ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町

2025.06.15

サンデー早起キネマ『脱走』

おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”

6/15の2本目は、最初から最後までドキドキハラハラしっぱなしの韓国のノンストップエンタテインメント! 
『脱走』

軍事境界線という緊迫のシチュエーションを舞台に、止まったら即死亡!壮絶かつエモーショナルな対決劇が繰り広げられます。

舞台は、朝鮮半島を南北に分割する北緯38度線。
休戦ラインを挟んで韓国軍とにらみ合う北朝鮮軍の最前線部隊の軍曹イ・ギュナムは、10年間の兵役を勤め上げ、除隊を目前に控えていました。しかし、彼は、「自分が望むように、生きたいように生きるため、南に行く」…脱走を決めていました。
ギュナムは、皆が寝静まったあと、兵舎から抜け出して脱出ルートを確認したり、地雷原の地図を書き上げるなど、長い時間をかけて、越境計画を練り上げていたのです。
そして、いよいよ決行の日が近づきますが、思いがけない事態が次々とギュナムを襲います。果たして彼は、生きながらえ、自分の望む人生を手にすることができるのでしょうか?

地雷原を横切り、降り注ぐ銃弾も、死の脅威も跳ね除けながら走り続けるギュナムには、映画『金子文子と朴烈』、ドラマ『復讐代行人~模範タクシー~』などのイ・ジェフン。
「息が切れて死ぬかもしれない、足が本当になくなるかもしれないと何度も思った」と話すほど全身全霊をかけて疾走シーンに臨みました。
また、脱走兵を容赦なく追い詰める北朝鮮軍の若き高官ヒョンサン役は、インディーズ映画界のクリエイターとして出発し、今や映画・ドラマに引っ張りだこのク・ギョファン。
残酷さとユーモアが同居する恐ろしい役を軽やかに演じました。

決行当日、次々と起こる不測の事態をとっさの判断で突破していくギュナムに、ドキドキハラハラ!
さらに自分の立場を守るため、部下を大勢引き連れギュナムを追い詰める高官ヒョンサンの恐ろしさに心臓がバクバク!
ぎゃー!捕まっちゃう~!ギュッと拳を握りしめ過ぎて手のひらに爪の跡がついてしまいました。

メガホンを取ったのは、『サムジンカンパニー1995』のイ・ジョンピル監督。
逃げて追われてという単なる逃亡劇に終わらず、登場人物たち一人一人の人間性が幾重にも織り込まれた素晴らしいドラマを作り上げました。私たちの知らない、でも知っているような気もする“北朝鮮社会のリアル” を是非劇場でご覧ください。

『脱走』
6月20日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー

公式サイト:映画『脱走』オフィシャルサイト
監督:イ・ジョンピル『サムジンカンパニ―1995』
出演:イ・ジェフン「復讐代行人~模範タクシー~」 ク・ギョファン「D.P.-脱走兵追跡官-」 ホン・サビン『このろくでもない世界で』ソン・ガン『ナビレラ〜それでも蝶は舞う〜』 
挿入歌「ヤンファ大橋」:Zion.T
2024年/韓国/韓国語/カラー/94分/シネスコ/5.1ch/原題:탈주/字幕翻訳:朴澤蓉子/提供:ツイン、Hulu/配給:ツイン
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      ひろたみゆ紀

      6月25日生まれ 栃木県出身 特技:韓国語 趣味:DIY
      元NHK宇都宮放送局のキャスター レディオベリー(エフエム栃木)アナウンサー  2001年からフリーに。
      以降、ニッポン放送でアシスタントやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。

      2009年、語学留学のため、渡韓。
      卒業後は現地で日本語を教える傍ら、2011年4月より翌年6月まで
      レディオベリーの韓国情報番組『K-ONECT』のパーソナリティを務めていた。
      韓国語と韓国の生活文化を身につけ、2012年9月に帰国。

      現在はニッポン放送アナウンス部に所属。

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