おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
6/1の3本目は、5年ぶりに開催される3度目の
『若尾文子映画祭 Side.A & Side.B』
前回の映画祭もご紹介しましたが、ひとりの女優が出演した作品の映画祭が3度も開かれるのは、日本中で若尾文子さんただひとり、唯一無二の存在だと言っても過言ではありません。
美しさと可愛らしさ、演技力を兼ね備えた映画女優・若尾文子。
1933年(昭和8年)東京生まれ。1951年大映5期ニューフェースに合格。翌52年スクリーンデビューを果たすと、溝口健二、小津安二郎、市川崑、川島雄三、吉村公三郎、のちの名コンビとなる増村保造など、巨匠・名匠に次々と起用され、本格女優としてのキャリアを積みます。
映画出演数はおよそ160本。現在も国内外で出演映画が定期的に上映されファン層が拡大、今もなお幅広い世代の人々を魅了し続けています。
今回の映画祭は、前半の〈Side.A〉と後半の〈Side.B〉に分かれています。
〈Side.A〉では、『青空娘』『最高殊勲夫人』の4K版が初披露。比較的初期の作品を中心に、“明るく純粋な若尾文子”が堪能できる作品18本が上映されます。
〈Side.B〉は、『妻は告白する』『清作の妻』の4K版が初披露され、大映所属時代の中期以降の作品を中心に、“濃厚な若尾文子”が堪能できる作品18本を上映。
今回は〈Side.B〉から、『華岡青洲の妻』を観ました。有吉佐和子氏のベストセラー小説の映画化。嫁姑の美しくも終わりなき壮絶なバトルを描いた衝撃の愛憎ドラマです。
華岡青洲役は市川雷蔵さん、妻・加恵に若尾文子さん、姑役は高峰秀子さんが演じます。
華岡家の姑に見初められ、嫁入りした加恵。
修行から戻った夫の青洲は、麻酔薬の研究に取り憑かれたように打ち込んでいました。薬の完成のため、姑と嫁は席を争うように、青洲が重ねる人体実験に志願するのです。果たして結果は?
若尾文子さんも、高峰秀子さんも、とても美しく…美しいからこその迫力があって怖いんです。思わず「ひぇ~!」っと声が出てしまいます。
お二人の鬼気迫る演技で火花を散らす必見の傑作ドラマ!本当に傑作。癖になりそうです。
前回は、〈Side.A〉の『青空娘』を見たのですが、逆境にもめげず、明るく可愛くけなげな女の子と今回の夫のために体を張って姑と競い合う芯の強い嫁…
清濁併せ持つ対極の魅力…太陽のような輝きとブラックホールのような若尾文子の沼にあなたもきっとハマります。
『若尾文子映画祭 Side.A & Side.B』
<Side.A>6/6(金)~6/19(木)、<Side.B>6/20(金)~7/3(木)
角川シネマ有楽町にて一挙上映決定!
公式サイト:若尾文子映画祭|トップ
配給:KADOKAWA
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