ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2025.09.28

サンデー早起キネマ『ラスト・ブレス』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”

9/28の1本目は、暗闇の深海に取り残されたダイバー!残りの酸素は10分間分。“生存確率ゼロ”からの脱出を描くサバイバル・スリラー
『ラスト・ブレス』

あなたは、飽和潜水士という職業を御存知ですか?
世界中の海底に張り巡らされたパイプラインや通信ケーブルの補修、沈没船の人命救助など深海で作業をする潜水士のことで、“地球上で最も危険を伴う職業”のひとつと言われています。

酸素ボンベを背負って海に潜るスキューバダイビングは、一般的には深さ20~30m潜れますが、飽和潜水の技術を使えば、時には400m以上の深海でも潜れます。
人の身体を深海の圧力に耐えられるように、潜る前に専用の部屋で加圧したり、酸素にヘリウムを混ぜたり、身体を慣らして、やっと深海に潜ることができるのです。
この物語は、飽和潜水士たちが巻き込まれた2012年の潜水事故の映画化です。驚くことに実話なのです!

北海でガス・パイプラインの補修を行うため、潜水支援船のタロス号がスコットランドの港から出航しました。
ベテランのダンカン、プロ意識の強いデイヴ、若手のクリスという3人の飽和潜水士がチームを組み、水深91メートルの海底で作業を行っている最中、タロス号のコンピュータ・システムが異常をきたす非常事態が発生。
制御不能となったタロス号が荒波に流されたため、命綱が切れてしまったクリスは、一人暗闇の深海に投げ出されてしまいます。クリスの潜水服に装備された緊急ボンベの酸素はたった10分しかもちません。
海底の潜水ベルにとどまったダンカンとデイヴ、そしてタロス号の乗組員たちは、あらゆる手を尽くしてクリスの救助を試みますが、それはあまりにも絶望的な時間との闘いでした。
もはや“生存確率ゼロ”といっても過言ではない、この絶体絶命の危機を脱する手段はあるのでしょうか。そのとき、必死の救助を試みる人々は、どのように行動したのでしょうか。

真っ暗な海の底に放り出されてしまったクリスと共に、私も酷く焦ってドキドキしてしまいました。もうすぐ酸素がなくなる!ハラハラし過ぎて呼吸するのが苦しくなってしまったほどです。

そんな状況でも、クリスを救助するために何ができるのか、必死に考え行動するダンカンやデイヴをはじめ、船長・副船長…みんなの熱い思いに泣けました。
飽和潜水士…とても危険ですがなくてはならない職業。
職務を遂行するために尽くす最善、仲間を助けるために何ができるのか努力する素晴らしさ、絶対にあきらめない不屈の精神…人間の良い面を沢山教えてくれる作品です。


『ラスト・ブレス』

9月26日(金)より、新宿バルト9ほか全国ロードショー

公式サイト:映画『ラスト・ブレス』公式サイト
出演:ウディ・ハレルソン、シム・リウ、フィン・コール、クリフ・カーティス
監督:アレックス・パーキンソン 
原作:ドキュメンタリー『ラスト・ブレス』(メットフィルム)
脚本:ミッチェル・ラフォーチュン、アレックス・パーキンソン&デヴィッド・ブルックス
2025年|米・英|英語|93分|カラー|5.1ch|シネマスコープ|原題:Last Breath|字幕翻訳:大西公子|映倫区分:G
配給:キノフィルムズ
© LB 2023 Limited

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      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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