ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2025.07.13

サンデー早起キネマ『ストレンジ・ダーリン』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”

7/13の2本目は、結末に驚愕!やられた~!と膝を打つしかないホラースリラー
『ストレンジ・ダーリン』

2024年8月にアメリカで公開され、高評価続きの作品です。
ホラーの帝王スティーヴン・キングは「巧妙な傑作」とコメントし、『エクソシスト』次回作の新監督マイク・フラナガンは「崇高なまでに素晴らしい」と大絶賛しています。
また、『コンスタンティン』 や 『ハンガー・ゲーム』のフランシス・ローレンス監督は「一瞬の名作は、秘密が台無しになる前に見る」といち早く観ることを勧めているほどです。
それは、どんな物語なのでしょうか。

2018~2020年に全米を震撼させたシリアルキラー、連続殺人鬼による一連の事件を扱った作品で、物語は全6章から構成されています。
シリアルキラーが街を恐怖に陥れる中、モーテルの前に止まった一台の車。中には、今宵出会ったばかりの女と男、“レディ”と“デーモン”の姿がありました。
「あなたは、シリアルキラーなの?」「まさか」…。
この一夜の過ちが、予測できない凶悪な連続殺人へのスパイラルとなっていくのです。

主人公の“レディ”には、Amazon Prime Videoのヒットシリーズ「ジャック・リーチャー~正義のアウトロー~」で人気のウィラ・フィッツジェラルド。
“デーモン”役は、ホラー映画『Smile スマイル』のカイル・ガルナー。
2人ともキャラクターの心理に迫った緊迫感溢れる素晴らしい演技を見せてくれました。
特にラストシーンのレディの顔!長回しの中で刻々と変わる彼女の表情がすべてを物語っているようでした。

この作品の大きなポイントは章立てです。なぜか3章からスタートし、次が5章その次は1章とバラバラ…これがミソ!
つまり、時系列を操作することで、観客の興味を引き、予測できない展開へと連れていく、新感覚のチャプター・ツイスト・スリラーなのです。
逃げる女に追う男…ずっとドキドキしっぱなしで、握りしめた手が疲れてしまいました。
そして、裏切られる結末にやられた~!人間の思い込みや偏見って恐ろしいです。

こんな巧みなストーリーを書き上げたのはJT・モルナー。監督も務めています。
脚本を担当したスティーヴン・キング原作「死のロングウォーク」の映画化は、この秋全米で公開予定です。

全編35mmフィルムで撮影されたちょっと古めかしい映像がいいのです。衣装や車、もちろん血しぶきもそうなのですが、紅が鮮やかで印象的でした。
音楽も意外な組み合わせ!いろんな意味で攻めてる作品です。

『ストレンジ・ダーリン』
7 月 11 日(金)新宿バルト 9 ほか全国ロードショー

公式サイト:映画『ストレンジ・ダーリン』公式サイト 2025.7.11公開
監督・脚本:JT・モルナー
キャスト:ウィラ・フィッツジェラルド、カイル・ガルナー
2023 年/アメリカ/シネマスコープ/5.1ch/97 分/原題: STRANGE DARLING/映倫 PG12
配給:KADOKAWA ©2024 Miramax Distribution Services, LLC. ALL rights reserved.

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      ひろたみゆ紀

      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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