり残したことや後悔がありますが、リアのように年を重ねても間違いに気づけるのは素晴らしいことです。
人生の残り時間が少なくなった時、どう過ごしたいのかなど、考えてしまいました。

「イスタンブールは、誰かが来ては消えていく場所。でも、新たな出会いも待っている場所」…次の世代を担うアチもエヴリムも、闘いながらも自分に正直に幸せに生きてほしいです。

『CROSSING 心の交差点』
2026年1月9日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、アップリンク吉祥寺ほか全国公開

公式サイト:『CROSSING 心の交差点』公式サイト
監督・脚本:レヴァン・アキン 出演:ムジア・アラブリ、ルーカス・カンカヴァ、デニズ・ドゥマンリ
2024年/スウェーデン・デンマーク・フランス・トルコ・ジョージア/ジョージア語・トルコ語・英語/106分/カラー/16:9/5.1ch
原題:Crossing 字幕:横井和子 後援:スウェーデン大使館、デンマーク大使館 
配給:ミモザフィルムズ
© 2023 French Quarter Film AB, Adomeit Film ApS, Easy Riders Films, RMV Film AB, Sveriges Television AB

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      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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