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9/28の2本目は、去年、香港で公開されると4週連続で興行収入No.1を記録する大ヒットを達成！最強の新人検事が巨大な陰謀に立ち向かう新感覚の法廷アクション・サスペンス
『プロセキューター』

法廷とアクションってどうなっちゃってるの？と思いましたが、それもそのはず、『ジョン・ウィック：コンセクエンス』の暗殺者役で新たなファン層を開拓した世界的アクションスター、ドニー・イェンが監督・主演・製作を手掛けたのです。
物語のモチーフは、2016年に香港で実際に起きた麻薬密売冤罪事件です。

主人公はドニー・イェンが演じる香港警察の熱血警部から検事＝プロセキューターに転職した男・フォク。
とある事件で、正義より何かに左右される司法に失望し、警察を辞めて検察官に転身した彼は、貧しい青年が逮捕された麻薬密売事件に疑問を感じ、かつての部下、リー警部とともに極秘で調査を始めます。
やがて、法律を悪用して利益を得ようとする法曹界と裏社会の繋がりに気付くフォク。
しかし、その行く手を阻む刺客が忍び寄ってきます。果たして本当の正義は貫けるのでしょうか？

なんといっても見どころは、スタイリッシュでリアルな超絶アクションシーンの数々。
オープニングから熱血刑事のフォクが犯人たちと戦う銃撃シーンは、フォクの目線で撮影され、まるで自分が戦っているような臨場感です。
ド派手な高層ビルの屋上では100人対1人のカチコミアクションが仕掛けられ、次から次へと襲ってくる敵に思わず「もう来ないで～！」と叫んでしまいそう。
さらにクライマックスは、地下鉄の狭い車内で繰り広げられる肉弾戦！強すぎる巨大な相手と果敢に戦うフォクを応援するあまり、手のひらに爪のあとがついてしまいました。

アクション監督は、『るろうに剣心』シリーズや『はたらく細胞』の大内貴仁氏。
ドニー・イェンの「CGに頼らないリアルな動きこそ観客の心を打つ」との理念からCGは使われていません。
ドニー・イェン、還暦越えとは思えない身のこなしのカッコよさ！アクション好きにはたまりません。

そして、香港の裁判も面白かったです。判事や検事、弁護士までもが、バッハやモーツァルトのようなかつらをかぶっているのです。
感覚が庶民から遠く離れてしまい、裁判の効率化や国民にどう見えるかだけを考えている上層部など、現代社会の問題も描かれています。
法廷ドラマとアクションの融合！現代社会の矛盾や不条理に鋭く切り込む痛快なエンターテインメント、是非大スクリーンでご堪能下さい！

『プロセキューター』
９月２６日（金）全国ロードショー

公式サイト：映画『プロセキューター』オフィシャルサイト
STAFF
監督・主演・製作：ドニー・イェン 『ジョン・ウィック：コンセクエンス』
CAST
ジュリアン・チョン『サンダーストーム 特殊捜査班』　フランシス・ン『エグザイル/絆』　マイケル・ホイ『Mr.BOO!』シリーズ　ジャーマン・チョン『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』
2024 年/香港・中国/広東語/カラー/117 分/PG12/シネスコ/5.1ch/原題：《誤判》THE PROSECUTOR/字幕翻訳：小木曽三希子
配給：ツイン TWIN
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